私の内なる男性性と女性性、ふたりの関係において 起こった
＜政権交代＞について、ここ数日、連続して 書いています。
また、文中、このような表現を することが あります。
【彼】 ： 私の 内なる男性性
【彼女】 ： 私の 内なる女性性
【私】 ： 【彼】と【彼女】 を 外から見ている、中立的な ‘器’としての、私。
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これまでにも 何度か 書いてきている通り、
私は、この種類のワークが、最初は とても 苦手でした。
ひとりの人間の中に、男性性・女性性という ふたりの人間が 存在している、
という考え方 そのものは、理解していたつもりです。
が、男性性にしろ、女性性にしろ、どちらも、「私」 ですから、
クッションを使ったワークでも、
こっち側に 「私」がいる以上、あっち側に 誰かが いるわけが ない。
頑なに、そう思っていたのです。
ましてや、「見える」タイプでもなく 「聴こえる」タイプでもない私には、
向かい側にいるはずの 相手のエネルギーを 感じられるようになるまで、
ずいぶん 時間が かかりましたし、 回数を 重ねる必要も ありました。
けれども 不思議なもので、
このようなワークに慣れると同時に、そのパワー（効果）を 実感するに従って、
いつしか、自分の中の ２つのエネルギーを 分けて 感じることが
自然と できるようになっていました。
目の前に座っているはずの 相手の姿は、見えない。
声が聴こえるわけでもない。
けれども、そのエネルギーを感じ、
そこで なにが 起こっているのか、おぼろげながら 察知することが、
いつのまにか、できるようになっていました。
台本のない ひとり芝居。
そのとき なにが出てくるかわからないものに 自ら反応していく、ひとり芝居。
私にとっては、このワークは、
そんな、筋書きのない お芝居を、ぶっつけ本番で 演じるようなもの
なのかもしれません。
さて、 №1宣言を 頑なに 拒否する 【彼女】は、
とうとう、自分の逃げ場として、【彼】の存在を 引っ張り出してきました。
「泣けば済む、と 思ってるんでしょ」 って、【彼】 が 言ってる・・・
が、そうしたところで、 【彼女】自身にも、はっきりと わかっているのです。
自分が 本当に怖れているのは、【彼】の批判、圧力なんかではない。
怖くて 怖くて たまらないのは、 「自分が 決めなくてはいけない」 こと。
そして、「自分で 責任をとらなくてはいけない」こと。
これまで ずっと、【彼】の後ろに 隠れていれば、よかったから。
これまで ずっと、【彼】の言うことに従っていれば、それで よかったから。
これまでの 男性性・女性性のイベントや 瞑想会などでの体験から、
【彼女】 も、理解し始めているはずでした。
自分は、ひとりあることを 受け入れ、
自分で 自分の人生を 生きていかなくてはならない ・・・ということを。
けれども、いざ、目の前に それが 迫ってみると、
【彼女】 は、パニックになるほど、怖くてしかたがなかったのです。
たとえ、それが、そのセリフを口にする、というだけのことだったとしても。
Ｓさんは、何度も 優しく 促してくれました。
愛があるのは、あなたなのよ？
私、ちゃんと 感じるもの。
それでも、【彼女】 は、涙ながらに、首を 振り続けました。
とりあえず、言うだけ、言ってみるのは、どう？
気持ちを こめなくてもいいから、セリフとして、言ってみたら？
【彼女】 は、その言葉に従って 顔を上げ、その言葉を 言おうとします。
けれども、すぐに 恐怖に 飲み込まれ、口を 閉ざしてしまいました。
下を向き、ぽろぽろと 泣いているばかりの 【彼女】。
私たちの組だけ、ワークは、一向に 進みません。
みなさん、終わりましたね？
サガプリヤさんは、さらに 次の段階へと 進めようとしていました。
見かねた Ｓさんが、とうとう 手を挙げました。
まだ、 １つめのセリフも 言えていないんですけど・・・
（つづく）
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