FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』 -19ページ目

FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

  不定期更新
  FLOATING JAM & FJスズキ の 『日常と非日常』


今週末、FJスズキ ソロにて出演させていただきます。
ツイキャス生配信もあります。


★★★★★★★★★★★★★★★★★

  ~  FJスズキ ソロにて出演 ~
 ● 2021年3月27日(土) 昼の部
  【 Saturday Night Shuffle 】
  会場:静岡 LIVEHOUSE UHU
   静岡県静岡市葵区七間町9-10 ワイシーシー第二ビルB1
  OPEN 17:00 / START 18:00
  料金:1,500円(ドリンク別 500円)
  ツイキャス視聴:1,000円
  https://twitcasting.tv/livehouse_uhu
  ★配信チケットは ↓ こちらから
https://twitcasting.tv/livehouse_uhu/shopcart/59829
  出演:FJスズキ/亀山純輝/モッツァ
   /大畑力/MASA/岩田翔/Sarah

★★★★★★★★★★★★★★★★★


配信チケットご購入の際は、メッセージフォームに「お目当て」の演者名をご記入お願いいたします。
ライブ当日から 14日間は何度でも視聴可能です。


因みにこの日の UHU、「昼の部」は『Ritomo』さん のワンウーマンライブ。
https://twitcasting.tv/livehouse_uhu/shopcart/56810
自宅で配信観てからリハに向かおうかな〜と思っております。
 

 


ということで、お時間とご興味のある方、ぜひ!!

 




■ FJスズキ ■

 


『その14』から つづく。)
 

 


Ibanez 『RR550』のリペアのお話。
今度こそ ホントに『最終回』・・・のつもり。

弦を張って/調整して完了・・・のはず。



●弦を張る


『Hard Rocker Pro』の弦の通し方は ↓ こんな感じ。




通常運用中の弦張り替えとは違って トレモロユニットを一旦全部バラしております故、並行して各部の調整をしながらの作業となります。
具体的には、

 ・トレモロのポストの高さ
 ・スプリングの張り
 ・サドルによる弦高調整
 ・オクターブピッチ調整

といった要素それぞれに相関関係があるので、これらを何周もぐるぐる廻りながら落とし所を見付けに行く感じかと。
特に、フローティングさせたアームのアップ量を好みに合わせるのがけっこう面倒です。(あくまで結果論的にバランスが決まるので。)

あと、フローティング状態でのチューニングも他弦の影響を見越したところに狙いを定める “ 勘 “ が重要。

まあ、いずれにしても一発では決まらないのでそこだけでも何周も廻りますけど。

トータルで何周くらい廻ったか覚えておりませんが、おおよそ まとまったのでとりあえず OK。
・・・と思って弦&サドル固定用のビスをしっかり締め込むと、全弦 ピッチが上がってしまいました。
あぁ、めんどくさ~。

このトレモロユニット、弦を 180° 折り返す張り方ってのがなかなか強引な気がいたします。今回の様な最初の調整で大幅にサドルを動かす想定の場合はまずはサドルを出来るだけフロント側に寄せておかないと、逆の動きだと最初に弦が折れたところがサドル上に露出してしまうので要注意です。
あと、実は 1弦のオクターブピッチ調整で最初にサドルを大きく動かした際に、弦の緩め具合が足りなかったらしくボールエンドが弾き飛びました。(← これは私の不注意。)


今後しばらく弾いてみて、ちょっと馴染んだところで再調整・・・って感じでしょうか。



●バックパネルの固定
元のビスは軒並み錆びているので、新品の「ギブソン系ピックガード用」と称するタッピングビスに交換。
当連載の最初の方で購入済みでした。

 

でも・・・。

よくよく見てみると、オリジナルより頭が小さい。
あぁ、最後の最後にまた・・・。

けど、今回はもうスルーいたします。ネジ部の食いはそんなに悪くないので。
但し、1箇所だけビス穴がバカになっているので ここだけは瞬間接着剤を流して補強。(一応、木工用のちょっと粘度の高いヤツにしました。)




●ピックアップの高さ調整

これはアンプに繋いで出音を確認しつつ・・・ですが、まあ 何となく雰囲気で。

改めてちゃんと鳴らしてみると・・・。
この機種の見た目の印象から勝手に “ ゴリゴリのソリッド感 “ をイメージしておりましたが、意外にアコーステック感あります。実際トレモロのザグリもあるので一般的な V字型よりは肉が抜けてるかとは思いますし。
とはいえ手持ちのストラトよりもボディが鳴ってる気がするのは材質の違いか/単純にボディがデカいからなのか/それともセットネックだからなのか。(← 全部かも。)

ってゆーか、それって本来なら 入手して 15年も経ってから気付くようなお話ではないな、きっと・・・。


それにしてもこの機体、弾いてると ヘッドか/ボディか 必ずどこかしらをぶつけます。

 





 

 


終わりです。


 

 


あ・・・。

連載『その1』の冒頭、この冗長な連載のきっかけとなった「V字型のギターを弾く必要」というのは、『TOTO』・・・ではなく。

ちょっとこの曲 ↓ を弾きたかっただけです。


単に “ V字 “ 繋がりということで。
ちゃんと股に挟みます。

(やっぱりトレモロをフローティングさせてしまうとベンディング(チョーキング)アップのキレが数段落ちるのは致し方なし・・・という理解にしておきたい。)
 

 

 


[完]

 



■ FJスズキ ■


 

 


『その13』から つづく。)



前回、米サスペンスドラマのシーズン最終話みたいな “ 振り “ で終わっておりますが。
恐らく、当連載に於ける 最大かつ最後(← 見込み)の “ 大事故 “ 発生。

今回、ホントに『最終回』となるのかどうか。



と、その前に。


残りのハード類の取り付けを済ませます。
とは言っても、あとはこれだけ。

●ストラップピン取り付け
この時代の『Ibanez』オリジナルと思われる「V字」のストラップピン。

連載当初にも書いた気がしますが、正直 苦手です。
ストラップが 付け難いし/外し難い・・・ってゆーか、むしろ 付けられないし/外せない。

ストラップピンの裏のボス部分に突起があるので、本来は恐らく “ 回らない “ 想定なのだろうとは思いますが取り付けの正式な向きはよく分かりません。
『RR550』についてはプラ製の座が使われていてそちらが滑ってしまうので、100% 回らない様に強固に固定するのは難しい。



リア側 ↑ は前オーナーが開けた(と思われる)センターの穴を利用した方が使い勝手はよさそうですが、とりあえずオリジナル(のはず)の方を使用。
この後の弦高調整など、弾きながらの作業も多くなりそうなのでストラップを取り付けてしまいます。

やっぱり 15年前の私自身のチョイスにセンスが感じられないのですが、この機体は恐らく他人様の前で弾くことは無かろうということで、暫定的にこの蛍光イエローのストラップをそのまま流用することにいたします。
このストラップの仕様だとリア側は革が二重の分厚い構造で/穴のスリットも短いので、この V字ピンでは絶対に後からは嵌められません。(← これだけは断言出来ます。)
なので、ボディに直接ビス止めする感覚でストラップピンと同時にストラップも止めてしまいます。



さて。
問題の “ 大事故 “ について。

前置きが ちょっと長くなります。


「V字のストラップピン」以上に苦手な要素がありまして。
この機体に限らず、「圧入式のコントロールノブの 付け/外し」が苦手です。

“ 圧入式 “ とか言うと何だか大仰な感じですが、要するにポットのシャフトにノブをギュッと押し込んで固定するタイプ。

基本的に樹脂製のノブとポットのセレーション(ギザギザ)を合わせて、あとは力任せに・・・ということになります。(圧入なので、外す際にも力任せにならざるを得ません。)
因みに、このセレーションの規格には「ミリサイズ」と「インチサイズ」があり、この組み合わせを間違うと全く嵌まりません。
(基本的に国産ギターは「ミリ」の可能性高いですが、場合によっては米国製パーツ仕様で「インチ」というケースもあります。)


一方、” 圧入式 “ ではないタイプは何と呼んだらよいのか分かりませんが、基本的に金属製のノブの場合がこれに相当。

ノブの穴はストレートで、横からイモネジで固定します。


ギター用のポット(可変抵抗器)は、基本的にシャフトが「セレーション+すり割り」のものが使われております。

対して、電子パーツ屋さんで扱われている一般的なものはシャフトがストレートで、合わせて使うノブは樹脂製のものであっても金属性のインサートが嵌まっていてイモネジで固定することになってます。


(ここまで「基本的に」を多用しておりますが、例外もあったりするので その逃げとして。)



で、本題。

当連載、そもそもは固着してしまったポット 3基を交換するのが目的でありました。
交換用のポットはギター用パーツとして売られているものからチョイスして購入。
その際、ボリュームのカーブの選択を誤って買い直し/取り付け直しなどしておりますが、これに関しては通説や個人的好みの問題もあるので比較的高次元なところ(?)の選択のお話。
私の場合、当連載の随所にて露見してしまっておりますが、もっとプリミティブなところで「ミリ/インチ」を間違えたりというのはありがちなので、そこは十二分に注意を払っておりました。
ポットのハンダ付けの前に念の為ノブを軽く嵌めてみて「ミリ」同士なのは確認しております。


しか〜し。

最後の最後、本格的にノブの取り付けの段になって初めて気付いた「これはミスチョイスだったかも・・・。」という事実。


この『RR550』のノブは、これまたこの時代の『Ibanez』(+ GRECO)オリジナルと思われるゴムのリング付きの透明樹脂製のタイプ。

まず 外すのに慎重を要します。ボディに傷を付けない様にウェスで保護しながらマイナスドラーバーでこじたり・・・という感じ。

差し当たり、今回は連載の最初の方で難無く外せていたので特に問題はありませんでした。

 


んが。
今度は嵌める方のお話。

私がこれまで見てきたギターのポットのシャフト、恐らくですが「アルミ(ジュラルミン?)の引き抜き材」かと思われます。
今回のリペアで購入した『SCUD』のポット、シャフトは恐らく「真鍮の削り出し」ではなかろうかと。

シャフトの色が金色で、セレーションの平面部分にはカッターマーク(らしき筋)が見られるので。



う〜む。
これはピンチかも。


というのは・・・。
アルミの場合はそこそこ柔軟性のある “ 優しい “ 仕様なのに対し、真鍮は “ 容赦無い “ 硬さの上にカッターマークでスムースさが阻害される要素の上塗りという状態。

更に、『RR550』のノブの材質が透明樹脂という、これまた柔軟性の無い “ 容赦無い “ タイプです。
対して、よくある白や黒の不透明な樹脂のノブは そこそこ柔軟性のある “ 優しい “ 仕様。


・・・と考えると、「真鍮製のシャフト」と「透明樹脂製のノブ」って、組み合わせとしては最悪な気がする。

更に、改めて見ると。
元の『RR550』のポットと新規購入の『SCUD』のポット、シャフトの高さ自体は概ね同じですが、セレーション部分の高さが違ってる。
ってことは、ノブが嵌る深さに影響がありそう。


これは 後戻り(ポットの選択からやり直し)した方が懸命かも・・・とは思いましたが。


まあいいや。
行けるところまで行ってみよう。


で、行ってみた結果が ↓ こちら。


一番右のマスタートーンのノブ、ちょっとキツい感じではあったものの「何とかなりそう。」と判断してそのまま一気に押し込みました。
ちょと「ゴリッ!」というイヤな感触な上に、やはり奥まで嵌り切っていない。
ノブのセレーションがナメてしまってる可能性大なので、もう後戻り出来ない・・・ってゆーか、後戻りしないことにする。

次に、真ん中のリアP.U.用ボリューム。
これは意外にすんなりという感じで完了。深さ的にも及第点・・・ということにします。

そして。
最後、一番左のフロントP.U.用ボリューム。
マスタートーンと同様のキツい感じあり。とはいえ、” もう既に 一度やっちゃってる “ のでここはもう前に進むしかない。
再び「ゴリッ!」というイヤな感触を味わいつつ、一気に力で押し込むと・・・。

 「ズコッ!!」


何が起こったのかよく分かりませんが、シャフト部分がポットの中にめり込むと同時に、裏ではポット本体がブラブラな状態に・・・。

もう二度と外せないかもと思いながらもノブの下にウェスを巻いたドライバーを突っ込んでなんとか外しました。

実際にシャフトがポットにめり込んでいる。

アース線だけハンダを外してポット本体を取り出してみると・・・。

ぬあんと!
ポットのケースのツメが開いてしまっております。


ナルホド。
ノブを力任せに押し込むにしても、ポット自体に余計な負荷が掛からない様にちゃんと裏側から押さえてサポートしろってお話なのね・・・。

 


改めて新品のポットも購入しましたが、とりあえずケースのツメを掛け直して音出ししてみたら音は出たのでそのまま使ってしまう。

(但し、まだ弦を張ってないので音叉で確かめただけだし、そもそも このポット本来の性能を取り戻せているのかどうかも「?」ですけど。)


再度、フロントP.U.用ボリュームのノブを取り付け。
やっぱりノブのセレーションが幾分か破壊されてしまった様子ではありますが、いずれにしても もう元には戻らないので改めてこのまま前に進んでしまう。

結果、ノブの高さが不揃いで/且つ全体的にオリジナルの状態より大分浮いてしまっていてアレですが、まあ仕方ない。


あと。
フロントP.U.ボリュームのノブ(画像左)ですが。

今後、もう二度と外さない方がよさそうです。
セレーションのボスが円状に透けて見えておりますが、その円の一部が気泡が入ったかの如く薄っすらと白化しております。

即ち、これはボスの根本にクラックが入ってヤバいことになってる証左に違いないのでございます。(右の無事な方はボスの円がキレイにクリアーに見えてます。)
恐らく、これは外そうとするとボスごとポッキリ逝ってしまう可能性が高いということで。




という感じで『最終回』のつもりが長〜くなってしまったので、次回 ホントの『最終回』・・・のつもり。

弦を張って調整して終わり・・・のつもり。




『その15』に つづく。)



■ FJスズキ ■

 


『その12』から つづく。)


そろそろ まとめに入らねば。
ってゆーか、ポット交換したら終わるはずだったのに・・・。



●ピックアップ吊り下げ用ビス交換

こちらは『その9』で楽器店(実店舗)にて購入済みの「M3×30/ナベ(小頭)/ゴールド」。
その後の調べで、ネジ部が「M3」で頭が「M2.6」相当というビスは『小頭』と呼ばれる規格で存在していることが判明いたしました。さすがに “ ギター専用 “ の仕様ではなかった・・・。

あ、でも。
やっぱり『小頭』の「ゴールド(この場合は真鍮メッキ?)」ってのは汎用のビス屋さんでは なかなか扱っていない模様です。



エスカッションを外したところで、黄ばみがちょっと気になりました。
樹脂そのものの黄変なら仕方ないのですが、もしかしらたこれって “ ヤニ “ ?

思い返せば 以前ネットオークションでギターをよく購入していた頃、着荷して開梱すると

 「あぁ、ヤニ臭ぇ~。」

となった経験がけっこうあります。
(因みに、私の「喫煙」に対する立場は必ずしも “ 否定 “ ではありませんが、このヤニ臭さには少なからず不快感を覚えるものでございます。)
あと、「オークションサイトの画像では分からなかったけど現物を見たらけっこうホコリっぽい。」・・・なんてことも多いので、モノが到着したらとりあえず濡れ雑巾で拭いておりました。
自分が使ったギターにそこそこ愛着があれは 手放す際に軽く掃除くらいしてやろうとか思わないのかな~と、毎度々々不思議だったりもしましたけど。
あ、むしろ愛着が無いから手放すってことなのか・・・?


ヤニ臭い機体は拭いた雑巾が茶色く汚れます。
この『RR550』が入手当時どうだったのか覚えてませんが、どちらにしても 15年くらいほぼ放ったらかしだったわけなので、これ ↓ で拭きます。

恐らく本来はギターを拭いては “ ダメ “ なヤツだと思うので、あくまで自己責任にて。
(ラッカー塗装の場合はマジで “ 絶対ダメ “ だと思います。)

ローズの指板は特に “ 染みてる “ イメージが強いので、より入念にゴシゴシと。
結果、シートがそこそこ茶色に汚れたのでやっぱりヤニが残っていた可能性高し。
ただ、指板については材を染めてる色が落ちただけかも知れません。



各部品の取り付け前に、

●木部塗装面へのコンパウンド掛け

一番目立つボディトップはちょっと深めの擦り傷も多いので、マジメにやるなら『粗目』→『細目(さいめ)』→『仕上げ目』と念入りにステップを踏むべきところですが、まあ 実用品なので『細目』一発でそこそこツヤが出せればよしということにします。

ここで ちょいと失敗。

サイドのクラックにコンパウンドが入り込んで、クラックがかえって白く際立ってしまった。


ヘッドも『細目』で磨いております。

トラスロッドカバーもピッカピカ。(取り付けの木ネジも交換済み。)



そして その流れで、

●ペグ取り付け


前回うっかり磨いて銀色の下地が露出してしまったペグは、出来るだけ目立たない様に 6弦に使用。



●エスカッション取り付け/ビス交換
ボディのミガキも終わったのでピックアップを戻します。
エスカッション固定用の四隅の黒いビスが錆びていたので交換用ビスを購入しておりましが、『その8』に書いた通り購入したのは “ 短い “ タイプのみでした。


リア用の 4本と/フロント用のリア側 2本が “ 長い “ タイプだと気付いてなかった。
不足の “ 長い “ タイプ(右)は同じくギター用パーツで追加購入。


実際に嵌めてみると・・・。

う〜む、またか・・・。
長い方のビス、皿の頭がビミョ〜に小さい。
画像では分かりにくいですが、皿加工された穴との深さの関係がフロント寄りの “ 短い方 “ とは明らかに違います。

で。
ビス屋さんの小分けの汎用ビスを再々追加購入・・・と思ったのですが。
事前に調べたビスの企画サイズと、元のビスの実測値とがピッタリ一致するものがなく。( “ 呼び寸 “ ではなく、実際のネジ部や頭の寸法が規格値のどれに相当するのか「?」な状況。)
仕方ないので一番近そうな「M2.3×16mm/皿タッピング/黒」をチョイス、あとは現物と前記のギターパーツで購入したモノと比べて より違和感の少ない方にすることにしました。


そして、比較の結果は・・・。

再々購入の「M2.3×16mm/皿タッピング/黒」(画像右)の方を採用いたしました。
長さはオリジナルより短い設定しか無かったのですが、実用上は問題無いのでこちらを使用。オリジナルと前回購入したギター用の “ 長い方 “ は 19mm でした。(公称は「20mm」か?)



これでようやく『ビスの泥沼』から脱出だ〜!!

・・・と思いたい。



●トレモロユニット組み込み
まずは、裏のスプリングプレートを取り付け。

次に表のポストをとりあえずテキトーな高さにネジ込んで、トレモロユニットを引っ掛けて・・・。

新品のスプリング 3本掛け。

特に明確な根拠はありませんが、3本掛けの場合は大体 ↑ この形にしてます。

諸々調整は最後に弦を張りながら行います。
『Hard Rocker Pro』はポストの高さ調整が効く分 フツーのシンクロナイズドに比べて弦高との相関関係の調整が面倒だと思われます。

因みに。
前回『その12』で不足に気付いたビス類 2点。
 ・ 1&6弦のサドルのイモネジ。
 ・ 1&2弦のサドルの前後位置(オクターブピッチ)調整用ビス。

イモネジは「M3×8mm」をギターパーツで購入/オクターブピッチ用ナベ頭は「M3×25mm」を汎用の小分けで再々追加購入して組み込み済みです。
結局、「M3×20mm/ナベ/黒(ステン)」については 100本買って使ったのは 4本のみ。



●コントロールノブ取り付け

これで外観的にはほぼ完了・・・のはずだったのですが。
実は、ここで最後の(← で あって欲しい) “ 大事故 “ が発生しております。


詳細は次回『最終回(← の つもり)』にて。



 (『その14』へ つづく。)




■ FJスズキ ■


『その11』から つづく。)



『混合水栓』の修理から、Ibanez 『RR550』のリペアのお話に戻ります。


再度 足りてないビスの調達を進めつつ、ちょっと面倒な金具部品の分解掃除。
部品点数が多いトレモロユニット『Hard Rocker Pro』は、『その7』で全部バラすところまでは行っておりました。

基本 油汚れはありませんが、洗える部品はこんなモノで洗ってしまう。



ゴールドのメッキ面はかなり劣化しているため、金属磨きやコンパウンドによる研磨は避けて 固めの布(今回はオックスフォードのシャツ再利用のウェス)でゴシゴシ磨く程度にしておきます。


ペグに関してはグリスが染み出してベトベトしているので、同クリーナーもちゃんと意味を成します。
但し、ジャブジャブ洗うわけにはいかないのでウェスに着けて拭き取り掃除のみ。


一通り完了しました。




では、追加調達で入手したビス類と共に徐々に組み上げてまいります。
ようやく” 下り坂 “ から “ 上り坂 “ に転じたイメージ。


●サドルのイモネジ
先般『プロ御用達の店』で購入したモノは先端が細い「くぼみ先」タイプとみられ、ギターには向かないと判断。
今度は “ ギター用 “ のパーツを通販で買い直し。

こちらは「M3×10/黒/平先」相当と思われます。
ビス屋さんの通販バラ売り単価との比較で考えるとかな~り割高にはなりますが、かといって やっぱり最低発注金額の縛りのある非効率な購入よりは結果的に安上がり。

改めて眺めていると・・・。
あれ?
8本しか入ってない。

しまった!
「ベース用」の 8本セットを購入してしまいました。

しかも『RR550』は、1&6弦には短いモノ(8mm)が使われておりました。(気付いてなかった。)
シンクロナイズドタイプのサドルは個々に弦高調整が可能なため、弦高を指板の R に沿わせると必然的に両外に向かってプレートとの相対距離が短くなる = イモネジの突出量が多くなります。
ここはメーカーや機種毎にそれぞれですが、全て同じ長さのイモネジで統一しているモノも多い中『Hard Rocker Pro』は 8mm/10mm 混合タイプでした。
念の為確認したら同じく『Hard Rocker Pro』搭載の『RS1000』も混合タイプになってましたので、ここはメーカーの仕様で間違いないと思います。


特に 6弦はイモネジが出っ張っていると右手でミュートする時に痛いので、一応 1&6弦はオリジナル通りに短い方をセットすることにします。
実際には指板の R もそれほど大きな曲率ではないし、そもそも私の場合 R に忠実に弦高調整しいてるわけでもない。更には、ユニット全体の取り付け高さと/サドルの高さの相対的な関係など、最終的な調整によっては全弦ともイモネジの突出量が小さく収まってしまう場合もあるのですが・・・。

まあ、いずれにしても本数が足りないのでギター用パーツで「8mm」タイプを再々追加購入します。



●サドルの前後位置(オクターブピッチ)調整用ビス + スプリングワッシャー
「M3×20/ナベ/黒」は前々回『その9』記述の『プロ御用達のお店』で購入したモノ。

「M3スプリングワッシャー/黒」は、汎用の小分け販売のモノをネット通販で購入。


改めて眺めていると・・・。
あれ?(Reprise)
『RR550』から外した元のビス、2本だけ長い!(これも気付いてなかった。)

6本中 4本が「20mm」で、残り 2本が「25mm」だった!!
再び『RS1000』の方を確認。

通常、オクターブピッチを調整すると概ね 1弦側がネックに近い方に = ビスの長さが必要になるので、1&2弦のビスのみ「25mm」になってました。(この画像では見えませんけど。)

こちらも再々追加購入いたします。



●トレモロユニット(『Hard Rocker Pro』)組み立て
トレモロブロックとプレート組み付け用の皿ビスも きっちり「ゴールド」なのを見てニヤニヤしてしまう。

ゴールドメッキ面は磨かないつもりでしたが、鋳物のプレートのポリッシュ部分の曇りだけはちょっと気になるので軽〜くコンパウンド(仕上げ目)で磨いてみます。


画像 右の方が磨いた後。
元々 “ 鋳肌 “ が取り切れていないところはそのまま凹みが残りますが、ポリッシュされている面はピカピカに。


全くの余談ですが・・・。

タミヤ製の『コンパウンド(仕上げ目)』を手に取ろうとして、うっかり『光硬化パテ』を掴んでることが多いので要注意です。

(中身は間違いませんけど。)



●サドルの組み付け
ついに出番です。
弦(と同時にサドルも)をロックするための「M3×15mm/丸皿/黒(ステンレス)」。

100本!!
何度見てもテンション上がります。
(使うのは 6本だけ。)



『Hard Rocker Pro』の組み立ては、とりあえず ↓ ここまで。

1&6弦のイモネジは未装着。
1&2弦のオクターブピッチ調整用ビスは「20mm」の代用で仮組み状態。



そんなこんなで、磨かない予定だったペグも やっぱりゴールドの曇りが気になって来た。

試しにちょっと磨いてみたところ・・・。

やっちまった〜。
“ 案の定 “ ですけど、金色の層が剥げて下地の銀色が露出。

実は以前、他の機体のゴールドのペグで経験済みだったので結果は分かっていたはずなのに、何故かガマンが出来なかった〜〜。

あぁ。




ということで、あとちょっとでビスの泥沼から脱出・・・の見込み。

並行してボディのコンパウンド掛けなども進めます。





 (『その13』へ つづく。)



■ FJスズキ ■