夢を見ていた。楽しい夢を。
それは、苦しいことも辛いことも沢山あった。
それでも、夢を追い求めて生きてきた。
終わってみれば、すべてが楽しく思える。
それが、いい人生なのだろう。
若い頃は、そんなことは考えもしなかった。
夢。言い換えれば、野望のために、がむしゃらに働いてきた。
苦労を苦労とも思わず、苦難を苦難とも思わず、どんな困難なことでも、なんとかして乗り越えてきた。人に言えないこともやった。
すべては夢、いや、野望のためだ。
だから、人生の終焉を迎えた今、笑って冥土へ旅立てる。
これまで、人生とはなにかということを考えたことはなかったが、人生というものは、最後を迎えた時に、いいか悪いかがわかるものだ。
いい人生だったと悔いを残さず死ねる人間は、どれほどいるのだろう。
叶えられなかった夢、思い通りにいかなかった人生。
だから、死にたくない、もっと生きたいと思う。
そういった人のほうが多いのではないだろうか。
現実に振り回されて生きる若者よ。
どう生きたって、一生は一生なのだ。
ならば、若者よ、夢を持って行きよ。
歩きスマホの男性にぶつかられて、電車の到着間際に線路に突き落とされて亡くなった女性。早くに両親を亡くし、その姉を親代わりとして生きてきた琴音は、その名から逃げ去った犯人に復讐を誓う。
姉の死から一年後、ふとしたことから、犯人の男と琴音は出会うことになる。
複数の歩きスマホの加害者と被害者。
歩きスマホに理解を示す人と憎悪する人。
それらの人々が交差するとき、運命の歯車は回り出す。
2018年お正月特別版(前後編)
これまでの長編小説の主人公が勢揃い。
オールスターキャストで贈る、ドタバタ活劇。
大手の優良企業に勤めていた杉田敏夫。
将来安泰を信じていた敏夫の期待は、バブルが弾けた時から裏切られた。家のローンが払えず早期退職の募集に応募するも、転職活動がうまくいかず、その頃から敏夫は荒れて、家族に当たるようになった。
そんな時、敏夫は不思議な体験をする。
幻のようなマッサージ店で、文字のポイントカードをもらう。
そこに書かれた文字の意味を理解する度に、敏夫は変わってゆく。
すべての文字を理解して、敏夫は新しい人生を送れるのか?
敏夫の運命の歯車は、幻のマッサージ店から回り出す。
夜の世界に慣れていない、ひたむきで純粋ながら熱い心を持つ真(まこと)と、バツ一で夜の世界のプロの実桜(みお)が出会い、お互い惹かれあっていきながらも、立場の違いから心の葛藤を繰り返し、衝突しながら本当の恋に目覚めてゆく、リアルにありそうでいて、現実ではそうそうあり得ない、ファンタジーな物語。
ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?
会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。
無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。
その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。
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そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。
ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。
世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。
果たして、勝者は誰か?
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