・『サンデー毎日』 寺島実郎氏の論評

 

 

 

2020年11月22日号 『サンデー毎日』記事より

 

「世界の民主主義」という空疎なキーワードから始まる、「リベラル版青山繁晴」こと寺島実郎氏は、かつて北朝鮮を「冷戦孤児」と揶揄した経緯(『サンデーモーニング』より)から、彼に対する評価は厳しいものでしたが、今回の記事はいかがでしょう。

 

‐『北方領土』以前に考えねばならないこと‐

 

‐アメリカ『イラクから出て行かない』宣言‐

 

ハッキリ言って、首相や天皇など「カタチ」だけ残された今の“アメリカの保護国”である日本の主権者意識なき「自堕落な」国民諸君に、それらを命を懸けて打破する力など、一ミリもないであろう。挙句の果てに“成熟した民主国家”など、恥ずべき痴呆者のたわ言だ。

 

 

‐この国で司法に頼るのは間違いなのかと思う‐

 

他のマイノリティ教育問題においても、この国の司法「死に絶えて」久しい(孫崎論評/IWJより)。

 

‐今の民主主義は「不完全」すぎる‐

 

-大西つねき「米MMTで日本滅亡」-

 

付け加えるがアメリカにも「民主主義」はない。

 

あるのは『金融資本主義』に基づく徹底した「支配と搾取」の構造であり、ごく一部の金融資本家だけ「人権(ゆとりある人間らしい生活)」を享受でき、政治的影響力も多分に行使できる事実こそ、そのイレギュラーとしてトランプ大統領が登場し、ロシア講和駐留米軍撤退という、彼らエスタブリッシュメントの逆鱗に触れる公約を掲げたゆえ、いずれも傀儡マスコミの総攻撃により“無力化”されたのです。

 

結果は無残な敗北とはいえ、そんな「体制に噛みつく」トランプ氏を選出できたアメリカ国民をよそに、日本国民の惨状は以下のごとしだ。

 

福沢はかつて、日本人民の、「家に飼いたる痩せ犬のごとく、実に無気無力の鉄面皮というべ(き)」性格(③46)を、「一身独立」をはばむ悪癖として、いらだちをもって眺めていた。だが今や、日本人ひいては職工(労働者)のこの性惰をむしろ逆用して、福沢にとって望ましい労使関係を創造・維持せんとする。そして福沢は、その範例を地主と小作人との間に見ている。

 

「その〔=地主と小作人の〕関係、」はなはだ滑らかにして情誼の温かなる〔は〕、父子のごと(し)、」と福沢は記している(⑮582)。

 

そればかりか東北地方その他では、小作人は「地主の催促をも待たず定めの小作料を納めてかつて偽ることなく、耕作の外にも主家の急に走りその家事を助けて・・・・・・かの極楽世界とも称すべき地主と小作人との関係・・・・・・」(⑥134f.)とさえ記すのである。

 

※傍点はアンダーライン

 

『天は人の下に人を造る 「福沢諭吉神話」を超えて』 杉田聡著 インパクト出版会 

188~189頁より

 

「帝室(天皇)」のために国民全員が命を捨てろと、全体主義者で貴族政治を擁護する福沢諭吉に足元を見られた国民(貧民=下等社会)の子孫らは、ものの見事に「明治時代から」変わらず、組織(地主)に靡く小作人根性で、マスク強要やコロナ自粛など、お上発のあらゆる戯言にひれ伏すが、そういう「常識」もろともぶっ壊し、こと『対米自立』を実行できる人材が、この「出る杭が打たれる」同調圧力社会では、ほぼ皆無である。

 

まさに“詰みゲー”以外なにものでもない。

 

ましてやコロナごときで進退を気にする政治屋風情では、それよりも1億倍むずかしい「アメリカからの独立」など、夢のまた夢。

 

文字通り、暗殺失脚リスクも含んだ“命を懸ける一大事業”であるがゆえ、末端の国民たちですら保身に縋りつくこと覚えきった状態において、あらゆる政治家トップと渡り合う折衝力ある人間が育たないのは自明の理だ。

 

現状では、一部の文筆家が「それらしいこと」を書いて留飲を下げるのが関の山であろう。

 

‐戦争屋オバマの片腕が「リベラル」なわけない‐

 

寺島氏の言説をすべて否定するつもりはないが、とりわけアメリカ政治「白人ナショナリズム」について、「長年私が米国人と本音で論争する中で感じてきたこと」と述べるが、一体だれと論争したのか、英語ブロガーMichikoさんのように、実際氏のブログでご紹介されるような、彼らの本質を突くバトルがあったのかと、いつもの『アイデンティティ政治』の中でのトランプディスなら、日本に掃いて捨てるほど沸い出る「無価値なリベラル」の一人にすぎないだろう。

 

‐誰が世界の支配者であるか‐

 

もっとも偉大な識者の一人であるポール・クレイグ・ロバーツ氏は、その『白人至上主義体制』の本丸“文明そのもの”にあるという。

 

これらを一言で言えば「アメリカの対外戦争」「金融資本主義」を礼讃擁護する制度であり、大手マスコミ機関や各種教育制度をはじめ、これらは総じて『525歳の汎ヨーロッパ主義』と定義づけられる。

 

むしろ、この思想に靡くことが「問題」であり、白人有色人種の別なく上述の意識に近ければ近いほど「白人度」が増すわけで、この構造を否定した白人たるロバーツ氏「白人ではない」という、興味深い帰結に達する。

 

要は、「人種」という“見た目の構造”にあるのではなく、「文明」という“内部の構造”物事の本質が隠されています。

 

 

・トランプ氏はこれに挑戦して 潰された


ぶっちゃけバイデン氏は酷いです。

 

-孫崎享氏「バイデン大統領で日本終了」-

 

言わばモノリンガル(単一言語話者)のネトウヨ的発想によるディスでなく、拙ブログでは何年も前から、英語ブロガーMichikoさん『マスコミに載らない海外記事』さんのお力添えのもとに、自分なりのウォッチングを重ね、現在の認識へと至りました。

 

 

 

 

 

田中角栄元首相『対米独立』を目指して潰されたように、ドナルド・トランプ大統領『戦争国家からの卒業』によって、軍産複合体の意向で「差別主義者」「ロシアゲート」という事実無根のデマによって、その職務(公約)の一切を実行できない状況に追い込まれました。

 

 

<参考資料>

 

・2020年11月22日号 『サンデー毎日』記事

 

・『天は人の下に人を造る 「福沢諭吉神話」を超えて』 杉田聡著 インパクト出版会

 

・悪鬼滅殺 仕事は介護と子育て支援。日・韓・中・沖縄の平和。愛知県春日井市『中国VSアメリカ、南海の大怪獣決戦!!海上保安庁を応援』記事

 

・Cluttered talk blab blab blab 『植民地日本:原告が反論中に閉廷 裁判長は耳を貸さず立ち去る』記事

 

・同 『地獄の底までアメリカについていくことに決めたのは、ロッキード事件のときからだった』記事

 

・同 『「バイデンなら新しい戦争をやってくれる」の意味』

 

 

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