過去のglobeのアルバムレビューはこちら。

ということで

小室哲哉の音楽をこよなく愛するオレがglobeの5thアルバム『CRUISE RECORD 1995-2000』をレビュー! 


globe - CRUISE RECORD 1995-2000


まず2枚組でボリュームが凄い本作は、ベストアルバムにしてオリジナルのフルレンスアルバムという、なんだか難しい位置付けの作品である。


トラックリスト

DISC1

  1. Overseas Call
  2. MISS YOUR BODY - tan line mix
  3. bithing her nails
  4. still growin' up
  5. sweet heart - Straight Run
  6. DEPARTURES - Album Mix
  7. Anytime smokin' cigarette
  8. SWEET PAIN - Original Mix
  9. Love again - Straight Run
  10. FREEDOM - RADIO EDIT
  11. TIME without tears
  12. Wanderin' Destiny - Straight Run
  13. Sa Yo Na Ra - Straight Run
  14. Perfume of love - Straight Run


DISC2

  1. 2
  2. Can't Stop Fallin' in Love - Straight Run
  3. RUN AWAY FROM THE NIGHT
  4. Piano solo
  5. FACES PLACES - Straight Run
  6. Joy to the love(globe) - Original Mix
  7. millennium waves
  8. wanna Be A Dreammaker - Straight Run
  9. interlude
  10. SHOCK INSIDE MY BRAIN
  11. You are the one - globe version
  12. Is this love - Straight Run
  13. Fell Like dance
  14. to be continued 2000


シングルカットされている曲を赤字表記しています。

Straight Runの評価があるものはシングルバージョンです。

bithing her nailsstill growin' upが本作に初めて収録されたシングル曲です。


ということで、ベストアルバムにしてオリジナルアルバムという位置付けですが、殆どベストアルバムですね。シングルバージョンの収録が多いのが特徴と言えば特徴かもしれません。

尚、私は殆どの場合アルバムバージョンの方が好きな模様。


1曲目Overseas Callは、サンプリング音源に合わせて男女が電話でなんか喋っていますね。何言ってんでしょうか?


2曲目MISS YOUR BODY。KEIKO&マーク・パンサー作詞によるR&B的な楽曲。本作の前にリリースされているリミックスアルバム『FIRST REPRODUCTS』に収録されています。


3曲目bithing her nails。



こちらもR&Bの雰囲気がある曲ですが、globeの隠れた名曲の一曲だと思います。こちらもKEIKO&マークによる作詞。サビの背後で鳴っているキーボードのシーケンスフレーズが流麗で心地よいです。


I wanna 髭剃りぃ!(hear your story)!←空耳


I'm worried about her…(ええ声)

彼女のことが心配だ…

but I can't help you(囁き)

でも僕はあなたを助けられない


相変わらず愛さずにはいられない奔放な女性を心配しながら自分の無力さを痛感しているマークさん。


4曲目、still growin' up


↑アルバム収録バージョンとは若干異なります。


サビ等は爽やかなんだけれど、ラップパートはsweet heart的ドラムンベースみたいな曲。コカコーラのCMで使われていたので聴いたことある人も多いと思います。こちらもマークとKEIKOさんによる作詞。


11曲目、TIME witheout tears。こちらの曲もベースとバスドラムがバチバチに効いているR&B的な楽曲。切ないメロディがいい。


DISC2に移って一曲目の『2』、一曲目なのに2は、2枚目の始まりを告げるギターカッティングのサンプリングが心地よいインスト曲。


3曲目、RUN AWAY FROM THE NIGHT。マーク・パンサー作詞によるR&B。こちらもサビの切なさが心地よい楽曲。ほとんどずっとRun away from the nightって言ってるけど、逆に切迫感があっていいのかもしれない。


4曲目。Piano solo。つまり小室哲哉氏によるピアノソロ。←と言いたいところだけれど、ピアノ以外のストリングスのサンプリング音が余裕で入っています。だがしかし、オマケみたいな曲かもしれないけど、これはこれでアルバム中屈指の名曲なんじゃないかと思ってたりする。旋律が美しい。


7曲目、millennium waves。TKのシンセサイザーによるインストゥルメンタル。Aphex Twin的なテクノ感で個人的にはかなり好きだけれど、まず一般受けするような楽曲ではないマニアックな一曲。しかも6分以上ある。控えめな性格の小室氏のこういうマニアックな音楽的自己アピールは、個人的に凄く好き。


10曲目、interlude。ん?どこかで聴いたような??デジャブかな?


って、DISC2、1曲目の2じゃねーか!←哲学


11曲目、SHOCK INSIDE MY BRAIN。7曲目millennium wavesのアウトロがこの曲のイントロに繋がるっていう…あれ?10曲目が1曲目だったり1曲目が10曲目だったり、もしかしてループしてる?怖い…


この仕掛けこそがまさにSHOCK INSIDE MY BRAINだよう!


脳みそおかしなるでしかし。小室さん、SF好きだからってこんなとこでSF展開しなくてもいいじゃない!

っことで、楽曲の方はマークがリードボーカルを務めるこれは完全にHIPHOPですね。ボコーダーで加工したKEIKOの声サンプリングしてるんかな?


アルバムラストを飾るのはto be continued 2000。殆どがピアノのインストゥルメンタル。


そんな感じで、殆どベストアルバムの様相を呈している上に、アルバムオリジナル音源に至ってはマニアックさが凄かったりします。歌物に関しては、やはり宇多田ヒカルの衝撃が大きかったのか、その影響からか、R&Bの要素が強いように思います。

宇多田ヒカルが小室哲哉に与えたインパクト


  『CRUISE RECORD 1995-2000』におけるおすすめの楽曲

このアルバム以前のアルバムに収録されているシングル曲やYour the oneは敢えて外すとして…

DISC1の3曲目、Bithing her nails、DISC2の3曲目、RUN AWAY FROM THE NIGHTが特にお勧めですかね。

マニアックな曲ならmillennium wavesもおすすめ。

一応貼っておきますね。