まったく余計なところで泥沼にハマる。【Ibanez RR550】(その12) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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『その11』から つづく。)



『混合水栓』の修理から、Ibanez 『RR550』のリペアのお話に戻ります。


再度 足りてないビスの調達を進めつつ、ちょっと面倒な金具部品の分解掃除。
部品点数が多いトレモロユニット『Hard Rocker Pro』は、『その7』で全部バラすところまでは行っておりました。

基本 油汚れはありませんが、洗える部品はこんなモノで洗ってしまう。



ゴールドのメッキ面はかなり劣化しているため、金属磨きやコンパウンドによる研磨は避けて 固めの布(今回はオックスフォードのシャツ再利用のウェス)でゴシゴシ磨く程度にしておきます。


ペグに関してはグリスが染み出してベトベトしているので、同クリーナーもちゃんと意味を成します。
但し、ジャブジャブ洗うわけにはいかないのでウェスに着けて拭き取り掃除のみ。


一通り完了しました。




では、追加調達で入手したビス類と共に徐々に組み上げてまいります。
ようやく” 下り坂 “ から “ 上り坂 “ に転じたイメージ。


●サドルのイモネジ
先般『プロ御用達の店』で購入したモノは先端が細い「くぼみ先」タイプとみられ、ギターには向かないと判断。
今度は “ ギター用 “ のパーツを通販で買い直し。

こちらは「M3×10/黒/平先」相当と思われます。
ビス屋さんの通販バラ売り単価との比較で考えるとかな~り割高にはなりますが、かといって やっぱり最低発注金額の縛りのある非効率な購入よりは結果的に安上がり。

改めて眺めていると・・・。
あれ?
8本しか入ってない。

しまった!
「ベース用」の 8本セットを購入してしまいました。

しかも『RR550』は、1&6弦には短いモノ(8mm)が使われておりました。(気付いてなかった。)
シンクロナイズドタイプのサドルは個々に弦高調整が可能なため、弦高を指板の R に沿わせると必然的に両外に向かってプレートとの相対距離が短くなる = イモネジの突出量が多くなります。
ここはメーカーや機種毎にそれぞれですが、全て同じ長さのイモネジで統一しているモノも多い中『Hard Rocker Pro』は 8mm/10mm 混合タイプでした。
念の為確認したら同じく『Hard Rocker Pro』搭載の『RS1000』も混合タイプになってましたので、ここはメーカーの仕様で間違いないと思います。


特に 6弦はイモネジが出っ張っていると右手でミュートする時に痛いので、一応 1&6弦はオリジナル通りに短い方をセットすることにします。
実際には指板の R もそれほど大きな曲率ではないし、そもそも私の場合 R に忠実に弦高調整しいてるわけでもない。更には、ユニット全体の取り付け高さと/サドルの高さの相対的な関係など、最終的な調整によっては全弦ともイモネジの突出量が小さく収まってしまう場合もあるのですが・・・。

まあ、いずれにしても本数が足りないのでギター用パーツで「8mm」タイプを再々追加購入します。



●サドルの前後位置(オクターブピッチ)調整用ビス + スプリングワッシャー
「M3×20/ナベ/黒」は前々回『その9』記述の『プロ御用達のお店』で購入したモノ。

「M3スプリングワッシャー/黒」は、汎用の小分け販売のモノをネット通販で購入。


改めて眺めていると・・・。
あれ?(Reprise)
『RR550』から外した元のビス、2本だけ長い!(これも気付いてなかった。)

6本中 4本が「20mm」で、残り 2本が「25mm」だった!!
再び『RS1000』の方を確認。

通常、オクターブピッチを調整すると概ね 1弦側がネックに近い方に = ビスの長さが必要になるので、1&2弦のビスのみ「25mm」になってました。(この画像では見えませんけど。)

こちらも再々追加購入いたします。



●トレモロユニット(『Hard Rocker Pro』)組み立て
トレモロブロックとプレート組み付け用の皿ビスも きっちり「ゴールド」なのを見てニヤニヤしてしまう。

ゴールドメッキ面は磨かないつもりでしたが、鋳物のプレートのポリッシュ部分の曇りだけはちょっと気になるので軽〜くコンパウンド(仕上げ目)で磨いてみます。


画像 右の方が磨いた後。
元々 “ 鋳肌 “ が取り切れていないところはそのまま凹みが残りますが、ポリッシュされている面はピカピカに。


全くの余談ですが・・・。

タミヤ製の『コンパウンド(仕上げ目)』を手に取ろうとして、うっかり『光硬化パテ』を掴んでることが多いので要注意です。

(中身は間違いませんけど。)



●サドルの組み付け
ついに出番です。
弦(と同時にサドルも)をロックするための「M3×15mm/丸皿/黒(ステンレス)」。

100本!!
何度見てもテンション上がります。
(使うのは 6本だけ。)



『Hard Rocker Pro』の組み立ては、とりあえず ↓ ここまで。

1&6弦のイモネジは未装着。
1&2弦のオクターブピッチ調整用ビスは「20mm」の代用で仮組み状態。



そんなこんなで、磨かない予定だったペグも やっぱりゴールドの曇りが気になって来た。

試しにちょっと磨いてみたところ・・・。

やっちまった〜。
“ 案の定 “ ですけど、金色の層が剥げて下地の銀色が露出。

実は以前、他の機体のゴールドのペグで経験済みだったので結果は分かっていたはずなのに、何故かガマンが出来なかった〜〜。

あぁ。




ということで、あとちょっとでビスの泥沼から脱出・・・の見込み。

並行してボディのコンパウンド掛けなども進めます。





 (『その13』へ つづく。)



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