『Lights2』以前のglobeのアルバムレビューはこちら。

なんか逼迫してきてね?

まぁいっか!


小室哲哉の音楽をこよなく愛するオレが、globeの8thアルバム『Lights2』をレビューする! 


globe - Lights2

2002年4月17日リリース。前作『Lights』の姉妹アルバム。


トラックリスト

  1. fade in2(part2)
  2. TRANSCONTINENTAL WAY
  3. OVER THE RAINBOW
  4. Knockin' on the door of my heart
  5. STARTING FROM HERE
  6. ひとりごと
  7. edge of darkness
  8. INSPIRED FRO RED & BLUE - Original Mix
  9. US
  10. liquid panorama
  11. Meny Classic Moments - epilogue
シングル曲は赤字表記してあります。

前作『Lights』よりきっとこっちの方がマニアック!


1曲目、fade in2(part2)。

前作『Lights』のエンディング曲、fade in2を継承したシンセサイザーによる荘厳なインストのアルバム導入曲。音を左右にpanさせつつテンポを上げていくのが良い感じ。


2曲目、TRANSCONTINENTAL WAY。

前曲をpanさせながらそのままフェードインする形をとった、KEIKOはハミングだけの殆どインストゥルメンタルなトランスミュージック。いきなりマニアックだけれど、BPM140くらいのこの感じが心地良く、そしてかっちょいい!


3曲目OVER THE RAINBOW。27thシングル1曲目のアルバムバージョン。



前曲、TRANSCONTINENTAL WAYからは想像できないくらいにはガラッと雰囲気が変わるポップな歌入りで始まるトランスチューン。サビのOver the rainbow♪の突き抜け方も物凄くキャッチー。マークパート部分はKEIKOの歌メロパートとは真逆に不穏である。


4曲目、Knockin' on the door of my heart。

aphex twinみたいなイントロで始まる楽曲で、2回目のAメロから徐々に勢いを増していく不思議な感覚の楽曲。満を持して登場するサビが凄くいい。KEIKOの感情大爆発。最後のファルセットとかもう泣きそうになってるんじゃなかろうか。マークはなんかボソボソ言ってる。


5曲目、STARTING FROM HERE。

この曲もトランス調のバックトラックも相当にかっこいいと思うのだけれど、歌メロ含めKEIKOの感情的なボーカルが凄くいい。作詞もKEIKOで、『決意・覚悟・約束』の思いを詞に認めたそうな。…今から考えると…皮肉なものですね。が、隠れた名曲である。



安心してください。マークまた消えた…と思ったら現れます。


Like a little boy!


6曲目、ひとりごと。

イントロ等のKEIKOの何て言うのか兎に角そこはなんだかどこかの部族の雄叫びを思わせるというか、そんな感じなんだけれど、サビ等のメロディは凄く普遍的な一曲。ポップジャムのエンディングテーマ。NHKっぽいと言えばそうなのかもしれない。歌詞のテーマは『夜明けの光が教えてくれたこと』らしい。


7曲目、edge of darkness。

マークが呪詛的に何か唱えてるダークなトランスチューン。マークが音色をチョイスしているそうな。アルバム屈指のマニアックな曲。

マークがなんか唱えとる!思うたらKEIKOもなんか唱えだした!なんとなくビョークっぽいかもしれない。


どこら辺で心が泣いているか知っているだろう?


8曲目、INSPIRED FROM & BLUE。27thシングルの2曲目。



一応シングル曲なんだけれど、globeの隠れた名曲の一つでしょう。TKが久々にコーラスでめちゃくちゃ主張してきています。このコーラスが不安になると言えば不安になるけど、癖になると言えば癖になる。私は完全に癖になるタイプ。

歌詞中、“真っ白なキャンバスに狂気とも言える赤や青”とか、“西や東同時に眺め”とか、“赤と青と白に染めていく”とか、“パリの街並みを眺めて”とか歌われているので、知らんけど明らかにフランスのトリコロールからインスピレーションを得ているのでしょう。知らんけど。ほんと知らんけど。


9曲目、US。

多分アルバムで一番聴きやすいシンプルなピアノバラード。歌詞のテーマはちょっと切ない男女の日常風景らしいけど、多分、麻雀の半荘一回分以下の時間で作ったに違いない。


10曲目、liquid panorama。

マーク・パンサー作詞作曲の楽曲。TKに聴かせたところ、即採用だったんだそうな。やはりダークな雰囲気である。多分なんかの液体に溺れてる。涙かな。テーマは『涙いっぱいの景色』をイメージした。涙やないかい!


11曲目、アルバムエンディング曲は、Many Classic Moments(epilogue)ということで、『Lights』、『Lights2』を締めくくるエピローグ(結末)です。あの曲この曲の数々の名シーンが過ったことでしょう。


ということで『Lights2』の総評

『Lights』の姉妹作ではあるけど、こちらの方がだいぶマニアック!ただ、隠れた名曲、両曲も充実しているし、アルバムの流れもいい。というか、やはり『Lights』と合わせてトータルで聴いてこそ真価を発揮するアルバムだと思う。


強いてあげてしまうおすすめ曲

2.TRANSCONTINENTAL WAY、5.STARTING FROM HERE、8.INSPIRED FROM RED & BLUEって感じで、今回は選曲もそこそマニアックやと思われます。