犬の慢性下痢でよくない6つ | 人間より動物好き 獣医師シワ男

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埼玉県新座市のふじわら動物病院、院長藤原です。
ペットが幸せになるためには、飼主さんが幸せになる必要があると思っていて、
まずは飼主さんが幸せになることでペットも幸せになるような診療を心がけています。
サ論代理店

犬猫が下痢になることは割とある。

 

 

 

 

 

 

なんか変なもの食べた。

おなかが冷えた。

ストレスがかかった。

などなど

 

 

 

 

 

 

 

 

うちの猫もパンとか盗み食いすると

すぐ下痢する。笑。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急になって2、3日で収まればいいけど

治療しても収まらないのはよくない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

下痢は急性と慢性があって

3週間以上続く下痢は慢性の下痢になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

下痢止めをやっても止まらない

病理検査で腸炎が明らか

腸炎以外に慢性の消化器症状を起こす

原因がないもの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慢性腸症って言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慢性腸症の中に有名どころとして

タンパク質が腸管から吸収できないのを

蛋白漏出性腸症

 

 

 

 

 

 

 

リンパ管が広がっているものを

リンパ管拡張症

 

 

 

 

 

 

 

腸に炎症が起こってるものを

炎症性腸症(IBD)

 

 

 

 

 

 

 

 

などがある。

 

 

 

 

 

 

慢性腸症の中にはリンパ腫は

含まれないんだけど

 

 

 

 

 

 

 

リンパ腫の前段階と思われるものが含まれる。

 

 

 

 

 

 

 

うちでも蛋白漏出性腸症だった子が

リンパ球クローナリティが陽性だったので

 

 

 

 

 

 

 

 

後々リンパ腫になるかもって言ってた子が

5年経った時に再検査したらリンパ腫だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慢性腸症は割と多いんだけど

その中でも犬の場合これがあると

治療が難しいなって言うのがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

それがこの6つ

・消化器症状がひどい

・体重がどんどん減る

・アルブミンが低い

・組織の状態がよくない

・リンパ球クローナリティが陽性

・柴犬

 

 

 

 

 

 

 

 

これらがあると一筋縄ではいかないなって思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

柴犬は、他の犬種と明らかに違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは日本のデータになるけど

柴犬の慢性腸症と他の犬種の慢性腸症を

比較したデータが2010年に東京大学から

発表されてるけど

 

 

 

 

 

 

 

 

柴犬は他の犬種に比べると明らかに

治療が難しい子が多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に柴犬でクローナリティが陽性の子は

かなり治療が難しいデータが出てるし

ぼくの経験上やっぱり難しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくは柴犬の子の慢性腸症の飼主さんには

「難しいですけどできる限りのことはやりますから

頑張りましょうね」って最初にお伝えする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慢性腸症の治療としては

食事療法、ステロイド、免疫抑制剤、

抗菌剤、抗癌剤などがメインな治療になるけど

 

 

 

 

 

 

 

なるべく食事療法でコントロールを

できればしたいけど、

 

 

 

 

 

 

 

 

ステロイドと食事療法の併用が多いかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでも食事療法だけでよくなることもある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ステロイドと食事でよくなってしばらくよかったのに

また、下痢したり、食欲がなくなったり

嘔吐したり、アルブミンが下がってきたりしたら

 

 

 

 

 

 

 

また、内視鏡検査した方がいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルブミンが低くて食欲ないのに

麻酔かけて大丈夫か心配だけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内視鏡検査してみるとリンパ腫になってる

ことがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

慢性腸症だったものがリンパ腫になったら

抗癌剤を使わないとよくならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それも早めに使っていかないと

改善になる前に亡くなっちゃうことがある。

 

 

 

 

 

 

 

うちでも蛋白漏出性腸症を長期に

コントロールできていたのに

 

 

 

 

 

 

 

急に下痢になって治療しても止まらなくて

内視鏡検査をやってもらったら

 

 

 

 

 

 

 

リンパ腫になってた。

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐ、抗癌剤治療に切り替えたんだけど

ダメだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

病気ってずっと同じじゃないこともあるから

1度診断してよくなってたのにまた悪くなるときは

何か別の病気になってることもあるからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

治療してるのに2、3週間も下痢するのは

おかしいから内視鏡検査してもらって。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

早めに治療していくことが成功のカギになるから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日もありがとう
人間より動物好き獣医

シワ神シワ男

 

 

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