私が、市議会で所属しています会派、政友クラブ(4名)では、連合会派を組んでいますリベラル柳井(1名)と、政務活動費を使いって、先進市の視察に行ってきました。その内容について、報告します。なお、柳井市議会の政務活動費は、4月1日における会派所属議員数に、月額5千円を乗じた額が会派に支給されますが、今年度は12月までが議員任期のため、9か月分の支給となりました。つまり、一人当たり総額4万5千円です(足りない場合が想定されますので、毎月積み立てをしています)。
また、昨年度までの会派視察の報告は、私の後援会報誌「ふのせ通信」に掲載しています。
今年度の調査研究項目は、次の3点です。
・市立小学校における放課後学習支援(神奈川県大和市)
・公契約条例(千葉県野田市)
・ふるさと納税(茨城県石岡市)
特に関心を持って臨んだ放課後学習支援の内容等を中心に報告します。
◎放課後寺子屋やまと(放課後学習支援)
=内容=
【きっかけ】平成25年度の全国学力・学習状況調査の結果で、小学校の基礎的学力・学習習慣に課題があったため
【目的】私立小学校に通う児童が、放課後の学習支援を受けることにより、「わかる喜びやできる喜び」を体得する中で学習習慣を身に付けるとともに基礎学力の定着を図る。
【内容】①対象;市立小学校19校の1~6年生(H28年度は1日平均で33名が参加)②開催状況;各学校で決めた教室で寺子屋を開催、週3日、授業終了後~17時(冬場は16時30分)国語や算数を中心とした教科(宿題やプリント)③寺子屋の先生;寺子屋コーディネーター(校長・教頭・総括教諭のOB等)各校1名、学習指導員(教員免許有資格者)各校3名、学習支援ボランティア(地域住民、教員志望の学生等)④年間事業費;84,653千円(H28年度)⑤児童クラブ等とも連携(寺子屋終了後に児童クラブも可能とした)
【成果】・不登校の児童の登校のきっかけに ・学習習慣が身についてきている ・市内での学力の地域間格差が小さくなり、ボトムアップしてきている ・上の学年の勉強をしたいという意欲的な子も出てきた ・保護者からの評価も高く、近隣の市町からも関心を持たれている
=感想=
○教育にお金を出すことは、将来への投資という事で大変良い事である(400万円/校が妥当かどうかは別)。
○貧困の連鎖を断ち切るためにも、低学年のうちから学習習慣を身に付けることは意義深い。
○柳井市にそのまま導入することはできないが、少なくなった子供たちの間で、大きく学力の差が生まれることのないように、ホローできる体制も必要ではないかと考える(実態をよく踏まえた上で)
◎公契約条例
市が行う事業において、契約の条件として最低賃金を規定する条例を制定(61の職種に分けて細かく決定)。工事その他に携わる人々の収入まで考えた施策。都道府県別の最低賃金が年々上がっていく中で、優位性を保つことが難しい職種もある。
◎ふるさと納税
「石岡市ふるさと応援寄付金」と銘打つなど、目的を明確にした取組みとしている(返礼品目的にならないように)。寄付者からの支援を継続するために、返礼品のお得度の魅力だけではなく、「より深く返礼品の魅力を知ってもらう」、「寄付金の活用を公開し応援したくなる」、「生産者の顔が見える」ような情報を発信している。総務省の指導にも対応