art of overclock
過去のBlog記事でもチラッとふれましたが、
今月末発売のパワレポ7月号より、表題のタイトルで
おそらく日本初?(世界初?)の、極冷を中心とした
OverClockerによる雑誌連載を始めます。
皆さん、宜しくお願いします。
Artistだのartだの・・・最近気取ってやがんな~?
と私に対して思われる御方もいるかもしれませんが、
大丈夫・・そこは私です。
『職人』とか『引越しセンター』
とかの意味合いが近いと思われます(笑
枠にとらわれず色んなメーカーさんのパーツを
私の独断と偏見でぶった斬っていきたいと考えていますが、
現実離れした究極のベンチばかり取り上げていくのでは、
『あっ、このページは俺には関係ないし~』
と毎回とばして読まれてしまいそうなので(笑)
面白ネタや非常に現実的なモノまで網羅していく予定です。
記念すべき第一回目に登場するのは、
もうみなさんお気づきだとは思いますが、
現在世界最強のOCパーツでの特集になると思います。
既にLN2検証は始まっていますが、
今のところ正式には人様からお借りしているパーツも中にはありますので、
半田Modが出来なかったり撮影等の時間の都合で、
非常に消極的なOCしか出来ていません。
軽く廻した感じでも前代未聞の数字は飛び出していますので、
今後どこまで伸びていくのか?誌面やイベントなどで
その様子をどんどん公開していこうかと思っています。
全体スコアとしては、
石は空冷範囲?の途中経過の一部しか
お見せ出来ませんが・・・
その後、石も絵板も冷やし出しました。
今日現在でのバンテージのCPU WRスコアは
ピーターとキングピンの
約72000点だったと思うのですが・・・
楽しくなりそうですね~
W555 & 4Way SLI
なんだか・・E762ボロシファイドの時でさえ、
『不治の病と上手に付き合う老人』
みたい?な
ベンチスタイルでしたので、
こりゃ~まともに動くはずもないな~と
当初は当然思ってました。
それに加え、
空冷2ストGP500ccのエンジンが
4発のりますので、OSインストさえLN2を
使おうか?と考えてたくらいでした。
しかし予想を裏切り、空冷でも
すこぶる安定していて、ますます意味不明なEVGA板です。
ネットも出来ますし、音も出ます!
常人が普段使うことも無いだろう板に限って
常用向きな感じがしますね。
一つだけ・・・
先日空冷検証で、1.20v → 1.25v → 1.3v →くらいずつ
テンポよくVcoreを上げていって 1.30v の次にボタンを押そうとしたら
画面には2.0vが表示されていたという、ピーターの悪フザケも
あったのですが、そこは百戦練磨の私です。もう騙されません。
ヒョイとかわし難を逃れました。
なのでEVBOTは現在使っておりませんが。
W555 (SR-2) and Guillotine
今回、検証のメインはW555なのですが、
実はもう一つ今後の私の極冷アイテムに欠かせない
開発中の新製品の耐久試験も兼ねております。
正式名称はまだですが、その容姿が斬頭台にソックリなことから
そのまんまのGuillotineと呼んでおります(笑
この手の平サイズのベンチ(台?)Guillotineは、
オールステンレス製でLGA775から1366まで幅広く対応します。
ただし・・
J.C.A製品とは別の形で販売する予定で、私個人での開発販売となります。
コストも安いので、全国お近くのショップで
大体10000~15000円で入手出来るよう準備中です。
このギロチン、Type1 Type2 Type3 と現段階で開発中で、
Type1 は今回使用した一番シンプルなモノです。
構造上、 マザーより上の部分は強度の問題で撓まさせることが出来ません。
画像では見ることが出来ませんが、マザー裏に撓みの秘密が隠されています。
マザー裏の専用バックプレート&システムは重量こそヘビー級ですが、
取り付けが非常に簡単で、センター出しやセッティングがとても楽です。
Type2 は、Type1を元にアーチの最上部にもう一枚
薄いステン板を取り付けた形で、
弓矢構造により板裏と上下でテンションをかけます。
Type3 は Type2を元にソケット周辺の4箇所の穴を使用した強化版です。
気になる強度とかですが、私の腕力では
これ以上どうにもならないレベルまで
締め上げましたが、余裕のようです。
テンションや精度の問題も、アーチなど最短の長さで企画していますので、
そうとう強力な別次元の圧着でした。スプレッダが曲がります(笑)
その威力はスコアも証明しています。
残念ながら、ここから先は 今月末発売のパワレポ誌面で・・!
となってしまい公開出来ませんが、
今後GTX480 4WaySLIとのコラボも楽しみです。
ただ・・W555、最強のパフォーマンスを発揮するには
数箇所のModが必要でしたので、決して敷居は低くありません。
でもそこがOverClockerならではの楽しみでもありますので、
個人的には気にいってます。
手の平サイズのGuillotineは、移動などにも便利ですし、
今後私のメインのベンチ道具として使用していくでしょう。
W555 SR2 (2)
SR2、始動させてます。
我が家にあるのは初期モノのせいか?
多少変な挙動はありますが、大きな問題は今のところ無く、
普通にスコアも反映されているようです。
ほぼCPU定格で バンテージCPU-Test 5万 をマークしました。
これはシングルの i7-980x の 5.5GHz 以上の値と同等ということになりますし、
空冷常用範囲の4GHzで既に約5.7万と怪物ぶりを発揮しております。
http://ydsimo.hp.infoseek.co.jp/w555/w5554000.gif
ただソフト類とか上手く動作しないモノもあり、
冷やす前に煮詰めている状態です。
追試2
今日はModによる電圧変更で探ってみました。
まだ探りの段階ですので、各設定はユルユルです。
どこまでV昇圧に耐えれるか?現段階では全然分らないので、
ひとまず消極的にソフト昇圧のMax1.23v
からVRでMAX1.31v(1.11v~1.31v)に昇圧してみました。
とはいっても前回のGT2シリーズでは定格+0.15vまでが
常識でしたので、それは既に超えてます。
なぜか?コールドバグの温度は変わらずでしたが、
同じ温度域で前回壁だった1060は軽くクリアしました。
その後、1080でも調子良さそうだったので1100まで上げましたが、
残念ながらそこでダウン。
やはり、1.31vではまだ足りないのか?どうなのか?は分りませんが、
次回は更に昇圧することとなります。
しかし、ここから先はコア自体は平気でも基盤の各地がファイヤーの
領域かも??しれませんので、覚悟が必要でしょうね。
耐性が電圧では変わらなくなるか・・燃えるか・・・するまでは
いくでしょう。意外と大丈夫そうな気もしますが・・・
あ・・既に『あの匂い』はしてきてます(笑)
1100手前までは楽に廻ることを確認出来たので、
急いでCPU側にPOTを乗せて石、絵板とも冷やし、
極冷時の電源の確認もしました。
我が家にあるゼウスは全部既にヘタレ気味なので、
エースの 初期型 OP1000 を当番させ、特に12vの振れをみてみました。
980xとGTX480をある程度本番に近いところでOCさせてみて、
1PSUでの安定度も見たかったからです。
結果は・・まったく振れず今日の程度じゃ1PUSで十分でした。
我が家の石はAコアのせいか?
満水OKで冷やせば冷やすだけ伸びるタイプですが、
今日はCPU、VGA共に温度が適当でも絶対落ちないだろうClock?で
一定して走らせ、電源の安定度を確認後、
石、絵板共にClock上げて練習しようかと予定していました。
が・・石のPOT設置の為に一度時間が空いたのが裏目にでたのか?
最初はバンテージが走りましたが、既に峠は越えてしまい
絵板の水没落ちの症状が出始めたので撤収しました。
次回、絵板が昇圧に耐えることが出来たら、
Clockはまだ上げることが出来ると思います。
まぁ、燃えたにせよ・・・
限界がどこなのか?知っておかないといけませんからね。
気になる液体燃費ですが・・・
石はほとんど廻して無いの にもかかわらず
約25Lが 『瞬間』 で無くなりました(笑
こんな感じで絵板の最初の一枚目は
探るのに時間がかかります。
再度・・耐性確認
今日はGTX2枚を連続で、冷やしてみました。
なるべく多く個体差によるクセを掴みたいからです。
絵板POTは限界挑戦ではないので、ビンスPOT 5.0です。
一枚目はコールドバグが酷く、-80℃以下では走行出来ず撤収。
Clockの伸びも悪くバンテージでは使い物になりません。
上海でのダメージが残ってるのか?950までは素直でしたが、
1000以上になると温度的に辛かったです。
06用に温存ですね。
二枚目は電圧に対して素直に冷え耐性が上がる良い子ちゃんでしたが、
急いでたのか?私の初歩的な養生ミスで、V実測ポイントが凍ってしまい、
計測出来ず・・(笑)
またもや勘でV昇圧しなければいけない危険な状態に。
しょうがなくソフトウェア昇圧で若干Vを上げることが出来ましたが、
1060MHz付近で電圧足りずコールドバグに遮られたので、
いったん撤収しました。
次回はハードModで、探るつもりですが・・・
この絵板は若干クセがあり、コールドブートバグも存在します。
バンテージ起動限界が-90℃付近と、GT-1が走り出す温度的には貧弱なので
GT-1が今後昇圧により1100MHz以上で走りだすことが可能なのか?が心配です。
いったん走りだしたら負荷がかかってる間は-130℃くらいまでは確認出来てます。
Clockマージン的には1100以上でも余裕ありそうな伸びでしたが、
走り出せるか?が問題ですね。
4Way-SLI だと若干Clock耐性が落ちることを考えたら、
シングルでもう少し上で耐性確認しておきたい感じです。
M/B側の電圧設定も定格でしたので、
本番セッティングだと追い風にはなるでしょうけど。
まぁ、駄目ならBIOS更新とか?養生換えてみるとか・・
あとは素直にEVGA製のにチェンジするしかないですね。
OCGP 2010 (Clarkdale 編)
OCGP2010の方も、少しづつ参加者の方が増えてこられて
盛り上がりをみせてきました。
登録状況をザッとみましたが、Clarkdale (i-5)の参加が少ないように感じました。
確かに06のCPUテストでは不利ですし、手持ちを活かすとなると
先行していたi7-8**系の方が参加しやすいでしょうけど、
元々抜群のOC耐性の高さと、単に限界Clock勝負ならかなりいい線まで
いけると思いますので、皆さんクラーク君での参加もお待ちしております。
空冷・・・といってもレギュレーションはかなり緩いです。
例えば、北極や南極、富士山やアルプスの山頂でOCしてもOKです。
その気温を考えれば、これは違反ですが・・・
『直接ヒートシンクにドライアイスを乗せる行為』
をやったとしても、持続温度は北極空冷の温度に勝てるかは?微妙だったりします。
職場マシンでOC・・・
職場がドライアイス(氷屋さん)だった場合、周囲30㎝くらいがドライアイスだらけ
だった場合、それはしょうがないと判断します(笑)
直接シンクにのせてなければ・・・ですが。
もし受賞した場合、どこかで皆の前で再現しなければいけない?
という噂もありますので、あまりにも過激な環境を構築した場合、
あとで皆から非難集中~な可能性もあります(笑)
まぁ・・それはそれでネタとして楽しいかもですね。
皆で戦う・・・とはいってもこれは 『お祭り』 です。
そんなにシビアに勝ち負けに拘るといった必要もないでしょうし、
まぁ・・常識範囲内で・・ということでしょうね。
皆の前でやって 『え~?それズルイよ~』 なんて言われない範囲なら
何やってもOKだと思います。
空冷のOC耐性と極冷のOC耐性とでは、単純に比較にはならないようですが、
極冷耐性のよい個体は空冷耐性もよかった感じでした。
リテールCPUでは世界最強な i5 CPU が我が家にもありますが、
これに近いレベル?ならゴロゴロありました。
http://www.xtremesystems.org/forums/showthread.php?t=245131&highlight=duck
これは既に今年の2月11日のデータですが、
海外発表だけで国内ではあえて公表してませんでした。
軽く廻した感じでも、これくらいはいきます。
マジで煮詰めれば、もっと伸びるでしょう。
現在は廻すモノが多すぎて深追いはしてませんが(笑)
今はもっと良い耐性のClarkdaleの個体が眠ってるかもしれませんね。
時期的にi5-680の姿が見え隠れしてますので、そっちも気になりますね。
つえーな。
先日持ち帰った2枚のGTXですが、片方は一部燃え、
片方もコンデンサがふっ飛んでましたが、
生存確認したところ普通に動いてます。
制御チップのCHL8266脇にあるチップコンデンサが無いくらいじゃ、
問題ない?とは思ってましたが、もう一枚の方は放熱の関係で大丈夫か?
と多少の不安はありました。・・・が、何の問題も無し。
ちなみにCHL8266は2.4v企画なのでチップ自体の高負荷は平気ですが、
その周囲が心配ですね。
過去見たことないくらい水没しても無視して廻してましたが、
水没短絡にも強く、冷やしがいがありそうで今後も楽しみな絵板です。
発熱具合といい・・GTXはむちゃくちゃなくらいが?
私的にはちょうどいい感じです(笑
2枚とも念の為、戦力からは外しますが、
予備板として温存できそうです。
NGF2010 上海 最終日 (2)
4gamerさんも記事をアップされてますね。
http://www.4gamer.net/games/099/G009929/20100413042/
同行されたYさんは、セレ300Aとかそれ以前からの
OC暦があり、Modも趣味でやられていたそうです。
熱い記事を有難うございます。
こちらは戦友の御方の記事です。
http://www.xtremesystems.org/forums/showthread.php?t=249368
by VictorWang
あいつ~~ やっぱネーちゃん目的だったな(笑)
今回のイベントで初めての貴重な体験は、
お金をとってOCイベントを見せたことです。
その数は最低でも5000人以上・・いやもっとだと思います。
とても私自身、勉強になりました。
私が徹夜までして臨んだ理由もそこにあります。
もちろん何枚も予備のGTXをModしておかなければ
ならなかったので、徹夜になりました。
しかも今回のGTX480、基盤Noが違うだけでBIOSが同じであっても、
SLI認識しないというクセモノです。
後で分ったことですが、飛び立つ前の国内で急いでModをやった
最初のGTX480一枚目が徹夜の原因でした。
電圧制御チップの足の間に拡大鏡でも見えないレベルの
半田カスが短絡を引き起こしており、それに気づかず
何回もModをやり直すハメになっていたのでした。
随分・・視力も落ちたせいと、溜まった疲労・・
そして最近のCore2以降のModいらずのお手軽OCに
完全に腕がなまってしまっていたことが原因です。
間違ってないのに?まともに可変出来ない??
100Ω中、使用50Ωと結構余裕があるにもかかわらず、
いきなりVGPUが1.99から始まるという(爆)
久しぶりの大失敗でした。しまいにはデータシート解析で
片方のピンが結局はGNDに繋がっていることも判明し、
他の箇所でもGNDが落とせることが分りましたが、
とても電圧的に繊細な箇所なので、あえて元チップに一番近い危険箇所
で突っ走ることとなりました。
これで一晩潰してしまいましたが、
その後は流石にModの感がもどってきたのか?全て一発OKだったことを考えると
悔いが残ります。
ホテルの私の部屋は、20畳くらいある部屋が2階建てになっていて、
風呂もジャグジーです。
日本ではスィートに近いレベルですし、完全送迎付きだし・・
食事も最高レベルとVIP扱いでした。・・・・が、
肝心の会場の方は何の準備もされておりませんでした。
というか・・出来ませんでした。
アルコールもなくてグリスも拭けない、
ドライヤーさえ用意されてない、燃料はガルフ+GTX480なのに3人分で
60Lしかない、起動試験+まともに動くことも分ってない
SLI駆動&電圧設定からやり始めて、最後に結果出すまでの時間が約1時間とか・・
前日に届いた板はガルフ対応なはず?なのに、
BIOS更新しないとガルフ動かないし、
電圧は1.95vまで入りますが、975用の15k抵抗がのってる為、
電圧足りずガルフ用Modが必要・・・・そして急いでる時に限って・・
やっぱり言葉通じてない
言い出したらキリないレベルです。
まぁ・・それが海外戦です。
しかし、そんな言い訳もお金払って見にきてくれてる側からすれば
どんな理由があっても関係者側の勝手な都合でしかありません。
日本の西の方だったら
『おら~~金返せーー!!』
といったところでしょう。
まだ板とか改造終わってないよなぁ・・と、薄暗い会場の隅でペンライトを
頼りにModをしておりましたら、戦友のVictorWangが
『duck、俺の家でやらないか?Mod道具も全て揃ってるよ』
と暖かい言葉をかけてくれたので、皆でVictorの家に移動です。
ちなみに上海はタクシーが安くて日本の何分の一なので、
どこへ行くのもタクシーでした。
VictorはOC界ではまだまだ無名ですが、Modの腕はなかなかのものでしたし、
器用なヤツでPOTもCPU用、GPU用とも自家製で
クリヌキ銅+テフロンで作ってました。
今回急遽出場してきた若手のIvanquでさえ、完璧にチップ周りの全ての抵抗値を
ひろい逆算してMod抵抗値くらいは探せるレベルでした。
POTコントロール&点滴も完璧に近く、Team China なかなかの連中ですね。
そして今回、一番感謝しなければいけないのが、
Nvidia Japanの若きエンジニア&広告塔のステーィブン、ザンです。
彼は終始私をフルサポートしてくれて、深夜熱を出した私の為に
薬を探して走りまわったり、タバコやジュースの買出しから何から
全てやってくれました。
カナダ人なのに、もの凄く日本的な熱い男で、
今後私のOC仲間に加わることでしょう。
終わってみれば・・・
確実に会場中の皆さんの目を釘づけにしたことは
間違いなかったです。
大盛況のうちに終演も迎えることが出来て本当によかったですね。
これも支援してくださった皆さんのおかげです。
本当に有難うございました。
近いうち、国内でもこういったOC & ゲームイベントが開催されるでしょう。
是非、皆さん遊びにいらしてください。
そしてゲームはプレイするだけ~~なゲーマー達の中から
少数でも自作界、OC界に入ってきてくれることを切望しております。
今年の頭に去年とは違う一年にしたい・・・と宣言しました。
ここまで2010年前半終了しましたが、まだまだほんの序曲でしかありません。
まだ発表出来ないことが多いのですが、
今後も私&J.C.Aの活動に期待していてください。
ズィ バング シャンハイ !





















