前立腺腫瘍の質問をもらった
ので答えてみた！
犬の前立腺の腫瘍は
そんなに多い腫瘍じゃない
けどある。
うちにも治療中の子はいる。
猫の前立腺の腫瘍は
めったにない。
ものすごくレアケース。
なので主に犬の前立腺の
腫瘍の話をする。
前立腺は膀胱の出口から
尿道にかけてついていて
骨盤の中にあるのさ。
骨盤の中には前立腺と
直腸があるから
前立腺が腫瘍になって大きく
なると直腸を押し上げて
うんちの出が悪くなったり
うんちを出すとに痛みが
出たりする。
ウンチの出が悪くなると
しぶりが出たり
便秘になってしまうのさ。
おしっこの出が悪くなったり
おしっこが血尿になったり
おしっこが漏れたりもする
前立腺の腫瘍になると
体重が減ったり、痛みが出たり
することも多いのさ。
腰が痛くなったり
後ろ足が弱くなったり
後ろ足をあげるような症状もある。
前立腺の腫瘍は去勢してても
なるし去勢してなくてもなる。
前立腺の腫瘍は腺癌が多いけど
移行上皮癌のこともある。
ただ厳密にいうと移行上皮癌は
前立腺の腫瘍じゃなくて
尿道の移行上皮の癌
前立腺は尿道にくっついて
いるところもあるから
前立腺がくっついている尿道の
ところの移行上皮が癌になると
あたかも前立腺の腫瘍のように
見えちゃう。
これは病理検査しないと
わからないことが多くて
外科的に前立腺を取って
病理で診断するのさ。
まぁ前立腺癌が多いけどね。
前立腺癌は転移することが
多くて、リンパ節や肺、骨盤
直腸に転移することが多い。
前立腺の腫瘍は
外科的に取るのが1番の
方法になるけど
前立腺の腫瘍が見つかった
時には進行してることが
多くて取れないことも多いね。
放射線療法や抗癌剤治療は
あまり効果がないけど
放射線療法は痛みを
減らすことはできる。
外科的に取っても寿命が
長くなることはなくて
症状の緩和的な治療に
なることが多いのさ。
前立腺の腫瘍はなかなか
難しくて緩和ケアになることが多くて
うちでも緩和ケアを
目的とした治療をしてる。
前立腺の腫瘍は予防することは
難しいからエコー検査をマメに
するぐらいかな。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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