・・・・・・・っということで、3年前に屋久島と種子島をセットで計画していましたが、結局屋久島しか行きませんでした。
NHKの歴史番組で火縄銃と種子島を取り上げていました。
種子島といえば、火縄銃が伝来した島(1543年)として有名ですが、単に伝えたのではなく、火縄銃を自分たちで製造しちゃったんですね。
知らなかったぁ。
火縄銃の難しい点は銃身の最後部にネジを切る技術と、火薬の製造だと認識しています。
両方とも極秘で、ポルトガル人たちは絶対に教えなかった。
それをあんな小島で解明した上にコピーしてしまったのです。
日本人ってスゴイと改めて感心してしまいました。
後部のネジ切りは八板金兵衛清定(やいた きんべえ きよさだ)という鍛治職人が苦労したものの、たった1年で解決してしまいました。
火薬については硝石の生産が難しく、当初は中国やポルトガルからの輸入に頼らざるを得ませんでした。
なのに、硝石も国産するようになりました。
なんと鶏糞から抽出方法を見つけたというのです。
そして、1543年に伝来してから、わずか数十年後の1575年・長篠の戦いでは、三千丁の鉄砲隊を投入した織田信長が勝利を得るまでに至ります。
鉄砲伝来から30年後には世界有数の銃保有国となったのです。(ヨーロッパより多いとの説も。)
アジアはもちろんのこと、こんな国世界にないですよね。
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番組ではゲストの一人が、人間は銃を手に持つと、男性ホルモン(テストステロン)が10倍(だったかな?)も増えると発言したのです。
ゲームチェンジャーとなる強力な武器を持った途端、為政者に同じ聖エリ現象が起きるのではないでしょうか。
もちろん核兵器のことを言っています。
トルーマンにそれが起きました。
プーチンに起きないはずがありません。
この辺の仕組みをきちんと解明して教育しなきゃならないでしょう。
人類の存亡をかけた重要なポイントだと思うんです。
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また番組に戻りますが、火縄銃の製造ノウハウを得た種子島藩は、その秘密を島津藩に教えてしまいました。
島津藩はさらに上の将軍(室町幕府)に献上しました。
火縄銃というゲームチェンジャーを手にしたら、普通は教えないですよね。
日本の知的財産に対する大らかさ(杜撰さ?)は昔からの特質なんですね。^m^
しかし、種子島藩のこの決定により、大きな戦乱に巻き込まれることなく、江戸時代の最後まで生き延びたのです。
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ゲームチェンジャーといえば、最近はAIの登場でしょうね。
「独占するのではなく共有する」という道を選択するのはなかなか困難でしょう。
そこを間違えると、破滅の道につながってしまいます。
「科学と倫理と制度の三位一体」で臨まないと、武器やAIのようなテクノロジーは暴走しうるということです。
そんなことを種子島から考えさせられました。













