動物の炎症性腸疾患

安倍晋三さんの病気として

潰瘍性大腸炎が再び注目を

集めることになった。

14年前に総理大臣を辞める時にも

注目を集めた。

潰瘍性大腸炎は人では

炎症性腸疾患に分類されてて

他にはクローン病がある。

動物でも前は炎症性腸疾患って言う

言い方をしてたんだけど

人の炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎や

クローン病とは違うことがわかってきて

炎症性腸疾患とは言わないで

慢性腸症と言うようになった。

DAI語風に言うと。笑。

炎症性腸疾患はIBD

慢性腸症はCEって言うんだけど

診察中に未だにIBDって言っちゃう時がって。笑。

今は、CEって言わなくちゃいけない。

慢性腸症は、3週間以上続く下痢で

下痢止めやってもよくならない

腸で炎症が強く起こって

栄養が吸収できなくなって

お腹が痛くて食欲が落ちたり

痩せてきたり

嘔吐したり

お腹に水が溜まってきたり

血液が固まりやすくなったりする。

慢性腸症は

食事でよくなる

食事反応性腸症　FRE

抗生物質でよくなる

抗生物質反応性腸症　ARE

ステロイドや免疫抑制剤でよくなる

ステロイド反応性腸症　SRE

があって

更に

腸のリンパ管が広がっているのを

リンパ管拡張症

血液中のタンパクが少なくなるのを

蛋白漏出性腸症

がある。

ステロイド反応性腸症と

リンパ管拡張症があるとか

食事反応性腸症と

ステロイド反応性腸症と

蛋白漏出性腸症があるとか

病気が1つとは限らなくて

いろいろ混ざってることもある。

慢性腸症と同じ症状で

リンパ腫と言って腸の腫瘍の時もある。

症状だけで診断していくことは難しいのさ。

食事だけでよくなる子もいれば

食事とステロイドや免疫抑制剤で

よくなる子もいる

ただ、安倍晋三さんと同じで

治ることはないから

ずっと治療を続けないといけないし

再発することもあるし、

5年6年と維持できていたのに

リンパ腫になってしまう

こともある。

リンパ腫は悪性の腫瘍だから

抗癌剤治療をしなくちゃいけない。

慢性腸症とリンパ腫の治療は

違ってくるのさ。

元気も食欲もあって体重も減ってなくて

タンパクも少なくない時は

慢性腸症の治療トライアルがあって

食事を2週間やってよくなるか診て

ダメなら抗生物質の投与をして

よくなるか診て

ダメなら内視鏡検査をしていくけど

食欲も落ちて、体重も減って

タンパクも少なくなってる時は

すぐに内視鏡検査をする。

超音波検査をして見た目の腸の状態を

確認したり

腸の組織を何十か所も取って

病理検査していくのさ。

難治性の子もいてなかなかよくならなくて

治療が難しいこともある。

慢性腸症は

腸内環境が影響してることもあるから

腸内環境が乱れは注意だね。

今日もありがとう
人間より動物好き獣医

シワ神シワ男

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