共同体 (追記あり) | いまのしゅんかん

共同体 (追記あり)

今日は、アパートの共同清掃日で、地下の片付けと掃除をした。
まぁいつものように、参加者はうちら自治会役員プラス1ー2人みたいな。
しかも、共同スペースに私物というか、不用品を置いたまま放置する人もまぁまぁいて、そういう人に限って絶対作業日に参加しないので、とりあえず一箇所にまとめて写真を撮り、ピックアップするようアナウンスしてから粗大ゴミの日に捨てることに。
しかし、作業が終わった後、私と彼は、共同スペースに置かれていたNemlig(食品配送サービス)の空のボックスをゴミ回収所まで捨てに行ったという。。。
ちなみに、回収所にはNemligボックス専用のコンテナーもあり、やはり最近はこのボックスごみが多いのね、と思った。
 
こういうモラルに欠けた人がまぁまぁいるので、役員をやるのは正直ちょっと面倒くさい。
でも、他にやりたがる人がいないし、できれば気持ちよく住みたいのでやっている。
 
*********
 
今日、日本では総選挙があり、現与党が過半数を超えなかったので、どの政党が政権を取るのかまだわからないけど、SNSのポストを見ると、複雑な気持ちにさせられた。
 
少子化、経済、防衛など問題がたくさんあるのに、要望ばかりで社会に対してどうしたい、という声が本当に見えてこない。
増税や社会保障費の負担は増えてほしくない、だけどサービスも減ってほしくない。
いや、なんだったら、税金も減らして、サービスは増えてほしい。
財源は?自分には関わらない、「財源」がどこかにあるらしい。政治家が見つけてくれるそうである。
 
デンマークに移住してきて間もない日本人の人も、当然のようにデンマークの医療サービスに文句言いまくっている。
一部自己負担する日本でさえ医療費は歳入の22%も占めているのに、無料のデンマークが日本並みの医療サービスを提供したら、国が破綻してしまう。無料なので、デンマークもこれごときのサービスでもやはり歳入の22%が医療費に賄われている。
もし医療費の負担率が上がったら、どこを削る?教育?大学の授業料を一部負担してもらうとか?
 
しかしそう思うと、日本だってなんだかんだサービスは充実しているのだと思う。
医療もそうだけど、歯医者も安いし、義務教育で給食が安く提供されているし。
娘の場合、保育園にも給食がなかったので、高校卒業するまでの16年間お弁当を作り続けたけど、材料費に月に1万円はかかっていたと思う。日本ではもっと安くて給食が出るのだから羨ましい。
音楽の授業もあるし、小中学とクラブ活動があるし。デンマークは当然教員の負担を考えて学校での課外活動は保障されないので、個別にクラブを探してアレンジしなければならない。
 
そういうサービスを享受しながら、なおかつ北欧のことを羨ましがっている。
 
*********
 
今日のアパートでの作業でも思ったけど、こんな小さな共同体でさえ、個々の社会への関わり方が社会の有り様に影響するのだな、と。
個々で自分勝手やっている挙句に、誰も片付けしようというボランティア精神がなければ、うちのアパートはどんどんゴミ屋敷になっていくだろうし、それだけならまだいいけど、水道管やガス管などインフラに関わるトラブルが起きたときに、誰も対処しようという人がいなければ、住居としての機能も果たさなくなるわけで。
 
SNSでPTA活動の是非についてよく見るようになったが、確かに日本の役員仕事ってやりすぎというか、不要なタスクが多すぎるとは思うけど、しかし一方で、だからと言って、親が学校に関わらないわけにはいかず、なんらかの組織は必要で、大事な我が子が通う学校なのに、それに貢献しようという殊勝な人があまりいないのも寂しいなぁ、と思った。
デンマークでは、そもそも小学校が保護者のコミットメントを求めてくるのだが(最初に、親が協力しなければ子供の教育は成り立たないとはっきり宣言されている)、それを嫌がるどころか、役員も積極的に引き受ける人が多かったので、日本となんという違いだろうと思ったものである。(日本の保育園で、じゃんけんに負けてバザー委員会会長を引き受けさせられたので)
 
ちなみに、アパートの役員は私以外はデンマーク人である。今や、外国人の住民がマジョリティだが。

 

今日やっと着手したジャック・オ・ランタン

 
追記:
減税とサービスの向上をどう両立させるかについては、MMTという、徴税ではなく自国での通貨発行によって足りない支出を賄う、という理論が語られているらしい。
 
 
しかし、この理論はすでに現実的ではないという批判が多い上、あくまでも需要と供給のバランスが取れているときに可能になるかも?くらいの純然たる理想論であり、すでに需要よりも供給が追いついていない日本でこのような積極財政を行えば、インフレが激化するだけの危ない薬のようなものらしい。
そりゃあこれが可能になれば夢のような話だが、、、、そんな美味しい話はあるわけもない。。。