まだ、大質問大会の質問があるので
答えていくね。
若い猫が興奮すると口呼吸に
なっちゃう質問に答えるね。
まず、一般的な話をするね。
猫が口を開けて呼吸をするときは
苦しいからだね。
鼻での呼吸じゃ苦しいから口を
開けて呼吸しちゃう。
そうなるとまず肺と心臓を考えるね。
この子はレントゲンで肺や心臓は
大丈夫ということなので、
肺はいいだろうと思う。
心臓は猫はレントゲンじゃわからない
ことも多いし、
猫の心臓は心臓に雑音がなくても
悪いこともあるから
心臓の超音波検査して先天的な
心臓の異常がないか確認するね。
ここまでが一般的な話ね
ここまではＯＫ？
ここからはこの子が
アメリカンカールっていう猫の種類
ということを考えるよ。
この猫の種類は軟骨のことも
考えないといけないんだ。
アメリカンカールは耳が外に
折れ曲がってる猫で
スコティッシュは耳が内
折れ曲がってる猫だね。
アメリカンカールやスコティッシュ
などの猫の種類は軟骨の
異常が出やすい。
耳が折れてるってことは
耳は軟骨でできてるから
軟骨に異常が出やすいって
ことになるんだ。
耳の中もそうだし、鼻も軟骨で
できてる。
耳の中を耳道って言うんだけど
耳道が変形してる子も多いんだ。
耳道が変形するってことは
鼻の軟骨も変形することがあって
鼻の軟骨が変形してると
空気の通りが悪くて
普通に生活してる分には問題ない
かもしれないけど
興奮すると空気をたくさん必要と
するから
鼻の軟骨が変形していてい
空気の通りが悪いと
呼吸が苦しくなる子がいるんだ。
質問の子の場合も耳道に耳垢が
耳ダニがいないのに多いってことは
耳を痒がったり頭を振ったりして
なければ耳の病気じゃないから
耳道の軟骨が変形してて
耳の垢が多くなってる可能性も
あるね。
そうなると鼻の軟骨も変形してる
可能性もあって
鼻の軟骨が変形してる子は
鼻くそがよくついていたり
寝てて呼吸してる時に音が
なったりすることが多いね。
うちでもスコティッシュで鼻が
変形して鼻の穴が小さくて
鼻くそついたり、鼻水が出やすかったり
する子がいるよ。
軟骨が変形することによって
空気の通りが悪くて
興奮すると口を開けて呼吸しちゃう
のかもしれない。
実際に耳とか鼻とか診てないから
わかんないけどね。
耳は洗浄機能を持ってて耳の汚れは
脂と一緒に耳の外に出すように
なってるんだ。
本来なら耳道はきれいな筒状に
なってるけど、
アメリカンカールやスコティッシュの
耳道はボコボコしてたり、曲がったり
してる子がいる
そういう子は耳の汚れが出せずに
耳道に溜まっちゃうから耳の垢が
多くなっちゃう。
そういう子はあまり無理して耳掃除を
しない方がいいときもあるよ。
もちろん耳が悪くて感染して耳垢が
出ることもあるから耳垢を顕微鏡で
みて感染してないことを確認する
ことは大事。
それで感染がなくて、耳を掻いたり
頭を振ったりする症状がなくて
耳のにおいも臭くなくて
耳道がボコボコしてたり、曲がったり
してるようなら耳の軟骨の問題だから
耳の垢は気にしなくていいよ。
今回の質問の子がアメリカンカール
っていう特殊な猫の種類だから
一般的な話と軟骨異常が出やすい
アメリカンカール、スコティッシュの
話もしたよ。
どちらにしても診察しないと
わかんないけどね～。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
大質問大会の記事
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