恒例の年末に今年を振り返る記事です。今年は新型コロナウイルスに大きな影響を受けた年でしたが、それにも関わらず、終わってみれば、かなり充実の一年となりました。キーワードと写真で振り返ります。

 

 

 

(1)ベートーベン生誕250周年

 

まずは何と行ってもベートーベン生誕250周年。活動の柱は自分で弾くピアノ、そしてコンサートです。

 

 

 

(1-1)練習に練習を重ねたベートーベン/ピアノ・ソナタ

 

今年はとにかくベートーベンを沢山練習しました。過去に一度挫折した、念願の熱情ソナタを全曲仕上げたのが最大の思い出です。秋以降は仕事が非常に忙しく、なかなか練習できませんでしたが…、それでもピアノ・ソナタ30番という「神曲」を練習できたことには無上の喜びを感じました。

 

 

(以下、フランツが今年弾いたベートーベンの曲。さらに弾きたかった曲もありましたが、正直、一介のアマチュアのピアノ好きがこれだけ弾けば、ベートーベン大先生にきっと喜んでもらえるはず!)

 

①ピアノ・ソナタ第8番ハ短調「悲愴」(第1楽章・第2楽章)

 

②ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」(全曲)

 

③ピアノ・ソナタ第20番ト長調(第1楽章)

 

④ピアノ・ソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」(第1楽章)

 

⑤ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調「熱情」(全曲)

 

⑥ピアノ・ソナタ第24番嬰へ長調「テレーゼ」(第1楽章)

 

⑦ピアノ・ソナタ第27番ホ短調(全曲)

 

⑧ピアノ・ソナタ第30番ホ長調(第3楽章:仕上げには至らず)

 

(写真)ベートーベン/ピアノ・ソナタ第30番第3楽章の第1変奏。この気高く、シンプルにして広がり感のある旋律を弾くことができたのは、ベートーベン・イヤーの大いなる喜びでした。

 

 

⑨ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」(第1楽章)

 

 

(参考)2020.5.31 ピアノ練習(熱情ソナタを全曲弾けるようになった時の記事)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12600918809.html

 

(参考)2020.7.29 ピアノ練習(ピアノ・ソナタ第30番の魅力を語った記事)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12614259813.html

 

 

 

(1-2)ベートーベンの音楽を楽しみ尽くしたコンサートやリサイタル

 

自分でベートーベンのピアノ曲を弾くだけでなく、コンサートでも交響曲を中心に沢山聴いて、改めてベートーベンの素晴らしさを存分に体感しました。比較的マイナーな第1・2・8番の魅力をより具体的に実感できたことも収穫でした。時系列で振り返ります。

 

まず年明けはウィーンで迎えました。1月1日のウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでのコントルダンス、その晩のウィーン交響楽団の第九、1月5・6日のウィーン・フィルの運命を聴き、ベートーベン・イヤーでロケットスタートをバッチリ決めました。

 

(写真)ウィーン・フィルの運命はムジークフェライン150周年の記念コンサートでした。参加できて光栄の至り。

 

 

2月もライナー・ホーネック/紀尾井ホール室内管弦楽団のヴァイオリン協奏曲&7番、アンネ・ゾフィー・ムターさんの3つのオール・ベートーベンのコンサート&リサイタルと楽しみました。しかし、ここでコロナが世界的に広まってコンサートがお休みとなりました…。

 

(写真)ライナー・ホーネック/紀尾井ホール室内管弦楽団のベートーベン7番のCD。公開ゲネプロにも参加しましたが、さすがはウィーン・フィルのコンサートマスターです。

 

 

6月のコンサート再開後は、大野和士/都響の1番&2番、広上淳一/N響の8番、ジョナサン・ノット/東響の英雄(映像ノット)などを聴いて、8月始めには、「ベートーベン生誕250周年にベートーベンの交響曲をライブで全曲聴いた最初の日本人」という偉業を成し遂げました!(多分?笑)

 

(写真)映像ノットの様子。このような東響のチャレンジングな姿勢は、ベートーベンの作曲の精神に他なりません。

 

 

その後は、9月の鈴木優人/読響の田園、大野和士/都響の英雄、11月の鈴木秀美/東京ニューシティ管弦楽団の2番、阪哲郎/紀尾井ホール室内管弦楽団の1番、鈴木優人/読響の運命、鈴木雅明/BCJの運命&ミサ曲ハ長調と聴いて、充実の秋を過ごしました。

 

(写真)鈴木雅明さんと鈴木優人さん。このお2人、そしてBCJ(バッハ・コレギウム・ジャパン)による最高のベートーベンを聴くことができたのは、ベートーベン・イヤーの大きな思い出となりました。

 

 

12月はレナード・バーンスタイン/ウィーン・フィルの交響曲全曲(シネコンサート)、小泉和裕/都響の運命と大いに楽しんで、ラストは鈴木雅明/BCJの最高の第九で締めました。いや〜、ベートーベンを存分に堪能し尽くした一年!

 

(写真)コンサートに加えて、ゲルハルト・オピッツさんのベートーベン/ピアノ・ソナタ30番&31番&32番のリサイタルも最高でした!

 

 

 

(2)レナード・バーンスタイン没後30周年

 

2018年の生誕100周年ほどではありませんでしたが、バーンスタイン没後30周年も楽しむことができました。

 

ハイライトはレニーの命日10月14日にレニーを偲んで最高のワインで献杯できたこと、そしてウィーン・フィルとのベートーベン/交響曲全曲です。1990年に亡くなられて30年経ちますが、レニーは私の心の中で、いつまでもいつまでも生き続けることでしょう。未だにインスパイアされ続ける偉大な存在に巡り会えて、感謝の念しかありません。

 

(写真)バーンスタイン/ウィーン・フィルのベートーベン/交響曲全曲シネコンサートのポスター。その熱いベートーベンだけでなく、レニーのエネルギッシュな指揮が極めて感動的な400分でした!

 

 

(参考)2020.10.14 レナード・バーンスタイン没後30周年(レニーの命日)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12631320018.html

 

(参考)2020.10.14 シャトー・ラフィット・ロートシルト1990(レニーの没後30周年の命日に)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12632088014.html

 

(参考)2020.12.16 ベートーベン生誕250周年の誕生日(バーンスタイン/ウィーン・フィルのベートーベン)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12644243027.html

 

 

 

(3)今年も思う存分楽しめた東京の素晴らしいオーケストラ

 

今年はコロナの影響で2月下旬から6月中旬までコンサートを楽しむことができず、例年の100回前後に比べると、コンサートを聴きに行く回数が大幅に減りました。トータルでリサイタルも含めて、年62回でした。

 

しかし、そもそも東京は世界で有数のコンサートを楽しむことができる都市なので、少なかった今年でも、年に62回も聴きに行けること自体が極めて恵まれていることを、私はよくわきまえているつもりです。これだけの数のコンサートを聴けたのは、困難を乗り越え、種々のコロナ対策を取ってライブを実現させたオーケストラの努力の賜物だと思います。大いに感謝するところです。

 

 

来年はN響、都響、読響、東響、紀尾井ホール室内管弦楽団、バッハ・コレギウム・ジャパンを定期会員で聴きに行って、日フィルと新日フィルと東京ニューシティ管弦楽団を一回券で聴きに行く予定です。どのオケも魅力的なプログラムを用意していて、今から楽しみにしているコンサートが盛り沢山。来年も大いに楽しみたいと思います!

 

 

また、東京のオーケストラではないですが、やはりウィーン・フィルが11月に来日して演奏してくれたのは大いなる喜びでした!これまで海外のオーケストラの中ではダントツで聴いてきた、世界で一番好きなオーケストラ。来年もどうか聴けますように!

 

(参考)2020.11.9 ゲルギエフ/ウィーン・フィルのVPOウィーク・オープニング・スペシャル・プロ

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12637216796.html

 

 

 

(4)フェデリコ・フェリーニ生誕100周年

 

今年はイタリアの映画監督、フェデリコ・フェリーニの生誕100周年でもありました。4月・5月の緊急事態宣言の時には、「おうちで過ごそう」企画として、フェリーニの映画を楽しんで、改めてフェリーニ映画の素晴らしさを実感しました。いつかフェリーニの故郷リミニで名作「アマルコルド」を観ることができますように~。

 

(写真)フェデリコ・フェリーニ/アマルコルドのポスター。久しぶりに名作を観て、心踊りました。

 

 

 

(5)数は減ったもののキラリと光った美術展

 

今年は美術展を観に行く機会も限られました。2017年が13回、2018年が12回、2019年が9回に対して、今年は6回。少し寂しいですね…。

 

しかし、そんな中でも、ハマスホイ展とロンドン・ナショナル・ギャラリー展という珠玉の美術展を堪能できたのは、大きな思い出となりました。

 

 

(写真)ヴィルヘルム・ハマスホイ/ピアノを弾く妻イーダのいる室内

 

(参考)2020.1.21 ハマスホイとデンマーク絵画展(東京都美術館)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12568767513.html

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12596428874.html

 

 

 

(写真)カルロ・クリヴェッリ/聖エミディウスを伴う受胎告知

 

(参考)2020.6.26 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展(国立西洋美術館)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12607521207.html

 

 

お正月は久しぶりにゆっくりできる予定なので、以上の美術展のプログラムをじっくり読んで、素晴らしい絵の数々を反芻したいと思います。

 

 

 

(6)今年も素晴らしかったワインたち

 

今年も本当に多くのワインを楽しむことができました。特にボルドーのグレート・ヴィンテージである2000年、1995年、1990年のワインを比較しつつ飲んで、20年・25年・30年の熟成の違いをよく体感できました。飲み頃となり見事に花開いた1990年と1995年のワインは心の底から堪能。まだまだ熟成してさらに美味しくなる2000年は5年後にまた試してみようと思います。

 

(写真)3月に開けたシャトー・ラフィット・ロートシルト1995。「エレガンスの極み」「ラフィット・オブ・ラフィット」という言葉が思い浮かんだ、素晴らしいワインでした。

 

 

ワインの他にも、緊急事態宣言中はイタリアのリキュールのアペロールを使ったカクテルを楽しんだり、今年もお酒には大変お世話になりました!(笑) 年末からお正月にかけては、一昨年にアイルランドに行った時に買ってきたアイリッシュ・ウイスキーをゆっくり楽しもうと思っています。

 

(写真)GWに楽しんだアペロールスプリッツ。久しぶりに自分でカクテルを作って、生来のカクテル好きに火が付いたかも知れません?来年もいろいろ取り組みたいと考え中。

 

 

 

(7)泳いで泳いで泳ぎまくった年

 

私の健康維持の基本は運動、中でもプールに泳ぎに行くことが中心ですが、今年本当によく泳ぎました!夏場には、こんな記事もアップしたり、笑。

 

(参考)2020.8.18 フランツの夏の日々(プール3km&ビール3パイント@ブリティッシュパブ)

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12618303945.html

 

 

コロナに対抗すべく、しっかり泳いで免疫を高く維持しておこう、という趣旨ですが、泳ぐこと自体が目的になったかのように、秋以降もコンスタントによく泳ぎました。週に3~4回で1回2km。

 

かなりいい運動となり、身体が軽くて肩こりすらなく、趣味も仕事も絶好調ですが、加えて健康診断の結果も良好でした。特にお酒が大好きなフランツにとって大切な肝機能の値は、何と過去最高の優良値を叩き出しました!(笑) 身体も非常によく締まっていて、併せて筋トレも適度にしているので、真面目な話、脱いだら凄いです、笑。

 

(写真)そして、泳いだ後はもちろんビール!笑。今年もよく飲みました。

 

 

コロナは禍(わざわい)に他なりませんが、逆にその状況を利用して、物事をプラスにするモチベーションにする。仕事でも海外旅行でも何でもそうですが、私の生き方の基本姿勢は何ら変わることはありません。

 

 

 

(8)ブログ1,000回達成

 

今年は2013年にブログを始めてから、記事が1,000回に達した一年でもありました。その記念となる過去1,000回を分析した記事がこちら。

 

(参考)2020.6.7 祝!ブログ1,000回達成!

https://ameblo.jp/franz2013/entry-12602394915.html

 

 

その時にブログの頻度を少し減らしたいと言ってましたが、2019年が月平均20回後半に対して、1,000回以降の2020年6月以降が月平均10回前後なので、確実に減らせてきています。

 

私はビジネスでなく、プライベートでブログを書いているので、コンサートやお酒で感動した!など、何か書くべきことがあった時だけ書いて、その分、人生を豊かにする他の取り組みに、時間を有効活用するのがいいでしょう。

 

 

 

(9)来年に向けて

 

来年はベートーベン生誕250周年のような大型の記念年がなく、コロナも完全な回復にはまだしばらくかかるでしょう。一日一日をしっかり充実させることを大切に、過ごして行ければと思っています。活動の中心は引き続きコンサート&お酒ですが、バランスも考えて、他のジャンルも充実できればと思います。

 

 

 

 

 

最後に、私のブログの更新は今年はこれで終わりです。今年も多くの方にブログを読んでいただき、さらにいいね!やコメントも沢山いただき、本当にありがとうございました!感謝感謝です。来年もどうぞよろしくお願いします。

 

みなさまが素敵な新年を迎えることができるよう、心より祈っております。良いお年を!