「第60回 全国リンゴ研究大会 秋田県大会」の翌日、
日本有数の豪雪地帯である秋田県の3か所のりんご園(横手市2ヶ所、湯沢市1ヶ所)を視察しました。
鳥海山の美しい山並み
↑平成23年の大雪の様子
2011年1~2月に、秋田県は未曽有の豪雪被害(平成23年豪雪)に見舞われました。
この辺りの園地でも、3m近く積雪し、りんごの木が雪に覆われ、折れてしまう木が続出しました。
およそ4割も収穫量が減り、それを機に農業を辞めてしまう方もいたそうです。
そんな豪雪被害から7年余りが経ち、復興に向かって進んでいる所を見てもらおうと、横手市でリンゴ大会が23年振りに開催されることになったそうです
たわわになったリンゴの実
↑丸葉栽培のりんご
りんごに限らず、果樹園では、作業がしやすように、高く伸長しない台木に接ぎ木する”矮化栽培”が一般的です。
また、たくさん光があたるように、枝を横に引っ張る”誘引”を行います。
しかし、この辺りのりんご園では、矮化栽培せずに自然のままに伸長させる”丸葉栽培”が一般的なのだそうです。自然のままなので、ハシゴに上っての作業になり、また、植える間隔も広くなるので、移動距離も増えます。
低い木(矮化栽培)では、大雪の際には、全て埋もれてしまい、そのままでは、雪の重みで折れてしまいます。雪をかき出すのも困難です。しかし、高い木(丸葉栽培)なら、すべて雪に埋まらないので雪かきができます。
豪雪地域ならではです。
私は消費者で買って食べるだけですが、大雪の際の雪かきなど、改めて生産者さんのご苦労に頭が下がります。
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