人生の最後に伝えたいことは何ですか? | 札幌FP・お金と家計の相談室~まりりんのマネーバランスルーム~

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5月6日月曜日雨

3月に90歳で永眠した父の四十九日を迎え、納骨を終えました。


何事もきちんとしていて、準備をしっかりする父なので

「娘二人に迷惑はかけられん!」と68歳でお墓を建てたのです。
22年間誰も入ることなく毎年お盆にお掃除をしてきたことも

家族の思い出となりました。

父が亡くなる前日に会話することができて
その時に言い残してくれたことがありました。

心不全を起こしていて、話すのがとても苦しく辛い状況の中

 

「今までありがとうね。世話をかけたね。
お母さんのことをよろしく頼むよ。」

「長く生きて家族を守りたいと思ったけど

 ご飯も食べられなくなったんだ・・・

 お父さん頑張ったけど、もうダメだわ。」

 

そして、どんどん苦しくなっていく中で振り絞るように

 

「共済年金の手続きと

 厚生年金の手続きと

 それから保険の手続きをしてくれ。

 預金は〇〇と〇〇だから。

 その4つをね、頼んだよ。

 遺言を書いてあるからね

 〇〇の引き出しの中に入ってあるから。」

 

と、母の暮らしに係わる手続きのこと

相続で揉めない為に書いた遺言のことを伝えてくれました。

呼吸不全を起こしながらも
最後にお金や手続きのことを伝えてくれた父を

私は「お父さんらしいな~」と思いました。

とにかく「きちんと」している人だから。

そして最後まで家族のことを守ろうとした父は

本当に立派な人だったと思います。

今まで一度も家族や自分、誰かが亡くなる前に

何を言い残すかなんて考えたことがありませんでした。
自分だったら何を言うのだろう?
家族への感謝の気持ちの次に言うのは
やっぱりお金や手続きのことのような気がします。


あなたは最後に何を伝えますか?


 

父との最後の会話をすることができて思ったのは

  最後に会話できるとは限らない

 

ということでした。

亡くなるということがお互いにわかっていて
その上で最後の挨拶ができるというのは
(個人の価値観にもよるとは思いますが)
本当にありがたいことだと思いました。
 

おかげで父の想いを聞いて感じることができて
お互いに感謝の言葉を伝え合い
お別れすることができました。

人は、どのように亡くなるのかわからないので
最後にお別れの挨拶ができるかどうかはわかりません。

でも・・・・
お金や手続きのことだったら、お別れの時じゃなくても伝えられます。

私の場合は家族が亡くなった経験はないものの
基礎知識があることと
父が何に加入しているかは把握していたので
父が言い残してくれなくても手続きはできる状況でした。

でも、残される家族が加入している制度や資産を把握していなかったり
手続きができる状況にない高齢の家族だけだったりしたら
亡くなる直前に言い残されても全く覚えられないと思います。

 

  お金と手続きのことは元気なうちに伝えて

 

まずは50代や60代までに整理してエンディングノートなどにまとめる。
ご家族が集まるタイミングで定期的に話しておく。
状況に応じて遺言書を作る。(個人的にはお勧めしたい)

 

資産や書類が整理されていて
どうしたいのが本人が伝えてくれていたら(遺言でも)
そうでない場合と比べて、だいぶ助かります。


それでも手続きは膨大な数と量で大変なのに、資産と書類がわからなかったらどうなることか。
何よりも本人がどうしたかったのかがわからないと困る!!
と思いました。
話し合わないといけないからです。
私としては、父の資産を父がどうしたいかがわかって本当に良かったのです。
おかげで話し合いをせずに済んで、母も姉も私も納得できて助かりました。

お金の整理がされていること以上に

どうしたいのか遺言書に書いておいてくれたことが

一番良かったと感じています。

私のお客様には今まで以上に
エンディングノートや遺言書の必要性を伝えていこうと思います。

 

 

 

父にべったりの小太郎↓