USB電源の問題 (最終回)

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リチュームイオンバッテリーで携帯型の電源器を製作しました。

 

 

それに、USBタイプAの口を設け

スマホの充電が出来るようにしましたが、

そもそも、USB電源の規格データーが分からず苦労しました。

(今もしてます。  笑い)

 

 

 

 

USB電源の状態を確認するのに

写真のようなUSBチェッカーがあるのをご存知の方も多いと思います。

 

以前に購入し、単純に電圧、電流を見るのに使っていました。

取説(英語)もあるのですが、全く読まずそのまま使っていました。

 

 

ところが、これに今回 問題としているD+,D-端子の電圧を測定する機能が

あるのが分かりました。

 

 

私が使っているものでは、下の図のような表示機能がありました。

 

この中で、[表示B]の中に

DATA線+電圧 および DATA線-電圧を表示する機能が

あることが分かりました。

 

 

 

これを使えば、D+,D-端子の様子が分かるのでは?

 

 

 

手持ちのUSB電源器で測定してみました。

 

IPhone用(5V1A)が2つ、 アンドロイド用(5V2A)が1個

 

 

それぞれの状態をUSBチェッカーで測定してみました。

 

(無負荷の状態)

電源器 NO.1    電圧5.272V  電流0.010A

           D+2.50V   D-2.46V 

 

 

電源器 NO.2    電圧5.108V  電流0.000A

          D+2.58V   D-2.58V 

 

電源器 NO.3   電圧5.187V  電流0.009A

          D+0.36V  D-0.40V 

 

 

リチュームバッテリーUSB端子   電圧4.925V  電流0.005A

                  D+0.25V  D-0.29V 

 

 

 

(スマホ(IPhone8)と繋いで測定)

 

電源器 NO.1    電圧5.021V  電流0.956A

           D+1.49V   D-2.35V 

 

 

電源器 NO.2    電圧5.045V  電流0.941A

           D+1.62V   D-2.54V 

 

 

電源器 NO.3    電圧5.145V  電流0.961A

           D+0.72V   D-0.72V 

 

 

 

リチュームイオンバッテリーUSB端子  電圧4.513V  電流0.706A

                      D+0.48V   D-0.47V 

 

 

測定値を表にまとめると

 

 

 

IPhone用の電源器(純正)は、

無負荷状態で電源電圧の1/2  2.5VがD+、D-端子に

出力されているが、負荷を繋ぐとD+とD-端子の電圧に差が出ている

D+端子の電圧が下がっている状態。

 

 

アントロイド用の電源器(純正)は、

D+、D-電圧とも負荷の状況での変化はなく ほぼ0Vに近い

 

製作電源器は

D+,D-に少し電圧が出てるようになっていますが、実際は0V

 

製作した、リチュームバッテリーの電源器は

電圧が5Vを切っているが、

中に逆流防止用のダイオードを挿入、デスターで出力電圧を

調整した際、少し低ったと思われます。

 

 

 

 

(結 論)

 

 

IPhone用仕様に準じた電源器をつくるには、もう少し資料が必要。

しかし、今のD+、D-端子をショートするやり方でも充電出来ないわけではない

充電時間が掛かる。

 

アントロイド系は、そのまま問題なく使えます。

 

 

 

 

 

今日も、ご覧頂きありがとうございました。

 

 

 

今回使ったUSBチェッカーはAmazonで購入。

値段も1,300円ほどでリーズナブル。

 

使い勝手が良いしUSBで色々な機器を接続して

消費電力等も測定使えるので便利です。