【秋田】7/27(金)りんご園の視察①雪害対策 の続きです。
↑指にとまったトンボ
雑草は、夏場特に繁茂し、農作業のじゃまになります。
さらに病害虫の温床にもなるので、一般的には、除草剤を散布して、雑草を除去します。
平らで広い果樹園なら、SSと呼ばれる機械が使われますが、傾斜地のある果樹園では、SSは使えないため、人の手で散布したり、刈り取ることになります。
↑SSは見た目がとてもかわいいです。車の後ろから、薬が散布されます。
↑シロツメクサなどで地面を覆われた果樹園
夏場、暑い中での農薬散布は大変な作業です。
以前、アレロパシー(植物が他の植物や細菌を抑制すること)を活用した、少農薬農業を実践している和歌山の果樹園をご紹介しました。
今回の視察園では、シロツメクサで覆うことで、他の雑草を抑えています。シロツメクサなら丈が低いので農作業のじゃまになりません。また除草剤の散布も減らせます。
りんごにも、様々な病害虫や鳥獣害がありますが、視察園では、害虫ではナミハダニなどのハダニ類、獣害ではネズミの食害が深刻だそうです。
ナミハダニは、1mm未満の小さなハダニで、葉の裏に寄生して吸汁します。
ナミハダニがつくと葉の裏が褐変します。大量発生すると葉の表まで褐変し、落葉の原因となります。
落葉すると、樹の光合成量が減るので、花や芽の形成、果実の肥大や着色に深刻な影響を与えます。
↑ハダニがついて、葉の裏の一部が褐変。
↑
ガブリダニは、ハダニを食べるので、ハダニの天敵となります。
しかし、ナミハダニなど害虫を駆除するために農薬を散布すると、天敵のガブリダニも駆除される恐れがあります。
確かに、散布直後は害虫のハダニは減ります。しかし、天敵がいなくなったことで、しばらくすると、逆にナミハダニが大発生してしまうそうです。結果、散布量や回数を増やすことになります。
↑視察園での取り組み
視察園では、ガブリダニへの影響の少ない農薬を選び、散布回数も極力減らして、ハダニの天敵のガブリダニを最大限活用しています。ガブリダニのおかげで、ハダニ用の農薬散布は、年に1,2度で済むとのです。
↑
当然、地域や品種によって、病害虫も変わります。
しかし、どこの果樹園でも、やみくもに農薬を散布しているわけではありません。
省力化を図り、農薬コストを減らすためにも、少農薬の努力が続けられています。
少農薬のおかげか、果樹園にはたくさんのトンボが飛んでいました。
すると、私の人差し指に、トンボが止まってくれました。
かわいくて、思わずホッコリします^^
【秋田】7/27りんご園の視察③秋田のオリジナル品種 に続く
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