まったく余計なところで泥沼にハマる。【Ibanez RR550】(その9) | FLOATING JAM の 『続・浮いたり、沈んだり。』

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『その8』から つづく。)


まだまだ続きます、Ibanez 『RR550』のリペア。

前回発覚した、ビス類が色々と足りていない件。
最終的にはネット通販頼みになるのは必至ではありますが、ちょっと ひとあがき。
近隣の実店舗で調達可能なものを探してみます。


この約 10日間での釣果は ↓ こちら。



以下、内訳です。


まずは楽器店で調達したモノ。
この期間で立ち寄れた楽器店は 1軒のみ。
ピックアップ吊り下げ用のビス「ゴールド」ゲットです。(画像 左)

因みにこのお店、店内でリペアも請け負っているので交換頻度の高いパーツ中心に品揃えはよい方かも。
同ビスの「シルバー」と「黒」も揃ってました。モノによりますが、同じフックに「シルバー/ゴールド/黒」のパーツを重ねて吊ってあるところが “ 濃い “ 感じを醸しております。(← 伝わり難いと思いますが ・・・。)

隣のフックに ほぼ同じに見えるビスが吊ってあってちょっと迷いましたが、そっちは頭の形がややトラス寄りだったので、より「ナベ」なこちらをチョイス。
ネットで型番検索したらこの選択で用途的には “ ズバリ “ でした。(トラス寄りの方は、型番覚えてなかったので用途は不明。)

(画像右が新品。左は元のビスで、かなり変色してますが「ゴールド」です。)


ただ、ちょっと気になるのはネジ部が痩せている感じ。
実際にピックアップの雌ネジにハメてみると、元のビスや他の一般的な M3 に比べて上下方向のガタが大きい。

慎重に扱わないと雌ネジがナメてしまうのでは?・・・というくらいの感触。
例えばインチネジでもミリサイズのナットにとりあえずハマってしまうことがありますが、先のネット情報で「ミリ」なのは確認済みなので そこは間違い無いはずです。


あと、今回の一連のリペアメニューで交換予定にはなかったトレモロ用のスプリング、3本セットを見てつい お正月気分で(?)購入してしまいました。(最初の画像 中央)
このギター そもそも元のスプリングの状態では ほぼ弾いてないので、トレモロの操作感覚の違いがどうこうというのはこの際問題にはなりませぬ。どうせなら新品の方が気持ちよいし。



そして。
楽器店以外でビス調達可能なところといったら、思い付くのはやっぱりホームセンターなのですが・・・。

ホームセンターでも店舗によっては「プロ御用達」的な謳いで資材・工具関係の品揃いが充実していて、ビスも 1本単位で購入出来るところもあります。
ただ こうした店舗って、比較的新進かつ郊外の大型~超大型店舗に限られている気がします。

ふと思い出したのは、以前近所にビスを小売りするお店がありました。実際に入ったことはなかったし、特に注視もしていなかったので気が付いたらいつの間にか無くなってましたけど。
そこは業者向けに限定したお店ではなく、 “ 一般個人向けにも小売りしてます “ という旨のフレンドリーな(?)看板や店構えだったと記憶しております。
こういうお店って今もあるのかな~と思ってネットで検索してみると、それに近いものがありました。
ホームセンターの系列で、資材・工具類に特化したお店。
「プロ御用達」とか「ビス 1本から」みたいな打ち出しで、複数のホームセンター系列が展開してます。

実は、最近 近所にも 1軒出来ていたので気にはなっておりましたが、改めてこうした業態が流行ってるんだな~と認識。
今時は資材・工具関係もネット通販で賄える時代ではありますが、今日/今すぐに必要なモノが即調達可能な実店舗の利ってのもあると思いますし。
ただ、前述の通り「ホームセンター」という形態で「プロ御用達」レベルの品揃えを叶えようとすると、やはり大規模~超大規模店舗内での展開に限られてしまうという足枷もある気がします。
そこで編み出したのが、資材・工具部門のみを切り離すことで大規模〜超大規模ホームセンター並の品揃えをフットワーク軽く多店舗展開出来る業態ってことなのかと。


・・・という勝手な妄想。


話が逸れました。


その「プロ御用達」のお店、別系列店含めて大小計 3軒に立ち寄って “ 一本から購入可能 “ なビスの事情を覗いてみたところ・・・。

う〜む。
まあ、予想通りと申しましょうか。
確かに各種ビス類品揃えは充実してはいるものの、ギターに使われる装飾性の高い「ツヤありシルバー(ニッケルやクロム)」/「ゴールド」/「黒」ってのはやっぱり期待できません。あと、形態でいうと「丸皿」とかも無理。
概ねユニクロメッキのツヤのないシルバー系とかステンのナベ/皿が中心。あとは辛うじて、屋外で使われそうな「ブロンズ」と称する「こげ茶」のモノくらい。
(鉄の皿ビスの頭だけ塗装で「黒/白/赤/青」などの色が付いたビスなんてのもありましたが。)

ギターとは無関係ですが、透明ビス(ポリカーボネイトだと思います)が意外にフツーに多種揃ってます。
以前は渋谷東急ハンズに行く機会があると「何かに使えそう。」と少しずつ買い溜めたりしておりましたが、これからは実際に 必要な時に/必要なだけ 小分けで買えるのはよいかも。


そんな中で辛うじて見付けたビスは『M3×20/ナベ/黒』。(最初の画像 右・上)
サドルの前後位置調整用です。

1本単位の扱いでは無く、口紙付きの吊るし状態のセット販売でした。
さすがに ここに使う『スプリングワッシャー/黒』は無かった・・・。


あと、サドルの高さ調整用の『イモネジ(M3×10)』。(最初の画像 右・下)
こちらは 1本単位のバラ売りですが、ラックのケースの中に 10本でパッケージ済みのモノがあったのでそちらにしました。

ラックの表記に『ホーロ』とあったので調べてみると、JIS の正式名称では『六角穴付き止めねじ』で、俗称として『ホーローセット』とか『イモネジ』だそうです。

《参考》 宇都宮螺子株式会社:
  よく分かる規格ネジ 「ホーローセット(イモネジ)」

私はかつて電動ラジコンカーのモーターにピニオンギヤを固定するための『イモネジ』として認識したところからそう呼んでおります。
ただ、実はイモネジの中にも色々あって、先端の形が用途によって何種類もあるとのこと。

ちょっと判別し難いですが、恐らく今回購入したモノ(右)は比較的一般的な『くぼみ先』タイプらしく、先端がやや絞り込まれて細くなっております。見比べてみるとギターに使われているモノ(左)はもう少し先端が太いタイプで、恐らくこちらは『平先』かと。
先が細いタイプだと弦を張ったままイモネジを回した際に下のプレートを抉ってしまうので、これはやっぱり買い直した方がよさそう。サドルの前後位置調整時も同様です。
ってゆーか、本来ここは横着せずに ちゃんと弦を緩めるべきかとは思いますけど・・・。



まだまだ泥沼からは抜け出せないみたいです。
なんか楽しくなって来た・・・。



『その10』に つづく。(予定))



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