「70歳まで現役」の時代 | 札幌FP・お金と家計の相談室~まりりんのマネーバランスルーム~

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「人生100年時代」高齢期の働き方が大きく変わってきています。
今や会社員は、フリーランスや起業といった選択肢も含め、希望すれば70歳まで働ける時代になりました。

2022年の65歳以上の就業者数は912万人で、19年連続で前年実績を上回り
就業者総数に占める高齢就業者の割合は13.6%で、就業者の7人に1人が65歳以上ということになります。(総務省発表)

70歳までの就業機会の確保が企業の努力義務となっています。
国家公務員の定年は、現在60歳の公務員の定年を2023年度から2年ごとに1歳ずつ引き上げ、2031年度には定年が65歳になります。

60歳~64歳の就業率は71.5%
65歳〜69歳が50.3%
70歳~74歳は33.5%
75歳以上は11.0%

の方が働いていらっしゃいます。
既に二人に一人は70歳まで現役の時代になっていたんですね!

何等かの形で70歳まで働き、そこから年金生活に入るということがスタンダードになりそうですね。

皆さんは何歳まで働きたいですか?
 

私は20代の時に
「60歳まで働くなんて考えられない!そんなに長く働けると思えない」と思っていたのですが

ライフプランを作ってからは
「60歳で引退するなんて考えられない(働く必要性がある)」とわかり
その後ファイナンシャルプランナーの仕事にやりがいを感じて

「仕事をしていない自分なんて考えられない(やりがいを失ってしまう)」と思うに至り

「できるだけ長く働きたい」と思い

「死ぬ前の日まで働きたい」とすら思うくらいになりました。
皆さんにご迷惑をおかけしたら困るので、死ぬ1年前くらいには引退しておきますね(笑)

私のお客様にも65歳を過ぎても元気に働いている方が何人もいらっしゃり、60歳で引退する方は非常に少なくなりました。
私が驚いたのは、会社員のお客様が60歳を過ぎてもなお昇給が続き、かなりの高収入が続き資産形成が進んでいることです。そのようなお客様が何人かいらっしゃって「60歳以降も必要とされている人財」であることがよくわかります。

今90歳の私の父も67歳くらいまで働いてくれました。
「お父さんが長く働いてくれたから本当に良かった」
「だいぶ違うのよ。長く働いてくれたから安心できるだけの貯金ができたの」

と母からは何度も聞いています。
確かに教育費がかからない時期に長く働いて貯蓄を増やしたり、赤字にしないことで資産を長持ちさせる効果は大きいと思います。しかも退職後23年経った今も妻に感謝されるなんて、働いた甲斐がありますよね。

 

うちの両親はお金に困っていたわけではなかったのですが
長生きをして娘に迷惑をかけないようにという思いと
父を必要としてくれる会社があったから働いたのだと思います。
母が何度も父が長く働いてくれたことを感謝する言葉を口にするほど、資産形成の効果は大きかったのでしょう。

両親が長生きをしてくれているおかげで徐々に預金は減ってきていますが、私が両親のお金を心配することがない程度の預金と父の十分な年金があるので本当にありがたいです。

ほとんどの方が自分の今の生活や、お子様の教育費・自分たちの老後資金の準備でいっぱいいっぱいな中で「親の年金が少なくて資産もないから、援助が必要」となることがいかに大変か・・・・
自分の両親は「子どもに迷惑をかけないように」と老後資金を準備していたのに、旦那さんのご両親が全然お金がなくて援助の必要がある・・・といった場合、夫婦問題になるかもしれません。

今を生きることも楽しみながら、しっかりと資産形成をしている皆様は、どうぞ「貯めると増やす」と「使う」バランスを意識してくださいね。
最近私のお客様の中には「あれ?ちょっと使いきれないかも」というくらい資産が増えてしまった方がいらして、「使うこと」のアドバイスが多くなりました。
それだけお金の不安がないというのは嬉しいことですが、元気なうちにしっかり使っていくこともお忘れなく。

これを聞いて「そうだよ!生きているうちに使わなきゃ!」って思ったあなた。
多分、あなたは資産形成が足りていません(笑)
そう思わないからこそ貯めすぎてしまうのですから。

ライフプランを作り、FPの客観的な意見も聞いて、ちょうど良いお金の使い方を楽しめますように。