・・・・・・・っということで、「ロシアは大国である」という誤認識が今回のウクライナ戦争を泥沼化させたと思うんです。
ロシアは国土面積や資源、核兵器を持つ点では「大国」ですが、経済、産業、技術、国際競争力の面ではG7や中国と比べると大きく劣るという前提を忘れてはなりません。
それを示す様々な指数がありますが、国際競争力(IMD)を取り上げると、ロシアは64カ国中47位、日本は38位です。
ウクライナ戦争の泥沼化は「ロシア自身の誤解」と「西側の誤解」の相互作用によって生じた部分が大きいのではないでしょうか。
西側はロシアを「依然として冷戦時代のような超大国」と捉え、過度に警戒した結果、開戦当初は慎重な対応を取りました。
一方で、ロシアは「自国の軍事力と影響力を過信」し、短期間でウクライナを屈服させられると見誤ったのです。
その結果、戦争は長期化し、双方とも引くに引けない状況に陥っている。
そんな双方の幻想が修正されないまま、停戦交渉が進んでいます。
ロシアが大国でない証拠は、ウクライナを相手に勝てていないどころか、苦戦していることです。
大国であるとの幻想を上手く利用しているのは、ロシア側です。
ここでロシアに有利な妥協をしてしまうと、ウクライナの支払った犠牲は無駄になってしまいます。
停戦は短期的な解決になっても、長期的な不安定をもたらすだけです。
ウクライナには気の毒ですが、もう少し頑張ってほしい。
停戦が「ロシアの勝利」と見なされれば、中国や北朝鮮など他の権威主義国家に「武力による現状変更が可能」とのシグナルを送ることになるのです。
台湾有事の可能性が高まり、日本もうかうかしていられません。
相手を過大評価することも過小評価することも危険です。
あとから考えて、あの時譲歩しなければロシアは自滅していたのにと後悔する可能性が極めて高いとぼくは考えています。
こんなデリケートな時期に何も理解できないトランプが登場したのは、歴史の皮肉と言わざるを得ませんね。
アメリカを除いた西側諸国(日本も含めるのよ)の「胆力」が試されています。
(参考)
























