まったく余計なところで泥沼にハマる。【Ibanez RR550】(その7) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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『その6』から つづく。)


新年一発目のネタとしてどうかと思いつつも。


Ibanez 『RR550』の金具部品類の分解掃除と、その先 塗装面のコンパウンド掛けに移ります。
この手の作業って一旦始めてしまえば結構 集中出来て楽しくなるはずなんですが、それなりにまとまった時間が取れない状況下だとなかなか一歩を踏み出せなくて結果そのまま数年(数十年?)とか放置してしまいがち。

 

正月休みを利用して一気に終わらせてしまいたい。



まずはトレモロユニット『Hard Rocker Pro』の分解掃除。

ようやく 15年以上張りっ放しだった弦を外す。

弦ロック用のビスはサドルを貫通していて、サドルごと一緒に固定する構造になっておりました。

この弦ロック用ビス、『その2』で書いた通り、前オーナーが紛失でもしたのかテキトーな汎用ビス(ナベ頭の銀色系メッキ)に交換してしまっております。
オリジナルは同時代の『RS1000』と同じ「丸皿/黒」で間違いないと思うので、そちらを入手して交換したい。
前オーナー、想像するに いかな規格品とはいえど「M3/丸皿/黒」なんてその辺のホームセンターとかに売られているとも思えませんので、とりあえず機能を満たす手近なモノで間に合わせてしまった・・・って感じでしょうか。


で・・・。

うわ〜〜い!
ピス 100本!!

テンション上がります。

前述の通りこのビス自体は汎用の規格品なので、ネットで探したビス屋さんから通販で購入。
「1本単位で購入可能」なショップなのですが、1回の購入の最低金額が設定されております。これを全うするための最低必要本数を計算したらちょっと中途半端な数だったので、キリのよいところで 100本購入してしまいました。今回使うのは 6本のみ。一生分以上あります。

ついでに、材質はステンレス(黒)にしました。
ギターの黒色系のビス類って、シルバー系のメッキのものに比べて遥かに錆び易い・・・と思います。結構な確率で錆びてます。よくは分かりませんが、メッキではない化学的な処理ゆえの弱点ってことでしょうか。
再三の記述の通り、私自身はガチガチな「オリジナル」の再現にはこだわっておりません。従って、パッと見で見分けは付かないので、「錆びにくい(はず)」という実利目的でステンレスを選択しました。

因みに・・・。

(左:今回購入のステン / 中:RS1000 のもの / 右:” 現 “ RR550 のもの)

 
このトレモロユニット、ロック式なので なんだかんだで部品点数が多い。
サドルの下のネジが切られたブッシュとか/ヒンジのところの円筒形のパーツとか、うっかりしてるとポロッと落ちて紛失しそうなモノが多いので要注意です。



あ、あと。
トレモロ用スプリング。

3本ともメッキが錆びてますが、真ん中の1本と左右の 2本とでちょっと調子が異なります。これも前オーナーが交換したのかも知れません。
ここは機能的に問題無ければそのまま流用してしまいます。


分解したトレモロユニットの全パーツ。

サドルの前後調整用ビスや/高さ調整用のイモネジも黒色系で、やっぱり 赤錆が出てます。
こちらもネットで簡単に見付けられたら交換してしまいたい。


並べてみて初めて気が付きましたが、トレモロのポストが左右別物!

前オーナー氏、思った以上にあちこち手を入れている模様。



そう考えると、少〜し謎が解けた。

ボールエンドの並びの部分の湾曲の問題。

 

度々 引き合いに出しますが、『RS1000』の方には湾曲は見られない。

今回、トレモロのブロックまで外してみて分かりましたが、この状態 ↓ までバラしてしまえば比較的容易に曲げることは可能と思われます。


実際、ブロック固定用の皿ビスの十字に ちょっとナメかけた痕跡があったので、前オーナー氏 もここまでバラしていたとみて間違いないでしょう。
意図的に曲げたのか/何らかの事故的なものだったのかは不明ですが、やはりこれも元々は『RS1000』と同じ仕様であったという結論でよろしいかと。

ちょっと叩けば直せそうですが、私の手持ちの工具では心許ないのでやめておきます。実用には支障ありません。



今回はトレモロユニットを分解したところまで。
再組み立てまでに、可能であれば錆びたビス類を追加購入します。


実は、他所をバラしているうちに更に別途ビスの追加購入が必要なことが判明いたしました。

一連の作業、正月休み中に一気に終わらせるのは既に不可能かと・・・。



『その8』に つづく。)




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