物価上昇で家計に不安を感じる方がとても多いと思います。
あれよあれよという間に、色んなモノやサービスの値段が上がっていますよね。
私はいつも800円で食べていた外食メニューが1200円くらいになり、思わず電卓を出して計算してしまいました。
5%も上がってる!!
スタバのコーヒー(ショート)は2002年262円、2019年319円、2022年350円となりました。
2002年から33.5%上昇
2019年から9.7%上昇
6月の消費者物価指数は「前年同月比3.3%上昇」でした。
モノによって値上がり率が違うので個人によって開きが出ますが、家計支出が年間500万円のご家庭では約165,000円の出費が増えたのかもしれないということです。
あなたは物価上昇への対策をしていますか?
「収入」や「資産」は前年比で3.3%以上増えていますか?
色んなWEBニュースを見ていると
物価上昇への対策として効果的なのは
1.節約
2.資産運用
と書かれています。
物価上昇への対策として資産運用を始めた方がどれくらいいるのかわかりません。
そして、始めたとしても月々5,000円や10,000円ではインフレ対策と言えるかどうかわかりません。
ただ資産運用をすれば対策できた・・・・というわけではないですよね。
年間500万円の支出が3.3%物価上昇したことを資産運用でカバーするなら、500万円の資産運用をして年利3.3%以上で増えなければ効果が得られませんから。
それなりの元本と金利が必要
給与も3.3%以上上がっていなければ、給与が物価に対して目減りしたことになります
節約だけで乗り切るのは難しいですね
物価上昇は、年金生活者の皆さんにも大きく影響します。
生命保険文化センターの「令和4年度 生活保障に関する調査」によれば、老後にゆとりのある生活を送るための1ヵ月あたりの平均生活費は約37.9万円です。
毎年物価が2%ずつ上がっていくと、支出は
10年後 46.1万円(月額)
15年後 51万円 (月額)
20年後 56.3万円(月額)
となっていきますが、公的年金は物価上昇についていけません。
物価に対して下がっていく年金では、生活が厳しくなるばかりです。
老後資金を預貯金で持っていた場合には、物価に対して資産(預貯金)の価値が下がっていきます。
先ほどと同じく物価上昇率が2%だとすると
100万円の預金の価値は20年後には67万円に目減りするのです。(預金利息を0.017%と仮定)
100万円で購入できたものは20年後に148.5万円になっているので、48万円分増やして初めて資産が減っていないということになります。
・支出が増え
・年金は物価上昇に追いつかず
・預貯金は物価に対して目減りする
そう!この大変な状況を乗り切るのは、簡単なことじゃない!
というわけで、やはりマネーバランス対策が必要ですね。
1.ライフプランを作ること(人生とお金の計画)
2.家計管理をして、必要な黒字を生み出すこと
3.生み出された黒字額を元手に、長期的に資産運用をすること
4.毎年家計決算をして振り返りをし、対策を検討し実行すること
5.それらを継続していくこと
どれも必要です。
お金や時間を使っても対策を講じることの大切さを、あらためて感じていただけると幸いです。
最後に
日本経済新聞と英フィナンシャル・タイムズ(FT)が共同で、家計ごとのインフレ率を試算するツールを作ったそうです。りましチャートの左側に項目ごとの支出額を入力すると、あなたのインフレ率が表示されますので、ご興味のある方はやってみてください。
コチラです。