シャドーが教えてくれること。
身の回りに、苦手な人はいますか?身内や職場など、大抵は一人くらいいるものだと思います。そういう人たちが存在するのは、僕たちの心が投影した結果です。人は鏡という言葉があります。自分自身の心の内そのものが、人間関係として表れてくるのです。心の奥底に秘められた、自分でも気づいていない意識。心理学的には、それを影(シャドー)と呼びます。シャドーは、僕たちに大切なことを教えてくれます。「心の闇の部分、コンプレックスに気づいて、そろそろ手放したらどうですか?」そう言ってくれています。ここで大切なのは、苦手な相手を自分と切り離した外側の存在と見なさずに、自分の内側の葛藤の現れと見ることです。外側の存在と見なしてしまうと、会うたびに厄介ごとを持ってくる、ただの嫌なヤツとなってしまいます。でも、その相手も心の内側の存在であり、深層意識が、自分の弱点をそっと教えてくれているとしたら、どうでしょう。敵ではなく、自己をみつめるきっかけを、無意識の自分がつくってくれていると思えれば、もう少し得心がいくのではないでしょうか。直視したくない部分と向き合うのは、もちろん簡単なことではありません。簡単でないからこそ、保留案件として、目の前のシャドーがあるんですよね。でも不思議なことに、その葛藤を手放せたら、自然とその人と分かり合えるか、距離ができて会わなくなります。まるでそれを教えたかっただけかのように、辛いことも、さらさらと過去へ流れていきます。この宇宙は陰と陽で成り立っていますが、陰の部分も、他ならぬあなたなんです。陽だけに目を向けているのは、半分が欠けた状態です。陰も陽も統合できたとき、本当のあなたが目を醒まします。どうしても仲良くできない人がいるときは、なぜ仲良くできないのかを考えてみてください。その人の何が、あなたをイラつかせるのでしょう?そこに、あなたを解放する鍵が隠されています。例えば、あなたがとてもまじめで、いつもきちんとしているとしましょう。物事を何でも適当にやり、自由過ぎる人に腹が立つなら、本当のあなたは、もっと自由に振る舞いたいと思っているのかもしれません。自分を抑圧してでも頑張っているので、その人に嫉妬を感じているのかもしれません。まずはシャドーを見極めることが必要です。仮に今の場所から逃げ出しても、次に行き着く先に、必ず同じ課題が用意されています。あなたの内面が、また同じような環境をつくりだすからです。その課題はあなただけのものなので、厳しいかもしれませんが、他の誰も解決してくれません。でも、一緒にいてもらうことはできます。そばで励ましてくれる味方がいる人は、すごく幸せです。どうかその人に、感謝の気持ちを伝えてあげてください。人間ですから、誰かに寄りかかりたくなることがあるのは、自然なことです。逃げたくなるのも、自然な反応です。苦しみや葛藤とちゃんと向き合っている人、僕はすごいと思います。人間関係で悩んでいるなら、まずはシャドーに気づいてあげてください。恐ろしい敵に見えるかもしれませんが、その本質は、変わりたいと思うあなた自身ですよ^^占いセラピスト悠希のプロフィール↓http://profile.ameba.jp/fortunetherapist/