赤い色って、他人も赤く見えているのかな?
僕が赤だと思う色が、ある人には緑で、ある人には黄色かもしれない。
そんなこと、考えたことない?
丸や四角や三角なんて形、鳩や雀や犬や猫なんて動物なんかは、みんな同じように見えているのは確かだと思う。
そうでないと話が合わないし、動物なんかは、図鑑や動画で僕の認識と一緒だと確認だきるからね。
だけど、色だけは違う。
色は形がない。
それだけに、確認のしようがない。
信号でも、赤が止まれとなっているけれど、僕からみたら青い色が、もしかしたら他人には赤くに見えているかもしれない。
色だけは、形があるものではないから、確認のしようがない。
性格や生い立ちだけでなく、そんなところもあって、人の価値観って違ってきているんじゃないだろうか。
この問題は、いくら考えても解決しない。
だって、僕は僕であって、他人ではないのだから。
どうあがいても、僕の見方しかできないんだ。
こんなことを考えるのは、僕だけだろうか。
そんなことを考えると、宇宙の果てを想像するのとと同じくらい、眠れなくなってしまう。
歩きスマホの男性にぶつかられて、電車の到着間際に線路に突き落とされて亡くなった女性。早くに両親を亡くし、その姉を親代わりとして生きてきた琴音は、その名から逃げ去った犯人に復讐を誓う。
姉の死から一年後、ふとしたことから、犯人の男と琴音は出会うことになる。
複数の歩きスマホの加害者と被害者。
歩きスマホに理解を示す人と憎悪する人。
それらの人々が交差するとき、運命の歯車は回り出す。
2018年お正月特別版(前後編)
これまでの長編小説の主人公が勢揃い。
オールスターキャストで贈る、ドタバタ活劇。
大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。
将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか?
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。
夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。
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果たして、勝者は誰か?
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