
Staunings arv
たまっている未読のデンマーク語の本の二冊目、「Staunings arv(スタウニングの遺産)」を読了した。
この時勢だけに、多少のタイムラグがあるとはいえ(2018年初版)、いいタイミングで読めたな、と思った。
1924年に初めて社会民主党から首相になり、世界大恐慌のときに首相だったStauning。
失業率が40%を超えていたという大不景気のとき、1933年にKanslergadeforligという雇用側と労働者と銀行の間の歴史的な合意を成立させた、今のデンマーク社会の礎と言ってもいい人物である。
同じ1933年に、ドイツではヒトラーが首相として就任しており、隣国でありながら、まったく対照的な歴史を歩むことになった。
第一次世界大戦の敗戦で多額の賠償金を課せられ、さらにフランスにルールをブロックされてハイパーインフレになり、そんな経済的に大停滞していたときに、ナショナリズムを掲げてドイツ人としての民族的誇りを促し、自動車や高速道路など国民に大プロジェクトを与えたヒトラーは、救世主のように映ったのかもしれない。ドイツ国民はヒトラーの出現に熱狂した。
それに対し、Stauningは、国民の誰もが痛みを受容するよう説得し、いわば合意というか、妥協でしかない苦し紛れのKanslergadeforligを成立させたのである。
win-winではなく、loser-loserだったKanslergadeforligは、今でもデンマーク史の中で重要な出来事として認識されている。
しかし、Stauningは、国民に苦しみを分かち合うよう説得したのに、国民の幸福を重視している姿勢が国民の信頼を得ることになり、愛された。当時の王様だったクリスチャン10世でさえも、小学校しか出ていない貧困層出身のStauningに対し敬意を払った。
戦後は、社会福祉を充実させたのと、世界的な労働者不足で女性の社会進出が促され、保育園が増えた結果、社会コストが増大するのに伴い、課税も重くなっていき、社会民主党に対し懐疑的な層も増えていく。
とはいえ、リベラル党として獲得票の多かったベンスタでさえ、結局高福祉社会を変えることはできなかった。なんだかんだ、納税が重くても、デンマーク人は無料での教育や医療サービスを手放したくなかった。
その代わり、ベンスタは移民の締め付けを公約にすることで支持を増やし、2001年に、極右政党デンマーク国民党を支持党に、ベンスタ・保守党政権が誕生する。
それからは、政治において、価値観論争に発展していったという。
2001年からデンマークは世界一移民に厳しい国として発展していき、政権が変わっても移民に対するスタンスは基本変わらないが、社会民主党は改めてデンマークの社会理念を見つめ直すプロジェクトを始めたという。それが、Stauningが築いた価値観がもとになっているという。
ー 共同体と団結
ー 自由と平等
ー 正義と義務
ー 信頼と集団の力
ー 民主主義
ー 持続可能性と責任
ー 国際主義と人権
これを軸に、誰もが自分の人生に責任をもち、誰もが社会に対して責任と義務を果たし、社会の中で人と助け合い、国際的な協力を惜しまず、自然への保全に努めることを目標とした。
これを読んで、デンマークは世界でも有数の幸福国家と言われているが、そのための基礎を維持するのも並大抵ではないのだな、と思った。
デンマークは幸せな国だからといって興味をもつ外国人は多いが、多くが、幸福国家から自分にとって都合のいいものを享受したいと思いに終始する。しかし実際には、デンマークという「共同体」に対し、責任と義務を果たすことが求められるのですよ、と言われるのである。
アメリカや日本では、厳しいインフレの中で、どうにかして以前のような経済状態に戻れないか、そして今自分が享受しているものをいかに維持できないか、という思いにフォーカスされている。
それに対しデンマークでは、アメリカでトランプでもハリスでもどちらが大統領になっても関係なく、今後は従来のアメリカとの強い結びつきを期待できず、自国の利益にフォーカスしていくであろうアメリカを当てにできなくだろうことを考えて、すべての物価が高くなっていくことを覚悟しなければならない、とまで言われているのである。
アメリカに頼っていた、クラウドやサテライトなどのインフラもヨーロッパ独自でもたなければならなくなるかもしれない。そして、NATOのありかたも変化を求められ、間違いなく、防衛費の増大は避けられない。
残念ながら、すべてを解決できる「救世主」などいない。
政治家に頼らずに、社会の一人一人が新時代でどう生きていくか、考えていかなければならないのである。
ブックフォーラム
昨日は、3年ぶりにブックフォーラムに行ってきた。
このデジタル社会なのに、大盛況でびっくり。リラックスしていて朝オンラインでチケット買おうとしたら、「残りわずか」という警告が出ていて、慌てて購入。
会場に行ったら、長蛇の列で、入るのにしばらく時間がかかったくらい。とはいえ、やはり高齢者が圧倒的多数ではあったが。(実は牧師さんも見かけたけど、急いでいたので声をかけずに通り過ぎてしまった。ごめんなさーい。)
毎回、いろんなテーマのトークを聞くようにしているけど、今回は前日に社長の重い言葉があったのと、あと数日でアメリカ大統領選が控えていることもあり、興味があるのがほぼ国際情勢に関わるテーマばかり、聴きに行ったトークのテーマはかなり偏りがあったと思う。
まずは、元ラディケーレの党首で、直近10年間欧州委員会に勤務していたMargrethe Vestager
編み物をしていれば人を殺さない、ということで、編み物をしながらの対談で、ユーモアもたっぷり含みながらブリュッセルで働いた10年間について語ってくれた。
彼女の大きなレガシーの一つが、タックスヘブンで納税から逃れようとする巨大企業との戦いであるが、その裁判での戦いでさえ面白おかしく話すのだった。
しかし、国際機関で過ごしたことで人の多様性に考えさせられたらしい。人のヨシとする価値観は本当に人によって違う。
それにしても、Vestagerがデンマークにいた時、デンマーク語の理解度が低かったせいか、彼女の主張をあまり理解してなかったのだけど、wikiを読むと、かなりハードコアな政治家で、24歳ルールや、失業保険給付の期間短縮化、Efterlønの廃止など、サービスの削減に寄与していたことを知りびっくり。移民に優しいどころか、厳しい人だったのね、みたいな。
次は、ミステリー作家の対談を。
元ジャーナリストで、1984−88年にDRの特派員としてモスクワに住んでいたそうで、その話が興味深かった。
全く西ヨーロッパとの交流がなかった70年代から、ゴルバチョフが書記長になってソ連が変化していくのを目の当たりにしたそうで、小説のネタはいくらでも湧いたようである。
そして、「世界の変化」について二組の対談を聴講。
民主主義化へのプロセス、地震→カオス→整理→構築を、フランス革命を例に説明。
しかし、二組目の、元外交官の話の方がいろんな国で現実を見まくっているせいか、より興味深かった。
理性では、カマラハリスを支持しているが、現実ではトランプ推しっぽい。
どうも、プーチンとある程度のリスペクトを持ちながら対峙できるのはトランプしかいない、と思っているよう。
結局、どれだけ西側諸国が頑張ってロシアに制裁を加えようとしても、それ以外の国がロシアを支持している限り意味はないと。そして、結局西側はロシア以外の国、つまりインドや中国と関わっている以上、本質的にロシアに制裁を加えることは不可能なわけで。Natoに入っているトルコだって、ロシアと断絶してるわけではないし。そんな状況の中で、唯一賭けられるオプションとしてトランプだと。
唯一変わりネタとして、元貴族のCaroline Fleming
しかしつまらなかった。。。。実はイギリス生活の方が長いせいか、デンマーク語はネイティブだけど、中学生が話しているような内容で入り込めず。
退屈すぎて、彼女が元々当主だった、バルデマー城の歴史を調べていた。
なんでも、クリスチャン4世によって建てられた城だが、Niels Juelというアドミラル(海軍大将)が、対スウェーデン戦の勝利の報酬として1678年に与えられ、以来その家系が城主となり、Caroline Femingはその11代目らしい。
いじめ問題で物議を醸したHerlufsholm高校の出身で、学生時代も超金持ちとばかりの付き合いだったので、本当に普通の一般人になったという感覚を得たのが、イギリスで4番目に金持ちだった元夫との離婚の時だったそうだ。
で、サッカー選手Nicklas Bendtnerと子供を作ったのか。。
そして締めがこれ。
重い内容で、笑いもほとんどなく、聴衆も静かで集中して聞いている感じだった。
何度も何度も「ロシア人としての誇り」という言葉が出てきたが、やはりベルリンの壁の崩壊と、ソ連の解体は、ロシアで負のエネルギーを相当に生むことになったのだなぁと。
冷戦が終わり民主主義が勝利したと楽観していたのは西側諸国だけ。
日本人ジャーナリストに、民主主義という言葉を発したときにナイーブに反応された時にもハッとさせられた覚えがあるけど。
お買い上げは二冊。
最近読書の習慣を戻そうとしているけれど、やはりデジタルソースに触れる時間がまだまだ長いので、本成分に触れて刺激になり、とても楽しい1日だった。
やっぱり校正されないことの多いデジタルソースが浅い内容も多く、もっと本を読まないと、、、と思った。
二度と戻らない世界
今朝の会社の全体ミーティングで、社長からいきなり重いことを言われた。
昨日、産業協会のセミナーに行き、ある人のトークで、残念ながら、去年まで信じていた、経済が発展し続けていく世界観はもう存在しないとのこと。
これからはセキュリティを重視する時代になり、今までのように消費しまくるような時代にはなくなっていくという。
薄々思ってはいたけど。。。
結局、私たちの消費行動を変えないと、いつまで経っても戦争は終わらないし、安心できる世の中にはならない。
いや、安心できることなんてもう二度と来ないのかもしれないが。
いずれにしても、安いからといって買い続ける行動を改めなければ、結局自分たちの首を締めていくことになるという。。。
デンマークは、今も経済状況は良く、国の財政も4年連続で黒字つづき。
まぁ、痩せ薬でヒットしているノボの功績も大きいし、これでコケたらデンマークの経済にも影響するだろうが。
日本では、私の願望通り、少数政権になる見通しになったが、中道政党に徹するとされる国民民主党の自民党と取引として、所得税控除の上限をあげ、労働者の減税を図るという。
デンマークも、所得税の減税を続けているが、それはより労働するインセンティブを与えるための政策であり、国家財政が黒字なのに、失業手当の受給を厳しくし、学生のSU(お小遣い)の受給期間を短くし早く教育を終えることを促すなど、とにかく労働しろというプレッシャーが増し続けている。
首相は、「外国人女性がより労働マーケットに入っていくことを促していきたい。」と強調するほど。
それに対し、日本はあくまでも労働者の手取りを増やしたい、ということが目的であるらしい。
800万円の年収でも、22万円の減税があるくらい。それが、本当に負担が軽減する感覚を得るかどうかは疑問。
私は、日本の政策で甘いな、と思うのは、とにかく何かを変えることの目的が弱いし、というか、国民に説得する力に弱い感じがする。
デンマークでは、毎年新年にある首相声明では、かなり厳しめのことを言われ、サービスが手薄になるのも仕方がないことと受け止められるし、何よりも自分自身の社会へのコミットメントを求められているように感じる。
MitIDへの変更も最初はかなり混乱させたけど、意外に皆受け入れている感じ。彼も師匠もMitIDをなくして、えらく大変な思いをしたけど、受け入れて再発行手続きをした。
日本でマイナンバーカードがなかなか浸透しないのも不思議。
医療者曰く、やはりマイナンバーカード保険証の方が病院としても助かるようである。
実は、彼のGoogleアカウントがブロックされるトラブルがあった。あまりにもジェネラルな名前のアカウントだったので、誰かにハックされ、不法コンテンツが検知されてブロックされたのかもしれない。
長年使っていたので、ものすごくショックだったし、犯罪者に悪用されたのではと気が気ではなかったらしい。
しかしそんな中でも、デンマークではMitIDというデジタル認証でしか、銀行や税務局、年金基金、電子郵便など重要なアカウントにはアクセスできないようになっているので、改めてデンマークのセキュリティの高さに守られていてよかったね、、と安堵しているところもあり。
やっぱり今時、物理的なカードやパスワードを使うのは簡単に突破されそうで怖い。
こんな時代だし、もう以前の感覚ではいられないのだな、と認識し、変化を受け入れるしかないと思う。
当事者になる
毎年行けたら覗きにいくBuilding Green、たまたま聴いたトークが面白かった。
地元の人々を巻き込む建設プロジェクトが興味深い。
バングラデシュでの学校プロジェクト
土の土台を作り、竹で枠を作る。
プロジェクトに関わった子供たちが、これは自分も作った学校だ、という誇りを持つようになるという。
そういうの、いいなぁ、、、と思う。
ただ助けるのではなく、自ら関わらせるというのが、教育的な要素も入ってていいプロジェクトだと思った。
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昨日、ずっとお会いしてみたいという人と初めてお会いしたのだが、ものすごく楽しかった。
若い時から、自分で人生を切り拓いてきたタイプのようで、随分と濃厚な経験をされてきたらしく、どの話も聞き入ってしまうほど興味深い内容だった。
印象に残ったのは、人に聞いただけでは不十分で、実際に自分で体験するまで信じることができないので、動くことが多かったと。
ああ、そうか、、、この方の話に力強さを感じるのは、自分自身がその当事者だったから、説得力があるのか、、、と。
インターネットでいくらでも情報が入手できるこの時代に、そして、投資で一攫千金を狙い自分の手を動かさずに儲けようとする人が増えている現代だけに、あえて自ら苦境に身を投じるそのかたの姿勢に心打たれてしまった。
楽な道を選ばず、なんでも真摯に向き合おうとしているから、内容も深く、人の話になかなか集中できない私も聞き逃さないように頑張ったほど。
今私も、仕事で夏までプロジェクトで忙しいということもなくなり、いろんなポテンシャルを模索しているちょっと苦しい時期でもあるのだが、きちんとこの状況に身を据えて踏ん張っていかないとな、、、と思わされた。
陶芸クラス2回目
今日は陶芸クラスだった。
元々受講者は5人しかいなく、しかも初心者クラスなのに本当に初心者なのは私ともう一人だけだったのだが、今日は私と経験者の人二人しか来てなく、マンツーマンでの指導を受けることができた。(途中からさらに経験者が一人加わった)
ちなみに経験者の方は、前回の時に花を成形しており、今日は釉薬を塗る作業をしていたのだった。
前回は手捻り、今日は板作りからの成形テクニックを教わったが、前回最初の粘土をまとめる作業がよくわからず、空気がたくさん入ってしまいクラックだらけになって廃棄するしかなくなったので、今回は最初のところをきちんと教えてもらえるようにお願いした。
前回は、見様見真似で丸めていたが、実はそれほど力は必要ないこと、転がすのはほんの少しだけで良く、頻繁に場所を変えて転がすことが大事で、広がりすぎないように常に両手で形を押さえながら小さくまとめるようにするべきだったらしい。
やり方さえわかれば難しくはなかった。。。
それから、伸ばし棒で頻繁に回転させながら円状に伸ばしていき、型取りしたいフォーム(皿)にラップフィルムを貼り、その上に粘土の板をのせて型取りし、ドライヤーで表面だけ乾かし型崩れしないようにし、皿を外し、縁を整えていく、、というプロセスだった。
微妙に厚みが均一ではないが、、、悪くはない出来。
とりあえず一個できたので、前回できなかった手捻りの茶碗作りをリベンジすることにした。
今日は、最初の粘土を丸める作業が正しくできているせいか、紐作りからの手捻り成形は全然難しくなかった。
やっぱり最初が肝心だったのか。。。
丸めるときに空気が入る→成形時にクラックが入る→クラックを閉じるべく伸ばして穴を塞ぐ→どんどん薄くなる→早く乾いていく→結局クラックが入る→乾いて修復不可能
という悪循環を前回は繰り返していたらしい。。
今回はクラックも入らず、手捻りで成形していくのが本当に楽しかった。
やっぱりこのクラスでの目標は、茶道用の茶碗を釉薬まで塗布、焼成させ完成させたいことかも、、
次回、京都で買った楽焼の本を持参していこう、、、
失望
聖書は、「彼をすべて信じるものは、失望することはない」と言っている。
(ローマ 10章11節)
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結局、わたしの同僚は、別の人と家の購買契約を結んだ。
しかたがない。。。
なんか色々と不運だった。
話を聞いたときにわたしが体調悪くて動けなかったのと、
不動産に査定に来てもらうのもちょっと遅く、家を買うオプションにどのようなものがあるのかそのときまで知らなかったこと、
銀行にローンの提案をもらったものの、最初は安いと思っていたのが実はものすごく高いオファーだということに後で気づき、
それでもなぜ銀行がわたしたちが家を買うことに躊躇していたのか理解してなかったこと、
先週の木曜日に銀行と誤解が解け、別のシミュレーションを送ってもらうはずが来てないと思い込み、
来てたのに気づいたのは金曜日の夜の上、しかも間違えたファイルが送られていて、
なんだったら、こちらの支出計画表を作って送るついでにメッセージを送るつもりが、あまりにもどんぶり勘定だったので、支出にどれだけかかるのかわからず、もたもたして、、、
と、何もかもが時間がかかりすぎた。
敗因は、
-具体的に、どのようにわたしのアパートを売り、家を購入するのか、プロセスを知らなかったこと
-私たちの場合、アパートを売る前にローンを借りる契約を銀行としなければならないのに、その場合ものすごくローンが高くなることを知らなかったこと
-もちろんアパートを売ってからはローンが安くなるが、それでも最初の段階でわたしたちの直近一年間の消費活動が評価されてしまうことを知らなかったこと
-今の私たちのアクティビティをすべて諦める覚悟がないのに、アクティビティにどれだけ支出があるのかまったく把握できてなく、経済的に制約が起きるときに、具体的に何を削るべきなのかわかってなかったこと、だからこそ、家を買う決意がなかなかできなかったこと
などであろうか。。。
まぁ、無知だったのが、敗因の一番の原因である。
とはいえ、同僚曰く、ここ最近特に厳しくなったそうである。
無理もない。。。ある程度政府が規制を設けないと、不動産の値段の上昇が止まらなくなってしまう。
正直、最初はこんな余裕で家を買えるの?と思ってたし。。
昨日は、ほかにもいろいろとあって、、、よくお邪魔する会社に電子顕微鏡を直しにいったけど、うまくいったと思ったのに直らなかったこととか、またアパートの自治会がらみでトラブルがあったり、、とか。
なので、夜に聖書の学びがあったのはラッキーだったかも。
「失望することがない」
失望するけどね、、日常では。
でも、常に役に立ちたいと思いながら動いていることに、まだまだ希望を持ちながら生きていると思えている。
共同体 (追記あり)
今日は、アパートの共同清掃日で、地下の片付けと掃除をした。
まぁいつものように、参加者はうちら自治会役員プラス1ー2人みたいな。
しかも、共同スペースに私物というか、不用品を置いたまま放置する人もまぁまぁいて、そういう人に限って絶対作業日に参加しないので、とりあえず一箇所にまとめて写真を撮り、ピックアップするようアナウンスしてから粗大ゴミの日に捨てることに。
しかし、作業が終わった後、私と彼は、共同スペースに置かれていたNemlig(食品配送サービス)の空のボックスをゴミ回収所まで捨てに行ったという。。。
ちなみに、回収所にはNemligボックス専用のコンテナーもあり、やはり最近はこのボックスごみが多いのね、と思った。
こういうモラルに欠けた人がまぁまぁいるので、役員をやるのは正直ちょっと面倒くさい。
でも、他にやりたがる人がいないし、できれば気持ちよく住みたいのでやっている。
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今日、日本では総選挙があり、現与党が過半数を超えなかったので、どの政党が政権を取るのかまだわからないけど、SNSのポストを見ると、複雑な気持ちにさせられた。
少子化、経済、防衛など問題がたくさんあるのに、要望ばかりで社会に対してどうしたい、という声が本当に見えてこない。
増税や社会保障費の負担は増えてほしくない、だけどサービスも減ってほしくない。
いや、なんだったら、税金も減らして、サービスは増えてほしい。
財源は?自分には関わらない、「財源」がどこかにあるらしい。政治家が見つけてくれるそうである。
デンマークに移住してきて間もない日本人の人も、当然のようにデンマークの医療サービスに文句言いまくっている。
一部自己負担する日本でさえ医療費は歳入の22%も占めているのに、無料のデンマークが日本並みの医療サービスを提供したら、国が破綻してしまう。無料なので、デンマークもこれごときのサービスでもやはり歳入の22%が医療費に賄われている。
もし医療費の負担率が上がったら、どこを削る?教育?大学の授業料を一部負担してもらうとか?
しかしそう思うと、日本だってなんだかんだサービスは充実しているのだと思う。
医療もそうだけど、歯医者も安いし、義務教育で給食が安く提供されているし。
娘の場合、保育園にも給食がなかったので、高校卒業するまでの16年間お弁当を作り続けたけど、材料費に月に1万円はかかっていたと思う。日本ではもっと安くて給食が出るのだから羨ましい。
音楽の授業もあるし、小中学とクラブ活動があるし。デンマークは当然教員の負担を考えて学校での課外活動は保障されないので、個別にクラブを探してアレンジしなければならない。
そういうサービスを享受しながら、なおかつ北欧のことを羨ましがっている。
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今日のアパートでの作業でも思ったけど、こんな小さな共同体でさえ、個々の社会への関わり方が社会の有り様に影響するのだな、と。
個々で自分勝手やっている挙句に、誰も片付けしようというボランティア精神がなければ、うちのアパートはどんどんゴミ屋敷になっていくだろうし、それだけならまだいいけど、水道管やガス管などインフラに関わるトラブルが起きたときに、誰も対処しようという人がいなければ、住居としての機能も果たさなくなるわけで。
SNSでPTA活動の是非についてよく見るようになったが、確かに日本の役員仕事ってやりすぎというか、不要なタスクが多すぎるとは思うけど、しかし一方で、だからと言って、親が学校に関わらないわけにはいかず、なんらかの組織は必要で、大事な我が子が通う学校なのに、それに貢献しようという殊勝な人があまりいないのも寂しいなぁ、と思った。
デンマークでは、そもそも小学校が保護者のコミットメントを求めてくるのだが(最初に、親が協力しなければ子供の教育は成り立たないとはっきり宣言されている)、それを嫌がるどころか、役員も積極的に引き受ける人が多かったので、日本となんという違いだろうと思ったものである。(日本の保育園で、じゃんけんに負けてバザー委員会会長を引き受けさせられたので)
ちなみに、アパートの役員は私以外はデンマーク人である。今や、外国人の住民がマジョリティだが。
追記:
減税とサービスの向上をどう両立させるかについては、MMTという、徴税ではなく自国での通貨発行によって足りない支出を賄う、という理論が語られているらしい。
しかし、この理論はすでに現実的ではないという批判が多い上、あくまでも需要と供給のバランスが取れているときに可能になるかも?くらいの純然たる理想論であり、すでに需要よりも供給が追いついていない日本でこのような積極財政を行えば、インフレが激化するだけの危ない薬のようなものらしい。
そりゃあこれが可能になれば夢のような話だが、、、、そんな美味しい話はあるわけもない。。。
Joker : Folie à deux
楽しみにしていた、ホアキンフェニックス主演の「ジョーカー」、しかし評判は散々で、娘と秋休み期間中に観に行くつもりだったのをやめて、それでも一作目が好きで続編も気になっており、昨日の夜、彼と二人で観にいってきた。
DRの記事
残念ながら、評判が悪いのが理解できるほど、あまり響かない映画だった。
ミュージカルスタイルがイマイチというのもあるが、ハーレイクインの人物設定もイマイチで。
ジョーカーもコミック版とは人物設定がかなり変えられてはいるけれど、それが逆に、どのように狂気に陥っていくのか、ジョーカーが誕生する過程に説得力を与えることになってよかったけど、ハーレイクインの場合は金持ちの娘がただ刺激を欲しているだけにみえキャラクターが弱い感じ。
それに、ハーレイクインといったら、やっぱり「Suicide Squad」「Birds of pray」のマーゴットロビーが強烈すぎるからかも。レディガガのハーレイクインはそこまで突き抜けてなくて、特に惹かれず。。
なんだろうな、、、レディガガ、決して演技力がないわけではないのだけど、、、今までの作品を見ても、どれも人間としての重みを感じない。
ホアキンフェニックスは正気と狂気の狭間をうまく出してはいたけど、残念なことにミュージカルがその重さを軽やかにしてしまう感じで一作目ほど感情が揺さぶれることはなかった。
ミュージカルスタイルがホアキンフェニックスの折角の演技をもスポイルしている感じが否めず、評論にあるように不要だったと言わざるを得ない。。。
一作目は本当に良かったので、二作目は本当がっかり。。。まぁありがちな傾向らしいが。
秋を満喫
昨日は、銀行のやりとりとか、仕事でなんだかんだやることあってバタバタしてて(昨日は、プレゼン作り→ミーティング→学生にサンプル渡し→よく使わせてもらっている電子顕微鏡が壊れたので、自力で直すべくマニュアルを見ながら準備→あるものを探しに実験室の片付け→見つけたので同僚で返す→文献や学会のポスターを読んで、学生にお願いするレーザー処理のパラメーターに関してメール送る→電子顕微鏡関係で必要になりそうなものを探しにBauhausに買い物)、勤務後力尽きたので走ろうと思ってたけど走らず、今日天気も良かったし、ちょっと距離を長めに森の方まで行ったら、あまりの美しさに立ち止まってしまい、ジョギングもそこそこ、ぶらぶら歩きながら写真を撮りまくった。
10km以上走るのはEremitageløbet以来だけど、森の中は止まってばかりで景色を堪能しながらゆっくり走ったので、帰りもいいペースでそれほど息も上がらず気持ちよく走れた。
最近はずっとロードのみだったけど、たまに森に入るのもいいなと思った。
特に秋は本当に美しく、自然の中に入らないのがもったいない感じ。
秋は、日が短くなってくるし、暗くなってくるし、かといってクリスマスのようなイベントもないしでディプレッシブな時期ではあるが、秋は秋で堪能する価値のある季節だと思う。
先週の火曜日にマーケットに行って買った栗を忙しくてなかなか着手できなかったけど木曜日にやっと栗をむく作業ができたので栗ご飯にした。
でも、一番いい栗は、お正月の初釜に作る予定の栗きんとんに使うため冷凍庫へ。去年は義両親に市販の栗の甘露煮を持ってきてもらえたけど(それでも早すぎて探すのに苦労したらしい。。。)、今度は自作する必要があるので。まぁこれも秋の恒例作業になっている感じ。
だけど、ついでに栗ご飯を食べるので、いい恒例作業でもある。栗林の中の一軒家で育った私は、栗ご飯は故郷のグルメメモリー。子供の時は飽きちゃってそこまで好きじゃなかったけど、今は大好き。
そして読書。
今読んでいる本は、デンマークの「幸福国家」がどう形成されていったのか、その歴史について考察されている内容でとても面白い。20世紀は社会民主党はどの国でも強かったのに、今も政権政党であるのはデンマーク特有らしい。今は社会民主党なんてヨーロッパの中で見る影もなくなり、日本でも残ってないような。私が子供の時は、おタカさんをよく覚えているのだけど。
ようやく半分以上読んだけど、これもまた終わったらレビューしたい。
家の購入の行方 (追記あり)
金曜日に査定にきてくれた不動産屋に、アパートを売却する前に家を購入する承認が得られるのか、銀行に問い合わせてみては、というアドバイスの通り、銀行の担当者にメッセージを送ったら、月曜日に返事がきて、
「今の消費行動だと、毎月10000kr分(22万円)出費を抑えないと赤字になるので、どのように節約できるのか示してほしい。」
とあり、改めて、前に銀行から送られてきた経済状況のレポートを見直すことになった。
すると、もし家を買うとなると、今よりも月に16000kr(35万円)も固定支出が増えることが判明。
確かに、今もそれほど貯金できているわけではないから、今よりも10000kr出費を抑えないと貯金を切り崩すことになる。
それで、不可能ではないけど、10000kr、年間120000krをどのように節約できるか、彼と考えてみた。
私の場合、娘が学部を卒業したときに食事した高級寿司屋(8500kr)のようなところでは、もう二度と行かないとか、、
オリンピックのチケット(1600ユーロ=12000kr)をもう買わないとか、、、
ストックホルムの茶室に3回も行くようなことはしないとか、、、
彼の場合は、ノルウェーの山小屋(一泊5万円くらい)をもう使わないとか、、
考えられるラグジュアリーなアクティビティを削ったとしても、120000krは遠く。
そのためにはさらにアクティビティを減らすしかなく、そこまでして買いたいかというとそうではなく、諦めるしかないという結論に。
昨日同僚に聞かれたので、年間120000krも支出を減らさないと難しいみたいだから諦めるつもりというと、なんで?と言われ、具体的な家の値段と、借りる予定のローンの額を示したら、Mybankerというサイトを教えてくれ、そのローン算出ツールによると、月の支払いが銀行の示す額よりも10万円~20万円も安い。年額でいうと120万円~240万円も違う。
というか、もし、このツールどおりの算出であれば、ほぼ今の消費活動をしても赤字にはならない計算である。
Lyngbyの一等地にあるいい家で、50%もの頭金も入れて、銀行にとってもリスクは小さいはずなのに、このローンの高さはおかしいとそこにいた3人の同僚に言われ、そうなんだ、、、とちょっと気が晴れた。
しかし、今後また買いたくなった場合に知る必要があると思い、なぜここまで高額なのか銀行に聞いてみようと、メッセージを送った。
そしたら、私のアパートを売る前のローン契約として、アパートが考えている値段の60%で売れ、しかも2年間売れない、という最悪のシナリオを前提にした算出にしているため、ここまで高くなっているという。。。
ど、どれだけリスクを怖がってるんだよ、、という。。家ならともかく、アパートで2年も売れないケースって聞いたことないけど。。。
なので、私のアパートが売れたらどうなるのか、を聞き、そして売れた場合の経済シミュレーションをお願いしてみようと思っている。
(追記)
銀行の担当者から電話があり、やはりアパートが売れれば、ローンは安くなるとのこと。その場合のシミュレーションをしてくれるとのこと。
しかし売れるまでは経済的にキツキツになるのは自明なので、こちらはこちらで、最低限の支出について記述をし、送るつもりである。






















