小室哲哉の音楽をこよなく愛するオレがglobeの3rtアルバム『Love again』をレビューする!
ということで1st,2ndのレビューはこちら。
globeのアルバム、またシングル曲がいっぱい…
2曲しか入ってねぇ!
アルバムと同時発売のタイトルトラックを含めないものとするなら実質『Wanderin' Destiny』の一曲のみ…(TKによるセルフカバーみたいなTK presents こねっとのカヴァー『You are the one』の扱いは謎であるものとする←)
もうこれ実質オリジナルアルバムやろ?
はい。じゃあ1st,2ndは何やったんやと。オリジナルだよう!
トラックリスト
- before dark
- UNDER Your Sky
- Love again
- You are the one - globe version
- Nothing ever makes me happy
- two keys
- I'm bad
- Watching everything
- I'm still aloe
- Open Wide
- Wanderin' Destiny
- creatures
- end of 3rd element
私、中3に上がる前の春休みとか。
そしてこの頃からGLAYやL'Arc〜en〜CielなどのV系を筆頭とするバンド勢の台頭により、小室神話の終わりの始まりが訪れだしていた…
個人的にもGLAYの影響によりギターを弾き始めた頃。
つっても全然globeどころか小室ファミリー全般余裕で聴きまくってましたけどね!
しかし当時このアルバムは『FACES PLACES』程は聴いていなかった記憶というか、相変わらず『FACES PLACES』をヘビロテしていたような。あと、GLAYのベストアルバムである『REVIEW』。(1997年10月1日リリース)
そんなことは置いといて、1曲目のインストbefore darkから幕を開けて2曲目のUNDER Your Skyが、いきなり隠れたglobeの名曲の一つと言っていいでしょう。
爽快軽快チューンだけれど、テーマは終わった恋愛を振り返りたくない気持ちを描いている。
振り返りたくないし前を向いて次に進みたいけれど、あなた同じ空の下という現実からは逃れられない。
ベースが地味にいい仕事してますね。
3曲目Love againはアルバムのタイトルトラックでありシングルとして同時リリースされたダンスチューン。
当時から思ってたんだけど、この曲って凄く単調でシンプルですよね。
テーマは愛の再確認というものだけれど、歌ってることはシンプルかつどストレートに男女の情事です。I'm fallin' love.
愛とは愛する者を穢すことでしか愛することと認識できないのか?とロマン・ロランみたいなことを曰って全オレが泣いたらしい←(?)全人類は超長編小説『ジャン・クリストフ』を読んでロマンティストになるべき。(なんで?)理想と現実の狭間で悩むべき。(なんで?)
尚、軟式グローブによってパロディ化されている模様。アホだなぁ♪TK(久保田利伸)をリスペクトするパーク・マンサー最高!
4曲目はYour the oneのglobeバージョン。原曲はTKオールスターズのTK presents こねっと。
でも本当の原曲は絶対にU.S.A.For AfricaのWe Are The World!
絶対的確信犯でありオマージュに違いない!
原曲のYour the oneもglobeバージョンも好きですけどね。
5曲目Nothing ever makes me happyは、タイトルのまんま私を幸せにしてくれるものは何もないということがテーマの悲しく絶望的な曲で、なんだか退廃的なムードが漂っており、Your the oneと同様ボーカルコーラスでTK自身がめちゃめちゃ出張ってきている。何か主張したいことがあったのだろう。知らんけど。(知らんこともないかもしらん。)
個人的には凄く好きな曲調だけれど、ごめんなさい。マークさん、この曲にはいらないと正直思います。
6曲目Two keysは一つの恋愛関係が終わったばかりで、恋愛中の名残りが鮮明に残っている様子がテーマ。
めちゃめちゃ隠れた名曲。
そして7曲目I'm badはマーク・パンサーがリードボーカルの曲だけれど、正直今聴くと聴いてらんないです。ごめんなさい。
8曲目Watching everythingは恋愛中に○○ってどゆこと?って疑いとか出始めている倦怠期がテーマ。
“愛しているってどういうこと?大切にしているってどういうこと?迷わせないよってどういうこと?信じてくれってどういうこと?”
“感謝してるってどういうこと?笑顔が好きだってどういうこと?あぶなく見えるってどういうこと?お前だけだってどういうこと?
無理しなくていいよってどういうこと?簡単なものでいいよってどういうこと?ハンバーグとかってどういうこと!?←
女性は哲学者。(?)ハンバーグが簡単な料理だと思っているなら自分で作ってみるといい。ハンバーグのことなんか1ミリも歌ってないけど。
ハンバーグ!
9曲目I'm still aloneは、1stアルバム『globe』のprecious memoriesに通ずるしっとりしたバラードで、恋愛の終焉間近の孤独や寂しさを歌っている曲だけれど、私的globeの隠れた名曲ランキングに迷わず認定。
10曲目Open Wideはカリフォルニアの雰囲気らしい。ボーカルにボコーダーを使っている面白い試みの曲。
そして11曲目…
Wanderin' Destiny!
シングル曲だけれど、ドラマ『青い鳥』と合わせて、大好きな楽曲であり、多分私が初めて予約して買ったシングルCDの曲。(アルバムとはアレンジが少し異なる。)
ドラマと合わせて物凄く退廃的、背徳的で暗いんだけれど、ホント名曲。できることならばLove againっていうアルバム自体、この曲を軸に制作してほしかった。(『FACES PLACES』の路線を残しつつ)
終盤に向かうにしたがっての盛り上がりというか悲壮感も凄い。
転調してからの
“I'll be with you all my life
You'll be with me all your life
会わずにいられない
Wanderin' destiny
Wanderin' fantasy”
っていうところとか特に最高で、KEIKOの歌、TKのコーラスもさることながら、ギターのフレーズやシンセサイザーのシーケンスアレンジも素晴らしい。
12曲目creaturesは、これTK単独でのインストでよかったんじゃないかと思うTKらしい楽曲。
13曲目のピアノインストend of 3rd elmentでアルバムLove againは締め括られる。
と同時に、1stのGIVE YOU、LIGHTS OUT、2ndのoverdose、本作のbefore dark、end of the 3rd elementのインスト曲の頭文字を取って、globeの綴りが完成となる。だから本当に節目のアルバムではある。これ以降の没落を考えると尚更。(とは言え、次作のアルバムRelation自体は良作。)
ということで、アルバムLove againはシングル曲も少ない分少し地味目ではあるかもしれないけれど、恋愛の移り変わりとテーマとしてよくまとまっており、globeの深い部分を堪能できるアルバムなのではないかと思う。