猫の心筋症の質問に答えてみた
猫の心筋症は定期的に
心臓の検査をしていかないと
わからないのさ。
見た目や心臓の音を聞いた
だけではわからないし
一般的な血液検査では
わからない。
心臓のエコー検査と
NT-proBNPと言う心臓の
バイオマーカーの血液検査
を定期的に診ていくことで
心筋症を早期発見していく
ことが大事になる。
心筋症の症状は
呼吸がちょっと早いかなとか
疲れやすくなったかなとか
寝てることが多くなったかな
ぐらいの症状なので
見た目にはわかりにくいんよ。
で急に血栓症になって
後ろ足が立たなくなるとか
呼吸が苦しそうになるとか
ぐったりして動けなく
なったりする。
症状が出たときには
もうかなり進行していて
治療が難しくて亡くなって
しまうことも多いのさ。
急に症状が出るから
急になったと思うけど
心筋症は急になるものじゃ
なくて徐々に進行するのさ。
かなり進行しないと症状が出ない
から手遅れになっちゃう。
質問の人がどこまでを過度な
検査と言われているか
わからないけど
心筋症は無症状の時に診断して
心臓の状態を把握して
治療をしていく必要があるから
エコー検査、NT-proBNP検査を
しないで心筋症をみつけることは
できない。
猫の心筋症を見つけて診断して
治療していくためには検査が
必要なのさ。
エコー検査はハードルが高い
ならせめて血液検査をして
NT-proBNPをチェックしておくと
値が高くなった時は
心筋症を疑うことはできる。
もちろんNT-proBNPが低く
ても心筋症の時もあれば
高くても心筋症じゃない
こともあるから最終的には
エコー検査は必要になるね。
NT-proBNPとエコー検査で
心筋症になっていることが
わかれば
レントゲン検査や心電図検査
血圧などの確認をしていく。
検査は一長一短あるので
それぞれの得意なところを
組み合わせて心臓の状態を
把握する。
猫は病院に行くのも
検査を受けるのもイヤがるよね。
心筋症は検査しないで
診断することは難しいから
病院嫌いにならないように
子猫のときから病院に慣る
ように努力してるのさ。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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