犬の膀胱腫瘍の問い合わせが増えてる
「膀胱腫瘍で薬を飲んでるんですけど」
と言う質問が多い。
ただ、膀胱腫瘍と言うだけで
膀胱の何腫瘍なのか
良性なのか、悪性なのか
どこにできてるのかわからないし
なんの薬を飲んでいるのかわからない
から一般的な話をする
犬の膀胱腫瘍で一番多いのが
扁平上皮癌って言う悪性の腫瘍
良性の腫瘍もあるけど膀胱腫瘍の
3%しかない。
膀胱の腫瘍はほどんどが悪性
ここで勘違いしちゃいけないのが
「腫瘍の中では」と言うこと
膀胱の炎症性のポリープは多い。
膀胱で何か塊があったら
悪性腫瘍かと言うとそうじゃない。
膀胱炎で塊のように見えることもあるし
炎症性ポリープもある。
1か月、2カ月、3カ月と尿検査
エコー検査して塊が大きくなっていくなら
細胞検査やがん検査をしていく。
エコーをみながら膀胱にカテーテルを
入れてカテーテルの穴の所に
腫瘍を押し付けて吸引して
細胞を取って検査する
そこで腫瘍細胞が診られたら
扁平上皮癌の可能性が高くなる
炎症細胞だけが診られたら
炎症性ポリープの可能性になる。
細胞がうまく取れないことも
多々あるので何回もすることも多い。
扁平上皮癌だったら塊ができた
場所によって外科的に取れるか
どうか決まる。
膀胱三角と言われている膀胱の
付け根の方だと取れないのさ。
膀胱三角は膀胱と尿道と尿管が
つながってるところで
そこを取るとなると尿管を腸に
つけるとか他のところにつけない
といけない
扁平上皮癌は膀胱三角の所に
できやすいから取れないことも多いね。
外科的に取れない場合は
内科的な治療になるのさ。
ピロキシカムと言う長時間型の
鎮痛薬を使うことで
これが腫瘍の進行を遅くする
働きがある。
「膀胱腫瘍で薬飲んでます」と言う
飼主さんはたぶんこれを飲んでると思う。
わからんけど
この薬は痛み止めなので
胃腸が荒れやすいから胃薬を
一緒に飲むことが多い。
吐いたり下痢したりすることもあるから
それに対する対応も必要になるのさ。
化学療法や放射線療法をするけど
治すというより腫瘍細胞の数を減らす
ことが目的になる
腫瘍細胞の数が減って腫瘍が小さく
なると症状がよくなることがあるから
緩和ケアが目的になる。
最新の放射線療法はすごく
機械が進んでいるから
放射線療法による障害も最小限で
すむようになってる。
緩和ケアとして症状の改善を目的と
した治療としてはとてもいいと思う。
膀胱腫瘍で扁平上皮癌だったら
外科的に取れないと難しいから
症状対応になる。
最終的にはおしっこが出なくなって
腎臓がダメになったり
転移したりしちゃうから
ぼくは漢方薬やホモトキシコロジー療法
オゾン療法など統合医療を駆使して
少しでも動物が楽な状態になるように
緩和ケアしてる。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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