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新生活 雑感


引越しを終え、新生活がスタートして2週間近くが経過しました。

まず、新生活にありがちな感想ではありますが、仕事に関しては前の職場との勝手の違いに日々戸惑っています。

前の職場では働き方改革の影響から定時退勤が基本でしたが、今の職場では定時で退勤する同僚はごくごく一部です。無論私も以前と比べて退勤時間はかなり遅くなっています。

その他にも慣れない点を挙げればキリがありませんが、勿論悪いことばかりではありません。


まず、なんと今の職場にはコンポーネントなどではなくエレキギターを一から手作りしている猛者がいました。それがまた特殊な機材など一切使うことなく、家庭で揃えられる範囲の機材を駆使して、ボディだけでなくネックの削り出しからフレット打ちに至るまで全てを自作しているわけです。これはもう変態というかもはやド変態レベルです。塗装についてもスプレーガンなどではなく缶スプレーを用いているあたりかなり好感が持てます。

残念ながらここに完成品の写真を載せることはできませんが、とても素人の趣味レベルの仕事ではありません。たまたまとはいえそんな方と同じ職場になれたことは僥倖と言う他ないでしょう。
いつも知人から注文を受け、所詮は素人だからと原価ギリギリかそれを下回る位の料金のみをもらって作ってらっしゃるそうで、ご自分の楽器として手元に残っているものは1本もないそうです(^_^;) 人柄が窺えますね(*´-`)

前の職場でお世話になった楽器マニアの元同僚に「もうあなたみたいな趣味の合う変態の同僚と出会うことはないだろうから転勤するのは残念だ」と話したことがありました。その時に元同僚は「次の所でもきっと気の合う変態に会えると思いますよ」と話してくれました。まさにその通りになったわけです。彼は年下でしたが、自分よりよほどしっかりしていて達観した人だったなぁと改めて感じています。


まだまだ時間的にも気持ち的にも余裕がなくてギター関連の作業はできていませんが、趣味でジャンクエレキギターの修理・改造をしていると周りに話したところ、有り難いことに現職場の同僚から息子さんのために1台欲しいとの受注が早速入りました。

いろいろバリエーションを提示させていただいたところ、このギターの改造版が欲しいとのことでした。
傷も殆どなくきれいな個体なので、まずは塗装を剥がしたりはせずに組んで仕上げるところから始めたいと思っています。




おまけ


どうにも新居の部屋が煙草臭いということで、先日奥様が遂に臭いの元を突き止めました。


もう分解してしまっていますが…
臭いの大元はこいつでした。


見てください、この内部に溜まった汚れ!


埃が煙草のヤニを吸いまくって茶色に変色しています((;゜Д゜))

確認したところ十数年前製造の暖房のようなので、一体何年分の埃とヤニを溜め込んでいたのやら…想像したくもないですね(-_-;)

この埃&ヤニが、おそらく部屋のクリーニングの際に噴射したと思われる消臭スプレーの匂いと混じって臭いのなんの!!暖房を付けるとさらに臭いが拡散されて最悪でした(T-T)


しかしこれをクリーニングした後は嘘のように臭いが減少しました( ´∀`) 勿論全くなくなったというわけではありませんが、壁や床に染み付いた匂いに比べると暖房内から来る匂いというのはかなりの威力であることが分かりました(-_-;) 気のせいかもしれませんが、心なしか暖房の効きが良くなったような気さえします(^_^;)


もし部屋のヤニ臭に悩んでいる方がいましたら、暖房内部を確認の上でクリーニングを試してみる価値はあると思います。…が、分解清掃というのは本来は業者に頼んでやってもらうことですので、壊れたり元に戻せなくなる可能性も含めてあくまで自己責任でお願いします(^_^;)

ご報告


この度、仕事の関係で引越しをしました。

最近のブログで度々タイムリミットと言及していたのはこのためでした。




引越しの準備を始めた頃は、長女の黒猫リリが天国に旅立ってしまうなんて夢にも思わなかったので、当然猫ちゃんOKの物件を探してそこに決めていました。リリと一緒に引越しできなかったことがただただ残念でなりません。


猫ちゃんOKの物件に引越すからといっても、今の心理状態からして新たに猫を迎えることは到底できそうにありません。そしていつかこのブログに老猫との過ごし方について自分の見解を載せたいと考えてはいますが、リリと過ごした最期の時間を思い返しながら文章を書くことは、今の自分にはまだ難しいです。





今度住むことになった地域は、以前住んでいた地域と比べると利便性の点では少し暮らしやすくなるとは思いますが、今回も言わば地方から地方への引越しということで、次女のミミを含めた家族の生活と子育ての環境がどう変わっていくかはまだ未知の領域です。




そして趣味の面では、今までは同僚から道具を借りたり、時には知り合いから工房というか作業場所を借りることで趣味であるギターや木工関連の作業に勤しむことができたという背景がありましたが、そういった環境が一旦リセットされるわけなので、少なくとも今後しばらくの間は手の込んだ作業を行うことは難しくなると思います。


それこそ例の楽器マニアの同僚からもいろいろ道具を借りたりアドバイスをもらったりしていたので、職場が離れてしまったことは大変残念です。現在の職場でも同じような趣味の方が見つかればいいのですが…まあ、少なくともあのレベルの変態…失礼、変わり者はいないでしょうけども(*´-`)



そういった諸々の事情を見越してコンポーネントギター3号機やTL250の作業は引越し前にある程度まで終えられるように進めていたわけですが、結局どちらも中途半端なところまでしか進められませんでした(-_-;) しかも引越しの余波で塗装にダメージを受けたりといろいろ大変なことに…(/_;) それについてはまた今度改めて記事にすることにします(-_-;)


でもまあ場所や道具の点で言うと、後は自分の身の周りでできる作業を中心に進めれば今回手がけたギターも一応の完成まで漕ぎ着けることは(多分)できるだろうし、今後もコンポーネントギターや改造の作業もそれなりにはできると思いますので、特段困ることはないわけです。


単に今までの環境が恵まれていただけのことであり、私がやっている作業は所詮は趣味の範疇なので、結局は自分が楽しいと思えればそれで充分ですし、そのためには道具や場所はあまり重要ではないのかなと思ったりしています。



それはブロ友の皆さんの記事を拝見していると本当にそう感じますね。何か特別な道具や機材を使っているというよりは、自分の身の周りにある物、手に入る物を使ってそれぞれ工夫して作業に取り組んでいらっしゃる。特に私がブログでフォローさせていただいているのはそういう方達ばかりです。



また、それは作業系のブロ友さんに限った話ではなく、高価なものや稀少なものを紹介しているブログよりも、自分が良いと思うものをご自身の言葉と価値観でもって紹介されている方達のブログの方が何倍も面白いです。まあ、そういう方達の方が価値観や金銭感覚が近いということなのかもしれませんが(^_^;)



そういったことから、今後は見映えのする作業の記事はあまり書けなくなってしまうかもしれませんが、それでも引き続きお付き合いいただける読者の皆さまがいらっしゃいましたら、改めましてよろしくお願いいたしますm(_ _)m





転勤前に同僚の一人からもらったデカい鹿の角
何かに使う予定とかはないですが、とりあえず手元にあるだけで少しテンションが上がります(*´-`) そして娘も大変気に入っています(^_^;)



こっちは最後の出勤日に例の楽器マニアの同僚から「餞別です」とポンと渡されました。

いや、また別にネック買わなきゃいけなくなるし…(-_-;)


Playtech TL250 リビルド④



紆余曲折あったTL250もいよいよ塗装の段階に入りました。


個人的にテンションは上がりますがブログとしては特に見映えするところではないので、使った塗料と塗布後の写真を淡々と上げていきます。



まずはサーフェイサー。
色はいつものグレーで今回は1200番にしました。

サーフェイサー塗布後。いつもながら好みの色合いのグレーだなぁ。



次は本来ならTL250のカラーとして決めていたグレーのラッカーを塗布するところなんですが、コンポーネントギター3号機のカラーとして使った青のラッカーが1本余っていたので、練習的な意味も込めてこれを先に塗布することにします。マルチレイヤー的なイメージですかね?ちょっと違う気もしますが(^_^;)
塗料が1缶分多くなるので多少厚塗りになってしまいますが、そこはまあいいかなと(*´-`)

ラッカーの青1缶分塗布後。3号機と区別がつかないですね(^_^;)



次はいよいよTL250の本来予定していたカラーであるグレーのラッカーを塗布します。
今回使ったのはシルバーグレーという色。どうなりますか…。

2缶塗布後の画像。
あれ…思ったより白い…?

写真ではいまいち伝わりにくいですが、イメージしていたよりだいぶ白寄りの色でした(>_<)

ここは正直少し誤算でした。もう少しグレー寄りの色のほうが好みだったんですが…(-_-;) むしろサーフェイサーの色の方が断然好みだし(/_;)
まあ割り切って続けるしかないですね(-_-;)



次はクリア塗装。
使うのはカラーと同様アスペンラッカー。いつものやつです。

2缶塗布後の画像。
クリア塗布前より心なしか少しだけ灰色寄りに見える気がしますが…気のせいですかね(^_^;)




同僚のアドバイス通りにやったつもりなので、3号機よりはうまく塗れてる…かな?そうだといいなぁ(-_-;)
まあ、水研ぎとバフ掛けをしてみないと分からないですね(^_^;)



3号機もそうでしたが、TL250についても諸事情によりここで一旦時間切れです(>_<)
こちらのバフ掛けについては早くて5月以降になると思います(-_-;)


コンポーネントギター3号機 ⑥


クリア塗装まで終わっている3号機です。


Playtech TL250の塗装が終わってからまとめてバフ掛けをと思っていましたが、時間もないのでTL250の塗装作業の合間に先に3号機のバフ掛けをしました。


1200番→2000番のサンドペーパーで水研ぎ後、今回はワシンのチューブのコンパウンドではなく、楽器マニアの同僚のアドバイスに従い車用のコンパウンドを使用してみました。チューブのものより粘度が低くサラサラしているので、今回のようなランダムサンダーを使った研磨には向いているとのこと。


左の青い極細用→右の赤い超極細用の順にかけます。セットで買ったのでこのさらに一段階下にキズ消し用の緑のものがありますが、表面の研磨には使いませんでした。


極細用で磨いた段階



そしてこれが超極細用で磨いた後



画像では違いが分かりづらいのもあるんですが、実際そこまで劇的には変わっていません(^_^;)


原因としては、そもそもの下地作りとスプレー缶塗装がうまくいっていないからです(-_-;)
その理由については後述します。



ここからは失敗した部分の画像です。
正直あまり詳細に見せたいものではありませんが、隠すのもなんなので…


塗装の際、凹んだ部分に再度塗料を乗せた部分がムラに。
あとは合板ボディなのでエッジ部分にはどうしても凹凸が。ここはもっとシーラーを厚塗りしていたら防げたのか…難しいところです。



光を当てると研磨がある程度うまくいった部分とそうでない部分の差が明確。全体的にもっとしっかり水研ぎ研磨をしたかったんですが、この3号機は実験的にカラーとクリアを1缶ずつしか吹かなかったために塗膜が薄いので、思いきって研磨できませんでした(/_;)



裏面はさらに実験としてペーパー1000番→1500番→コンパウンドのキズ消し用→極細→超極細と掛けてみました。

うーん…やはり表面のやり方の方が艶が出やすかったようです(-_-;)



塗装の際の液垂れの痕がくっきり…(;_;)



ユズ肌のブツブツが目立つ…(T-T)



サイドには合板の層の痕が。これはもう仕方ないですね(>_<)




画像を同僚に見せたところ…

同僚「なんでこんなにブツブツしてるんすか。ちゃんとやったんすか?」

自分「いや…今回のは実験的に…」

同僚「ちゃんとスプレー缶近付けてゆっくり吹けって言いましたよね?言われた通りしないからっすよ」

自分「いや、うん…そうだよね…ごめんなさい」


…こんなやり取りを経ていろいろ反省をしました(T-T)


今回の主な敗因は
①下地作り、特にシーラーの塗布とその後の研磨をあまり丁寧にやらなかったこと。
②スプレー缶塗装の際に、同僚の言う通りスプレー缶を近付けてゆっくり吹かなかったこと。
③そもそも合板をスプレー缶塗装することは難しいということ(-_-;)


この反省を活かして現在、TL250の塗装に取り組んでいるところです(T-T)
そちらはもう少しうまくいくといいんですが…



一応バフ掛けまで終わった3号機にネックを付けてパーツを仮組みしてみる。
流用した黒いピックガードが傷だらけだったのであえて研磨してツヤ消し&レリック的にしてみました。

このような少し変わったテレキャスタータイプに仕上がる予定です。



とりあえず3号機についてはここで一旦時間切れ。続きのパーツ組み込みは早くても4月中旬以降になる予定です(*´-`)


Playtech TL250リビルド③-2 さすがに少し意見させていただきたい。



TL250リビルドの前回記事
ネックジョイントビス穴とネックプレート穴のズレによるトラブルが発生。

とりあえず穴埋めをして新たに穴開け完了。
若干の割れには目を瞑ります。ネックプレートで隠れるし。


しかし、前回記事のコメント欄にも書きましたが、その後もブリッジの位置決め時にトラブルが続々発覚。


ブリッジピックアップキャビティが狭すぎて新しいピックアップが入らない&センターずれを起こしている。
→トリマーを使ってきれいにザグってる時間はないのでノミで速攻ザグる。


コントロールキャビティが若干斜めにザグられている&位置ずれも起こしている。
→トリマーを使ってる時間は(以下略)。


バックローディング穴もかなりズレてました。



そもそも、もともとのブリッジ下の穴開けもこんなひどい状態だったんですよね。



Playtechはエレキギターの中ではほぼほぼ底値です。それを踏まえた上で、少々批判的にはなってしまいますが、以下に私見を述べさせていただきます。


このTL250も、そして以前購入してショックを受けた、トレモロスプリングを留めるネジが表のキャビティまで見事に貫通していたPlaytechのストラトタイプのギターもしかり、言葉は少々きつくなりますが、はっきり言って作りとしては楽器としての体を何とか保っているだけのモノで、底値であったとしても値段なりとすら言えません。今回バラしてリビルドを試みて、それがはっきりと分かりました。


サウンドハウスさんには日頃からお世話になっていますが、Playtechのギターに関しては、申し訳ないですが入門機にすらなり得ない出来だと言わざるを得ません。
入門機と謳うのならもっとがんばっていただかないと、こんなものを弾いていたらギターを嫌いになる初心者さんもいるのでは?と心配になってしまいます。

少なくとも私は改造目的であったとしても二度とPlaytech製のギターは買わないですし、今の作りでは到底人にもお勧めできないです。

大袈裟かもしれませんが、今回このギターを弄っていると、「どうせ弾くのは初心者だし、作りの良し悪しなんぞ分からんだろう。安いんだからいいでしょ?」的な声がギターから聞こえてくるかのような錯覚に陥ってしまいました。作り手と売り手の楽器への愛情が全く感じられない、弄ってて何だか悲しくなってしまうギターでした。


けれど、買った責任は当然ですが自分にあります。最後まで愛情をもって弄ってあげて、何とか使えるギターに仕上げられるようにがんばります。