Lights以前のglobeのアルバムレビューはこちら。

小室哲哉の音楽をこよなく愛するオレが、globeの7thアルバム『Lights』をレビュー! 


globe - Lights

2002年2月6日リリース。姉妹作に同年4月17日リリースの『Lights2』がある。(けどレビューはまた別の機会に近々。)
小室哲哉自身が一人でプリプロからミックフダウンまで担当しており、1stアルバム『globe』を聴き直したKEIKOの提案により、「globeが求めるもの・求められるもの・変わったもの・変わらなかったもの」を見つめ直すところからスタートしたらしい。

トラックリスト
  1. Many Classic Moments
  2. Merry Go Round
  3. What's the justice?
  4. genesis of next
  5. Come Into Existence
  6. 女神
  7. try this shoot
  8. Stop! In the Name of Love
  9. Lights brought the future
  10. fade in2
シングル曲は赤字表記しています。

これは前作『outernet』をのトランス色を継承しつつ、比較的キャッチーに聴きやすくした名盤!

1曲目、Meny Classic Moments。本作『Lights』と同時リリースの26thシングルでアルバムバージョンを収録。



シングル曲だけれど、一曲目からいきなり超名曲。トランス色がありながらも物凄く聴きやすいキャッチーさ。

サビの歌詞が直球すぎるのが玉に瑕かもしれない。しかし、一つのサビで転調する展開とか最高!

更に、ラスサビ突入前のCパート的“あなたと私の築きあげた 砂の城でもない シンデレラ城でもない 記憶の城を見つけました この場所でこれから一人過ごします この地球(ほし)の 最後を告げる 鐘の音が鳴り響くまで そばにいて あなたなら そばにいて あなたじゃなきゃいや”って歌詞のところからの、Oh Meny Classic Momentsへの流れは神である!


マークの

“There's place in my heart

Lokking for a magic kiss

Let's go out and feel the night

We could dream this night away”

っていうどストレートなこと言ってるラップパートもフロウが気持ちいい。


2曲目、Merry Go Round。globeの隠れた名曲筆頭。



基本的にアコギのようなサウンドの三連アルペジオにKEIKOのボーカルが淡々と乗っかる楽曲。Bメロっぽいところのメロディがなんだか不安定だけど心地よい。

サビどこぉ!?って感じかもしれないけれど、TKのAnymore don't stop Anybody don't stopって歌詞が乗るところでしょう。マーク消えた。けどマークは時としていらない時がある。


3曲目、What's the justice?

何が正義っすか?ということで、なんだか和風テイストな歌メロ始まったかと思ったら、マークによるおそらくフランス語のようなカウントが始まり、TKの不協和音的ピロピロシンセが乗ってくるというぶっ飛んでてカオスなトランスミュージック。次曲である25thシングル、genesis of nextのカップリングのアルバムバージョン。


4曲名、genesis of next。25thシングルのアルバムバージョン。



9分以上あるけど、トランス期globeの代表曲の一つでしょう。

逃げてお願い もし今何もかも崩れて…ってところの矢継早な感じがすごく好き。


5曲目、Come Into Existence。作詞編曲マーク・パンサーによるトランスミュージック。箸休め的な?


6曲目、女神。男性目線をKEIKOが歌うっていう、基本的にはピアノバラードで、アルバムの中では比較的聴きやすい曲だと思う。こっちが箸休め的な?KEIKO曰く、麻雀を半荘やるかやらないかの時間で曲も歌詞も完成してビックリしたたのことですけど、何気にいい曲。KEIKOさん麻雀やるんかな?


7曲目、try this shoot。23rdシングルのアルバムバージョン。これこそ本当にトランス期の中でもトランス色の強いglobeを代表する超名曲。



Aメロ部分のKEIKOのボーカルの背後で鳴ってるTKによるボリュームもベロシティも完璧にコントロールしたシーケンスフレーズが狂おしい程に好き。


8曲目、Stop! In the Name of Love。24thシングルのアルバムバージョンで、アメリカの女性モータウングループ、スプリームスのカヴァー。



こちらも名曲ですね。

Stop!Stop!Stop!In the Name of Love! Before you break my heat!


まぁ原曲がそもそも名曲ですからね。もしかしたらこのカヴァーは原曲ぶち壊しって怒られるかもしれないけれど、個人的には大好き。

原曲↓


9曲目、Lights brought the future。基本的にピアノバラードであり、ピアノは即興での一発録り。9.11アメリカ同時多発テロ事件を受けて、手が勝手に動いて、何も考えず歌詞と曲ができたという天啓を受けてる曲。

これも隠れた名曲だと思う。



10曲目、アルバムラストである『fade in2』は、次作、『Lights2』な繋がる前振りとして作られた楽曲だけれど、偉く壮大で荘厳な前振りである。私はこれだけで飛べるぞ!←


ということで、何気に名盤だと思います。しかも前作『outernet』と比較するととても聴きやすい!トランスに慣れてない人にもお勧め!(一部マニアックな曲やマニアックなパートあるけど。)


強いてあげる『Lights』からのオススメ曲

1.Menny Classic Moments、2.Merry Go Round、4.genesis of next、7.try this shoot、8.Stop! In the Name of Loveって、アルバムの半分になっちゃった!