4/21(土)
午後から、和歌山県海南市で講演でしたが、
講演前、海南市下津町にある、マルヨ農園さんの園地に視察に伺いました。
また、昨年8月のみかん園視察の際にも、大変お世話になりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180422/20/fruit-mizuki/c8/2c/j/o0810108014175774328.jpg?caw=800)
アークトセカ(キク科)
・南アフリカ原産
・多年草
・南アフリカ原産
・多年草
まず驚いたのは、マルヨ農園さんのみかん園なのに、下草で覆われ、まるで花畑のようだったことです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180422/20/fruit-mizuki/24/96/j/o0873096014175759425.jpg?caw=800)
手前がマルヨ農園さんで、奥に見える園地は、別の方の園地です。
慣行農業では、一般的に、雑草は除草剤などで除かれます。
しかし、園主の岩本さんは、研究熱心な方で、複数の学会に所属され、雑草学や土壌学などにも精通されています。
そのため、アレロパシー(植物が他の植物や細菌を抑制すること)などを活用しながら、環境負担の少ない、独自の少農薬農法を実践されています。
現在では、全国から生産者さんが視察にいらっしゃいます。
大学の先生もよく来られるそうで、マルヨ農園さんの土壌内の生物多様性には驚かれるそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/13/fruit-mizuki/12/ef/j/o0361021314176904246.jpg?caw=800)
全国的に、農薬(特に、ネオニコチノイド系)などの影響で、ミツバチの減少が問題になっています。
ミツバチは受粉昆虫なので、ミツバチがいなくなると、フルーツ農家さんや野菜農家さんにとっては大問題です。
ところが、マルヨ農園さんの園地では、そこら中に、セイヨウミツバチが飛んでいます。
セイヨウミツバチだけでなく、ニホンミツバチも数多くやってくるそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/13/fruit-mizuki/13/21/j/o0780052014176904150.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/13/fruit-mizuki/ca/56/j/o0628059214176904153.jpg?caw=800)
ナヨクサフジ(マメ科)
・別称:ヘアリーベッチ
・一年生
・マメ科なので、窒素固定を行う
・環境省の、適切な管理が必要な産業上重要な外来種(産業管理外来種)に指定されている(※1)
参考:
鄭紹輝・田中利依・有馬進 (佐賀大学)/ヘアリーベッチのアレロパシーによる雑草抑制効果/Coastal Bioenvironment Vol.7(2006)
出典:
※1:我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(生態系被害防止外来種リスト)平成27年3月26日/環境省
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/13/fruit-mizuki/13/21/j/o0780052014176904150.jpg?caw=800)
ヒメツルソバ(タデ科)
・ヒマラヤ原産
・明治時代に移入
・明治時代に移入
・多年草
・道端でもよく見かける雑草の一つ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/13/fruit-mizuki/ea/54/j/o0565024114176904155.jpg?caw=800)
レッドロビン(バラ科)
・別称:アカメ
・よく生垣に使われる
岩本さんによると、レッドロビンは、みかん害虫(吸汁性)の一つ、キイロアザミウマを抑制してくれるそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/14/fruit-mizuki/12/56/j/o0748059914176907956.jpg?caw=800)
さらに、アザミウマは、木よりも、まず草に付く習性があるそうです。
下草があると、みかんの葉が柔らかいうちは、草につくので、みかんの葉が固くなったころには、アザミウマがみかんの葉に加害できなくなるとのことです。
また、園地周辺では、イノシシによる獣害が問題となっていますが、イノシシが嫌う臭いの草の影響なのか、全くイノシシによる害はないそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180422/20/fruit-mizuki/bd/1d/j/o0867096014175759494.jpg?caw=800)
温州みかんの木には、可愛らしいつぼみが付いていました。
よく、雑草があると、つぼみが付くのが遅いと言われるそうですが、マルヨ農園さんは、他の園地と比べても、つぼみの状態に差はありません。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/14/fruit-mizuki/64/cd/j/o0739064914176908393.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180424/14/fruit-mizuki/64/cd/j/o0739064914176908393.jpg?caw=800)
瓢柑(ひょうかん)
ブンタン系。卵型の珍しい形。
珍しい品種や新しい品種を取り入れ、今や約140種類もの柑橘を栽培されているそうです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180422/20/fruit-mizuki/52/c3/j/o1080081014175774361.jpg?caw=800)
のどかで癒されます
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20180422/21/fruit-mizuki/84/47/j/o0720072014175782597.jpg?caw=800)
珍しい、木成り春峰、ヒメコナツ、クレオパトラなどをいただきました♪
岩本さんには、お忙しいところ、丁寧にご案内いただきました。
とてもいい勉強になりました。
とてもいい勉強になりました。
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