学校では毎週月曜日が自然療法の授業です。
学校の設立者であるラモス先生があらゆる自然療法を紹介してくれるのですが、今回は私の専門であるアロマテラピーがテーマでした。
ドイツでのアロマテラピーの捉えられかたに触れられるいい機会だと思ったのですが、かなり物足りない授業でとてもフラストレーションがたまりました。

私が日本で取った資格はアロマ環境協会のアロマセラピスト。
安全性については耳にタコができるほどしっかり学ばされました。
しかし、今日配られた資料の希釈度を見て度肝を抜かれました。
マッサージオイル用50mlのベースオイルに対して精油が4mlという、日本ではあり得ない濃度です。(アロマ環境協会推奨:50mlに対して0.5ml)
それ以上の強者も:90mlのベースオイルにジャスミン1ml、ベルガモット2ml、サンダルウッド10mlって・・・、どんな匂いになるの?って恐ろしい思いがしました。
柑橘系の光毒性についてはほとんど触れられず、ラベンダーとペパーミントについては原液塗布オッケー、品質がしっかりしていれば数滴そのまま服用しても大丈夫、なんて話もありました。
ラモス先生がアロマテラピーの専門家でないのは重々承知してますが、最低限の安全性、危険性についてもっと詳しく教えたほうがいいのじゃないの?と不満がたまりました。
もちろんそこで、彼女にそう伝える方法もあるかもしれません。
でも、私は日本人です。
自分がよく知っているからってそこででしゃばりの知ったかぶりをするのは道徳精神に反するわけで、他のクラスメートが自分の専門の授業のときに大いばりで自分の知識をひけらかし、授業を妨害するやり方にはなはだ嫌気がさしていたため、ここはぐっと我慢、黙ってやり過ごそうと努力しました。
興味がある人はきちんと自分で学ぶし、それを専門にしたい人は違った形で学ぶだろうし。
来週は実技でマッサージをやります。
ふふふ、これもどんなことになるやら。

そういえば、ラモス女史がおもしろい体験談を紹介してくれました。
それは、何か実現したいことがある時に、果物の種を鉢に植えるのです。
すると、実現可能なことであれば芽が出て成長し、葉が出るたびに何かいい変化が起こるでしょうと。
知り合いの旦那さんが交通事故で全身麻痺を煩い、奥さんがレモンの種を3つ鉢植えにしたところ、ひとつの芽が出るたびに旦那さんの容態が良くなったそうです。ひとつの芽が出た時は彼の意識が戻り、次の芽が出た時は声が出せるようになり、そして最後の芽が出た時は歩けるようになったというのです。
植物の力を借りて夢を実現することができるという不思議な体験、早速私も試してみようと思います。
用意するのはレモン、種を取り出し、数日乾かした後に鉢植えにするつもりです。
芽が出てくれるといいな。
ラモス女史はお目当ての男性をゲットしようと思って植えたけど、芽も出ず関係もうまくいかなかったって。今でも大きく育っている鉢は、彼女が設立したこの自然療法士の学校の発展。どんどん葉っぱが出てて生徒数も増加し、うまく軌道に乗っていることを象徴してるわ、と嬉しそうでした。