小室哲哉の音楽をこよなく愛するオレがglobeの9thアルバム『LEVEL 4』をレビューする!
トラックリスト
- out of©︎control
- get it on now feat. KEIKO
- weather report
- THE BOX
- this is the last night
- INSIDE feat. MARC
- seize the light
- blow
- compass
9曲ってえらいコンパクトやなぁって思ったら65分あるんだぜ?凄いだろ?プログレかな?(トランスです。)
『LEVEL 4』の曲解説&感想
1曲目、out of©︎control。
マルシーちっちゃ!ってことで、29thシングルであり、本アルバム『LEVEL 4』と同時発売のget it on nowのカップリング曲でアルバムバージョン。メロディが一瞬で閃いた後、歌詞も書き始めて3〜4時間でできた曲らしい。
いや、サビのメロディが一瞬で閃くのはまぁTKらしいメロディだし分かります。イントロの浮遊感のあるシンセサイザーのメロディも、Meny Classic Momentsみたいだから分かります。でも流石にAメロのKEIKOのナーナーナナーナーナナーナーナニャンニャン↑(なんそれ?)は一瞬で閃いてないよね?ここ思い浮かんでたら正気を疑うぜ?
この曲の謎のエフェクティブな声は誰のものなのだろう。
マークのラップパートもしっかりありますが、これはトランスに合わせたKEIKOのラップを楽しむ曲。凄い多彩なボーカルスタイルを披露しています。10分以上ある長尺の曲。
2曲目、get it on now feat. KEIKO
本作と同時リリースの29thシングル。売り上げが7042枚という、没落しすぎやろ…みたいな絶望的な数字。
サビは兎も角、他のメロディは哀愁帯びててそこまで悪くはないと思うんですけどね。(いいとも言っていない。)
3曲目、weather report。
Weather Report(ウェザー・リポート)っていう、有名なジャズ・フュージョンバンドが存在してましてな…
それは置いておいて、TM NETWORKに近いポップな感じとのことですが、確かにTMNっぽいかもしれないけれど、サビのメロディは相当にいい。9分以上あるけれど、あまり長く感じないんですよね。
4曲目、THE BOX。
この曲もKEIKOのメインボーカルは勿論、KEIKOによるラップパートや背後の謎の馴れ合いなどの多彩さを楽しむ楽曲。THE BOXというタイトルは、現代社会におけるライフスタイルの歪さからくる閉塞感を表している。めっちゃBOXBOX言っております。
5曲目、this the last night。
作詞、作曲、編曲、マーク・パンサー。なんとTKが制作に一切携わっていない!
ギターの音に合わせてマークがなんかボソボソ言うております。
KEIKOのサビでのメインボーカル含めて、どちらかと言わなくてもチルい楽曲ですね。音に派手さこそないけれど、これはこれでいい。
6曲目、INSIDE feat. MARC。
アルバム中随一のマニアックなトランス曲。最初がインストっぽいけど、マークのラップが挿入されていたり、音声合成によるKEIKOの声でアーアー言うている。
クラフトワークやYMOっぽい楽曲だと思う。12分くらいあって、やっぱマニアック。
7曲目、seize the light。
28thシングルで、X JAPANのYOSHIKIが携わっている唯一の楽曲。アルバムバージョンを収録。
そう。YOSHIKIがglobeで携わっている唯一の楽曲(厳密には作曲の全てと、TKと同時制作による作詞、(ラップパートはマーク)そしてTKが多忙の際の編曲。)である。だから、YOSHIKI加入後初のアルバムとは言ってもって話である。
TKとYOSHIKIのコラボは実は初めてではなく、V2というユニットの『背徳の瞳〜Eyes of Venus〜』という楽曲でコラボしている。
かっこえぇ…最初のドラムが完全にXのSilent Jealousy…
TKがボーカルですけど、歌入った途端にたまげてずっこけないようにご注意ください←
seize the lightに話を戻しまして、アルバム中屈指の名曲だと思うんですけど、歌メロにしろアレンジにしろ、隠しきれないと言うか、抑えきれないYOSHIKI感があるんですよね。クラシックを基盤とした独特のクセと言うかね。TKとはまたベクトルが全然違う美メロ感。
8曲目、blow。
この曲も6曲目と同じく、KEIKOの音声合成が使われていて、電子サウンドの中でアーアー言うています。なんだかアルバムラストである次の曲に期待を持たせる感じ。
そして9曲目であるアルバムラストのcompass。
28thであるseize the lightのカップリング曲でアルバムバージョンですが、隠れた名曲ですね。
物凄く往年の小室哲哉感。というか、TRF感。そう。トランス期にしても、globeっぽいと言うよりはTRFっぽいんですよね。勿論いい意味なんですけど。
TKお得意の転調する展開もまたいいアルバムの中では比較的コンパクトな楽曲。
globe - LEVEL 4の総評
正直、オリコン17位でも仕方ないとは思います。でもこれはこれでマニアックではあるけど良いアルバムだと思うんですよね。特にKEIKOの多彩なボーカルが楽しめますし。ただし、トランスとは言え聴いてノリノリと言うよりは、全体として作業用に自然と入ってきて自然と出て行く、そんなアルバムなのかもしれませんね。
LEVEL 4の個人的にお勧めの曲
1.out of©︎control、7.seize the light、9.compass
globeのその他のアルバムレビューはこちら。