腎芽細胞腫の質問に
答えてみた
腎芽細胞腫は犬で先天的に
片方の腎臓にできて大きく
なる腫瘍。
超レアな腫瘍で
先天的なので若い子で
診ることが多いけど
高齢の子でもあるのさ。
若い子で片方の腎臓が
大きくなってると疑う。
腎芽細胞腫は転移することが
多くて、肝臓、腸間膜、肺、
腸間膜リンパ節、縦隔リンパ節
気管支リンパ節、反対の腎臓
副腎、甲状腺、膀胱、骨、脊髄
といろんなところに転移するから
注意が必要なのさ。
いろんなところに転移するから
転移を探すときは全身のCT検査
をして探すことが多い。
治療は外科的に腫瘍を摘出
するしかない。
外科的に摘出しても転移してる
ことも多くて抗癌剤治療をしてる
症例もあるけど
症例数が少なくてうまくいってる
子は少ない。
ぼくの場合は、こんなレアな腫瘍は
ぼくじゃ対応ができないから
がんセンターにお願いして
治療してもらう。
飼主さんが緩和ケアを望まれたら
緩和ケアを全力でおこなう。
ホモトキシコロジー療法、漢方薬
オゾン療法、プラセンタ療法
サプリメント、フェンタニルパッチ
などなど
ぼくが最大限できることを
飼主さんができる範囲で
おこなっていく。
腎臓の片方を摘出することに
なるから残りのもう片方の
腎臓を大事にしていく必要もある。
腎臓が1つしかなくなるから
慢性腎臓病になりやすく
なるから
慢性腎臓病のケアを
していくこともいいことになる。
西洋医学では慢性腎臓病
ステージ2以降出ないと
いい治療がないから
慢性腎臓病ステージ1の段階
から漢方薬やサプリメント
ホモトキシコロジー療法などを
使ってケアしていく。
なかなか明るい話ができなくて
暗い話ばかりで申し訳ない。
この腫瘍に関しては明るい
話ができない。
質問された人もこんな話
ばかりされるとショックだよね。
どうしたらいいかわからなく
なっちゃうね。
これから訪れる現実を理解して
いただくために
こういう腫瘍はどうしても
暗い話になってしまう。
医療的な問題だけじゃなくて
動物の気持ちの問題
飼主さんの気持ちの問題
費用の問題
とりまく環境の問題
などなど
いろんなものに向き合って
いかなくてはいけなくなる。
気分が落ち込みこの世の
終わりのようになってしまうけど
目の前の動物は生きてるし
動物は自分がそんな病気に
なってることなんてわからない。
動物と残りの時間をどう過ごすか
選ぶことはできる。
さぁどうする⁈
みんなならもう答えは
わかってるね。笑
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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