ゴッホ・ページのパーマリンク化
こんばんわ。FishEyeアートです。
FishEyeArt HP の html記述ミスが、結構、たくさんあることに気づ
き、修正かけてます。(泣)
ただ、単に修正作業では辛いので、意を決して「パーマリンク設定」
までしていくことにしました。^0^
各美術館HPでは、作品別画像ページが提供されており、最近は、
「その URLをずっと変更しませんよ」という約束の、パーマリンク設
定するところが多くなってきました。
いえ、必ずしも、パーマリンクとは限らないようなので、いつか、ど
こかで URLが変更されてしまう恐れのあるサイトもありますけれど、
絵画情報のサイトで画像が観られないというのは、致命傷に近い
ものがありますんで、対応していくことにしたのです。
これまで、FishEyeArt HPでは、海外の美術館HPでも、テキスト情
報は提供するものの、「後はサイトへ遷移して、自分で探しなおし
てください」、という構成になっていました。
これでは不親切ですね。
特に海外サイトは英語やフランス語などなので、それ以上、先へ進
もうとすると、それは、かなりのエネルギーを費やしてしまいます。
ということで、第一弾はゴッホです。
これで、掲載している、クレラー・ミュラー美術館とかの所蔵作品を、
すべて、1クリックの一撃で画像表示できるようになりました。
こちら ↓
http://www2u.biglobe.ne.jp/~fisheye/artist/world/gogh.html
" PL " という欄の " ■ " がリンクボタンです。
というのを、少しずつ進めていきます。
次は、マティスかピカソか、、
ただ、これ、相当、時間が掛かりますので、ブログでの展示会情報
等の更新頻度は、当面、落とさせていただきます。m(_ _)m
お盆過ぎて、、、
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ おどろかれぬる
藤原敏行 『古今和歌集』
高校生の頃、8月の夏の最中に秋風を感ずるなんて、何のことやら?
と、全然解らなかったです。^^;
さて、そんなこんなの心変わりというわけでは無いのですが、しば
らく、ペタ受けストップさせていただきます。
しばらく、う~んと、3ヶ月ほどかな、、
トーンダウンしますけど、よろしくお願いします。
モーション・ペインティング ~ from NGA
こんにちわ。FishEyeアートです。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー " The Art Zone " その11。
さまざまな形を動的に表現する " FLOW "。
マウスを動かすことで、龍が飛んでいるような動きも表現できます。
美しいですよ。
http://www.nga.gov/kids/zone/flow.htm
これで、今回はラストです。
他にペイントソフトが数本ありますが、特に美術館提供としての特
徴としては弱いかなと思いますので、今回は、ここまでにします。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーの " The Art Zone "
今後、新たなソフトで、面白いものが出てきたら、追加紹介してい
きたいです。^^
http://www.nga.gov/kids/zone/zone.htm
無料で提供され、楽しませてもらえたワシントン・ナショナル・ギャ
ラリーさんに感謝です。
日本でも、こういった勉強になるものの提供が増えてくれば、美術
教育として広く受け入れられるでしょうね。
さて、ゴーギャン展 2009
こんばんわ。FishEyeアートです。
パソコン故障や、情報源の少ないクレラー・ミュラー夫人のコレク
ション経緯の調査なんかで、あと、暑くて大雨で地震があって、麻
薬スキャンダルのニュースに選挙のマニフェストとか、なんやかや
で、随分、遅れてしまいました。^^;
やっと、「ゴーギャン展 2009」のことです。
■ ゴーギャン展 2009
場所: 東京国立近代美術館(月曜休館)
日時: 2009.7/3(金)- 9/23(水・祝)
http://gauguin2009.jp/index.html
今回の目玉は、もちろん、本邦初公開の、ボストン美術館 蔵、
拡大/購入 AllPosters
『 我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか 』 1897
です。
しかし、個人的には、それ以上に、この絵以降のゴーギャンが死
亡するまでの数年間の作品についてに興味がありました。
おそらくは、最後に大作を仕上げて自殺しようとした人は、その後
は一生の「アク」が抜けて、温和で安寧な気分になるのだろう、と、
第三者的には、そんな勝手な推測をしてしまいがちです。
また、モームの「月と6ペンス」でも、その、『 我々はどこから、、』
らしき作品を題材にしたクライマックスながらも、その作品を燃や
してしまって小説は終わるので、結局、それ以降が判らないので
す。
そもそも、ゴーギャンという人は、タヒチに渡る前、自分の才能、も
しくは使命に絶対の自信を持っていた人でした。


『 劇画的自画像 』 1889 ワシントン・ナショナル・ギャラリー 蔵
『 黄色いキリストのある自画像 』 1889-90 オルセー美術館 蔵
しかし、世間一般に理解されないことに対する絶望と強い焦燥感が
ありました。
『 ゲッセマネの園の苦悩 』 1889 ノートン美術館
確かに、タヒチに渡って、傑作を生み出していきます。
『 アレアレア(愉び)』 1892 オルセー美術館 蔵
『 市場(タ・マテテ)』 1892 バーゼル美術館 蔵
それでも、満たされなかった彼は服毒自殺未遂の後、、
諦観(したのかな?)の作品、


『 団扇を持つ少女 』 1902 フォルクヴァンク美術館 蔵
などを観ると、「あぁ、このおっさん、晩年になって、やっと毒が
抜けたのかな?」とか思ったりします。
ところが、次の作品などを観ていると、、
拡大/購入 AllPosters
『 未開の物語 』 1902 フォルクヴァンク美術館 蔵
逆に、さらに、感性も筆も研ぎ澄まされているでしょう?
なになに、まだまだ、全然、健在。
その尖がった作品を、今回、いくつか観られるかな、というのが、
一番の期待でした。
『 テ・パペ・ナヴェ・ナヴェ(おいしい水)』 1898
ワシントン・ナショナル・ギャラリー 蔵
この、赤い地面、力強いですですねぇ。


『 浅瀬(逃走)』 1901 プーシキン美術館 蔵
なんとも、毒のある作品です。


『 赤いマントをまとったマルキーズ島の男 』 1902 リエージュ美術館 蔵
などなどと、期待に応えてくれる、良いピックアップでした。^^
ゴーギャンは、自殺未遂後、タヒチより、さらに未開の島へ移動し
ていきましたが、その後、スペインへ渡る計画も立てていたとのこ
とです。病気で弱る身体でありながらも、きっと、頭の中には、彼
自身の第2章、第3章のプランがあったのでしょう。
つまり、『 我々はどこから、、、 』 は集大成でも終わりでもなく、
また、彼は文明逃避の安逸を求めたのでもなく、最後までチャレ
ンジャーであり続けたんでは? という仮説を、それを今回の展
示会で確認できたと思います。
いや、となると、モームの「月と6ペンス」で最後に燃やしてしま
われる絵画=『 我々はどこから、、』と考えるのは、拙速なのか
もしれません。
まだまだ、奥の深い、ゴーギャンです。^^;
- 月と六ペンス (新潮文庫)/サマセット・モーム
- ¥580
- Amazon.co.jp
モビールを作ろう ~ from NGA
こんにちわ。FishEyeアートです。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー " The Art Zone " その10は、
文字通り、モービルの作成ソフト "MOBILE "
http://www.nga.gov/kids/zone/mobile.htm

吊り下げたアイテムの形や色、大きさの変更ができます。同時に、
自動的にバランスが取れるようにもなっています。
回転のスピードや、上部から見たときの動き、そして、その軌跡も
見れますし、背景を白にすると、影のつき方を調整することも可能
です。
http://www.nga.gov/kids/zone/mobile.htm
そして、モビールといえば、それを作った、この人
アレクサンダー・カルダー氏。
日本語 Wiki ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/アレクサンダー・カルダー
ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵の、この人の作品も見て
みましょう、ということになっています。Flash動画付です。
ゴッホ-4 ~ クレラー・ミュラー美術館 その8
こんばんわ。FishEyeアートです。
クレラー・ミュラー美術館、ラストです。
ゴッホ-その4は、1889年から、自殺する90年のサン=レミ時代の
作品です。


『 星月夜の糸杉のある道 』 1890
クレラー・ミュラー美術館は、オランダ:アムステルダムの東方80
キロのオッテルローというところにある、ホーヘ・フェリュウェ国立
公園の中にあります。広い森の木々に囲まれたこの土地は、もと
もと、クレラー夫妻が 1909年にハンティング用として購入したと
ころでした。
順調に拡大していた夫妻の会社でしたが、ここも世界大恐慌の
影響を受けて経営が傾いてしまいます。そのため、独自に美術
館を建設してコレクションを維持することが困難と判断した夫妻
は、1935年に、その絵画コレクションと、この広大な土地とを、
そっくり、オランダ国家へ寄贈したのでした。
こうして、国立の美術館が 1938年7月13日にオープンし、ヘレー
ネ・クレラー=ミュラー夫人が初代館長に就きます。翌年、70歳
となっていた彼女は死去するのですが、生前の、その思いっきり
のよさにも、びっくりしてしまいますね。
当初は、かなり大きな美術館が構想されていたようですが、それ
と比較すると開館時の建物は小さなものであり、「仮の美術館」
と呼ばれていました。
その後、半世紀以上をかけて美術館は拡張されていき、庭園に
は屋外彫刻が配されて、ヨーロッパ有数の庭園美術館としても
有名になっています。箱根・彫刻の森美術館は、ココをモデルに
したとのことです。
以上、国立の運営としてオープンしたクレラー・ミュラー美術館
ですが、前衛に焦点を当てて積極的に収集するという姿勢は、
同じオランダのアムステルダム市立美術館などにも影響を与え
たこと、間違いありません。
そして、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人の先見性は、その後
の世界中のコレクターたちに、大いに参考になったのだろうと
思います。
ゴッホ-3 ~ クレラー・ミュラー美術館 その7
こんばんわ。FishEyeアートです。
クレラー・ミュラー美術館 その7 は、ゴッホ-その3。
ゴッホ、1887年から 88年にかけて、アルル時代 ~ サン=レミ時
代の作品です。


『 アルルのはね橋 』 1888 54.0*65.0
ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人には知恵袋がありました。それ
は、H.P.ブレマーという美術教育者の存在です。夫人が自ら収集
を始めると、彼は画商としてオークションにも出かけるようになり
ました。
そんな中でも、特に、彼女が個人的に好みだったのがゴッホで
した。
「ゴッホの価値は、彼の表現手段でもなければ、そのテクニック
にあるのでもなく、彼の偉大で新しい人間性にあります。彼は
現代的表現主義を生み出したのです。」
と、彼女は言っています。
ふ~む、なるほどぉ。。
アムステルダムのファン・ゴッホ美術館は、ゴッホの遺族に残され
ていた作品が後年収蔵されたものですので、買って集めたコレク
ションとしては、また、コレクターとしての先見性からしても、やは
り、270余点ものゴッホ作品を集めた夫人のそれが、世界最大と
なるでしょう。
アメリカのボルティモア美術館収蔵の、コーン姉妹によるマティ
スのコレクションといい、女性の「追っかけ」収集は、いやはや
すごい。。。^^;
一方で、ヘレーネ・クレラー=ミュラー夫人は、この時期、既にキュ
ビズムにも触手を伸ばしています。また、モンドリアンの初期の
作品を高く評価していたそうです。
そして、それらを収蔵した家庭的な美術館を設立することが彼女の
夢でした。
ところがところが、事態は急転して。。。
続く...
あなたもセザンヌ気分 ~ from NGA
こんにちわ。FishEyeアートです。
ワシントン・ナショナル・ギャラリー " The Art Zone " その9。
対象を選択して並べて変形させて静物画を作るソフト " STILL LIFE "
http://www.nga.gov/kids/zone/stilllife.htm
小学生や中学生のお子さんに、こんなのを作って夏休みの自由研究
として学校に持っていかせたら、美術の先生もびっくり腰抜かしたり
するかも? ですね。^^;
こちらから、どうぞ。
http://www.nga.gov/kids/zone/stilllife.htm
セザンヌ 『 りんごとオレンジ 』 1899頃 オルセー美術館 蔵
ゴッホ-2 ~ クレラー・ミュラー美術館 その6
こんばんわ。FishEyeアートです。
クレラー・ミュラー美術館のゴッホ、その2は 1887年から 88年に
かけての絵画の所蔵作品をアップしました。
ゴッホ、パリ時代からアルル時代への時期、いい作品が形成され
ていく過程です。
拡大/購入 AllPosters
ゴッホ 『 夜のカフェテラス 』 1888
さて、クレラー・ミュラー美術館のこと。
コレクターのヘレーネ・クレラー=ミュラー ( 1869-1939 ) はドイツ
の裕福な貿易商の娘として生まれ、1888年にオランダ人のアン
トン・クレラーと結婚。アントン・クレラーが夫人の父親が興した会
社をさらに発展させていく中、夫人は 1905年頃から 30年以上
に渡って、当時前衛であった作品を中心にユニークなコレクショ
ンを形成させていくのです。
イギリスの国立ウェールズ美術館のコレクションの基礎となった、
デーヴィス姉妹が収集を始めたのも1908年ごろからですから、
それよりも早い時期にあたりますね。
さらには、クレラー=ミュラー夫人の積極的な収集は、後に美術
館を設立しようという意図も持った、最初の本格的なコレクション
といえるのでしょう。
1,000点以上にもなる絵画コレクションは、国立のクレラー・ミュ
ラー美術館が 1938年に開館するまでは、ハーグにある彼らの
会社の本社ビルの1階が予約制の展示室になっていたそうで
す。
続く...
三菱一号館美術館のホームページ
こんにちわ。FishEyeアートです。
先日、気づかなかったのですが、三菱一号館美術館のホームペー
ジって出来てました。
当初から日本語版・英語版双方が提供されるようで、これは良いで
すね。
FishEyeArt HP のインデックス兼リンク集のページも更新しておき
ました。^^
前回の、三菱一号館美術館の展覧会予定等の情報記事 ↓
http://ameblo.jp/fisheye-blog/entry-10298947870.html