前回の記事

 

‐朝鮮民主主義人民共和国憲法を読む その2(1972年 第二章 18条~34条)‐

 

 

関係記事

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編13(韓国と北朝鮮の成立)‐

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編17(朝鮮戦争後の北朝鮮)‐

 

 

 

『朝鮮民主主義人民共和国国旗』

 

http://freesozai.jp/itemList.php?category=nation_flag&page=ntf_128&type=sozai

 

 

第三章 文化

 

第三五条 朝鮮民主主義人民共和国では全人民がみな学び、社会主義的民族文化が全面的に開化発展する。

 

第三六条 朝鮮民主主義人民共和国は、文化革命を徹底的に遂行してすべての勤労者を自然と社会に関する深い知識と高い文化技術水準をもった社会主義・共産主義建設者に育てる。

 

第三七条 朝鮮民主主義人民共和国は、社会主義勤労者のために奉仕する真に人民的で革命的な文化を建設する。国家は、社会主義的民族文化の建設で帝国主義の文化的浸透と復古主義的傾向に反対し、民族文化遺産を保護し、それを社会主義の現実に合うよう継承発展させる。

 

第三八条 国家は、あらゆる分野で古い社会の生活様式をなくし、新しい社会主義的生活様式を全面的に確立する。

 

第三九条 国家は、社会主義教育学の原理を具現し、次代を社会と人民のためにたたかう不屈の革命家、知、徳、体をかね備えた共産主義的な新しい人間に育てる。

 

第四〇条 国家は、人民教育事業と民族幹部養成事業を他のすべての事業に先立たせ、一般教育と技術教育、教育と清算労働を密接に結合させる。

 

第四一条 国家は、労働年令に達するまでの育ちゆくすべての世代にたいし、全面的十年生高等中学義務教育を実施する。国家は、すべての学生を無料で学ばせる。

 

第四二条 国家は、学業を専門とする教育体系と働きながら学ぶ各種形態の教育体系を発展させ、有能な技術者、専門家を育成する。大学および高等専門学校の学生には奨学金を与える。

 

第四三条 国家は、すべての子どもたちに一年間の学校前義務教育を実施する。国家は、すべての学令前児童を託児所、幼稚園で国家と社会の負担で育てる。

 

第四四条 国家は、科学研究事業で主体(チュチェ)を徹底的に打ち立て、科学者と生産者の創造的協力を強化して国の科学技術の発展を促進させる。

 

第四五条 国家は、民族的形式に社会主義的内容を盛った主体的で革命的な文学芸術を発展させる。国家は、作家、芸術家の創作活動を奨励し、労働者、農民をはじめとする勤労大衆を文芸活動にひろく参加させる。

 

第四六条 国家はわが国のことばを帝国主義者とその手先一味の民族語まっ殺政策から守り、現代の要求に合うよう発展させる。

 

第四七条 国家は勤労者の体力を不断に増進させる。国家は体育を大衆化し、国防体育を発展させ、全人民を労働と国防にしっかりと準備させる。

 

第四八条 国家は全般的無償治療制をいっそう強化、発展させ、予防医学的方針を貫徹し、人間の姓名を保護し、勤労者の健康を増進させる。

 

時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会 279~280頁より

 

 

・言語について

 

第四六条 国家はわが国のことばを帝国主義者とその手先一味の民族語まっ殺政策から守り、現代の要求に合うよう発展させる。

 

『同』 280頁より

 

‐漫画の神様の『朝鮮学校観』‐

 

 

かっちんブログ 「堅忍不抜」 

『在日朝鮮人の民族教育を日本人の手で守ろう(漫画家 手塚治虫さんの記事)』記事より

 

https://ameblo.jp/sanpurena/entry-12456974184.html

 

この中で、日本漫画代表的作家である手塚治虫先生は、教育とは「社会」や「国」を守るためにあるとおっしゃられています。

 

 

 

 

2018年1月30日(火曜日) 『日テレ』報道より

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その2‐

 

‐意外と偏向していなかった!日テレの『朝鮮学校』特集その3‐

 

‐『아이들의학교』アイ(子ども)たちの学校(ハッキョ)‐

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編8(過酷な植民地経営の実態)‐

 

‐シリーズ 日韓会談と在日朝鮮人 最終回(在日朝鮮人と日本政府の政策)‐

 

手塚先生は、日本のアジア侵略、とりわけ朝鮮半島の植民地政策によって生まれた在日朝鮮人について、時の行われた政策や、朝鮮人に対する『同化政策』『皇民化運動』、さらにはこの問題を語る上において、必ず噴出する、「反日教育」という論理を無視したレッテル貼りについても、深いメスを入れ、明確な歴史的事実をベースに鋭い批判を加えている。

 

このような流れにおいて、先生がおっしゃられたことは明快です。

 

つまるところ、本来教育は「それぞれの民族」によって確保されるべきであり、朝鮮人は朝鮮人の教育を、日本人は日本人の教育をと、仮にそれが出来なかった場合、自分が何人であるかもわからず、フラフラと当てもなく彷徨うことになり、自分のアイデンティティもまともに確保することもできず、そのようなプライドがない状態で、目先の保身に走る「無国籍人間」が増えた社会やコミュニティでは、必ず大きな支障をきたすことになる。

 

‐韓国メディアの朝鮮学校特集 その6(高校無償化『九州裁判』の行方)‐

 

「世界共通の認識」として、自分たちの国や文化を知らない人間は、本来のまっとうな意味での『愛国心』のない人間は、バカにされるのであり、日本当局による「社会的圧力」によって、日夜大本営メディアによる「嫌朝鮮」報道によって、在日コリアンの間でも、子どもに民族教育を放棄する親が続出し、現実的な将来の為という「月並みの理由」で、いかにも最もらしい口実でもって批判を回避するが、果たしてそれが、本当の意味で子どものためになるのかは知らない。

 

もちろん私自身に、こうするべきだと指図する権利はありませんが、過去の知識人や、今を生きる識者たちの中でも交わされたように、それぞれの生まれやルーツを持った人間が、自分たちのアイデンティティを確立した上で、確固とした認識や主体性を持つことが、日和見的にならず、人間的な基礎を作り上げていくし、それは「異国の学校」では絶対にできない。

 

これは、単なる個々人の人生だけではなく、「それらの集積」である国家の在り方としても大きく関わって来る。

 

ゆえに、この問題は人々の生き方や社会にとっても、本当に重要なことなのです。

 

 

<参考資料>

 

・時事通信社 『朝鮮要覧1973』現代朝鮮研究会

 

・2018年1月30日 『日テレ』報道

 

 

<ツイッター>

 

【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】

 

https://twitter.com/XMfD0NhYN3uf6As

 

 

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