ペキニーズで突然変な鳴き声を出して
倒れる子がいる。
はじめて見るとビビるよね。
何事かと思う。
ペキニーズって心臓病も多いし
短頭種気道症候群っていう
短頭種に多い状態で
鼻が潰れている特徴的な顔で
鼻の孔とか喉が狭くて
慢性的に呼吸困難になっていて
酸素不足になってる。
鼻や喉が狭くなってるから
息がしずらくて一生懸命呼吸するから
喉や気管に負担がかかって障害が起こる
肺も一生懸命息を吸おうとするから
肺に陰圧がかかって肺に炎症が起こって
肺炎になったり
肺の血管から血液の血漿成分が漏れて
肺に溜まる肺水腫になったり
肺高血圧症という病気になったりする。
ペキニーズは、僧帽弁閉鎖不全症っていう
心臓の病気も多くて
僧帽弁閉鎖不全症が進行していくと
肺高血圧症になるし
短頭種気道症候群でも肺高血圧症に
なるから
どっちで肺高血圧症になったのか
わからないことがある。
ペキニーズで突然変な声を出して
倒れる子は肺高血圧症で
失神することが多くて
変な声を出して倒れるのに
心臓の確認をする。
心臓の超音波検査をして
肺高血圧症になってたら
肺高血圧症の治療をすると
変な声を出して倒れるのがなくなる
僧帽弁閉鎖不全症で肺高血圧症に
なっているのか
短頭種気道症候群で肺高血圧症に
なっているのか
によって根本治療が変わってくる。
循環器専門の先生が診ると
今の肺高血圧症が僧帽弁閉鎖不全症からなのか
そうじゃないのかはわかるけど
ぼくには難しい。
肺高血圧症の治療はぼくでも
できるから治療すると変な声を出して
倒れるのはなくなるけど
肺高血圧症になった根本の原因が
僧帽弁閉鎖不全症からくるものなら
この後肺水腫になってくる可能性が
あるから肺水腫の治療をすることになる
短頭種気道症候群からくるものなら
鼻や咽喉頭の手術が必要になる。
この判断がぼくにはむずかしい。
どっちかの問題のこともあれば
両方のこともある。
さらに、肺水腫になった時も
僧帽弁閉鎖不全症からなのか
短頭種気道症候群なのか
両方とも肺水腫になるけど
これは治療が全く違う。
僧帽弁閉鎖不全症から肺水腫になったら
利尿剤で治療するけど
短頭種気道症候群から肺水腫になったら
肺の炎症の治療をする
治療が全く違うので、どっちで肺水腫で
なってるかわからないことが多くて
利尿剤から初めて改善なければ
肺の炎症治療をすることがある。
これは循環器専門の先生でも迷うことがある
ペキニーズは突然変な声を出して倒れる
こともあるし、心臓が悪い子も多くて
僧帽弁閉鎖不全症からなのか
短頭種気道症候群からなのか
わからないこともあって
獣医泣かせの犬種。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
他の心臓の話も読んでみて!
セミナーのダイジェストを作ってみた。
YouTubeのチャンネル登録もよろしく!
https://www.youtube.com/channel/UC1TQjMRG_gzVrlaS4knm0zg/
●自分が所属しているペットの健康を守る会の有志の先生方と本を書きました。
現在、猫の飼い方の本はAmazomでは購入できないようなので、
私にご連絡いただければ、若干在庫がありますので、販売することができます。
LINE@、コメント欄にご連絡ください。
現役院長達が教えるイマドキの犬の飼い方
3,240円
Amazon |
現役院長達が教えるイマドキの猫の飼い方
Amazon |
LINE公式アカウントやってます。
登録してくれたら上手なシャンプーのコツ
動画を4本無料でプレゼントします!
友達登録をお願いします。
インスタもやってます
フォローしてもらえるとうれしいです。