duck official blog -40ページ目
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tanukiの世界

以前にも増して色んな方々が訪問されてるようなので、
Cooling Artist達の基本を紹介します。


安くても史上最速や前人未踏を狙えるCPU・・
それが発売となった時、必ずといっていい程
世界を揺るがす迷惑な軍団が存在します。

そういう人達のことを海外のOverClocker達は


Team Japanと呼びます


一旦そうなってしまうとランキング上位を総ナメにし、
まさに極東の脅威です。


どこから?どこまでをTeam Japanと呼ぶのかは不明ですが
私の見解からいきますと、日本語ではない以上、
もともとは海外サイドから見た名前だと思ってます。
つまり世界的に活躍してる人達です。


そういう日本の皆さん、普段はバラバラな感じですが、
一つ共通点があります。


tanukiの世界

http://www.biwa.ne.jp/~yok/


殆どここの出身です。
私もココから始まりました。
他のベンチは知ったこっちゃありませんが、
今や世界常識なベンチマークのスーパーπは、
もちろん日本オリジナル、ジュードー日本です。
その中でも8Mはココがオリジナルでしょう。


私達がXSを見て情報を得るように

http://www.xtremesystems.org/forums/
海外勢はtanukiの世界を見てπの研究をしています。
お陰でレベルが上がってしまい、
最近は簡単に日本が勝てなくなってます。


しかも・・ただの登録場ではありません。
競い合うのを前提とした登録場です。
これは世界広しといえども
オリジナルに近いモノがあるでしょう。
人間、競いあってナンボです。


自分の記録が一番じゃなくても構いません。
無理に登録しなくてもいいでしょう。
ココで研究して自分のPCが以前より
速くなったような錯覚でも
あればそれで十分だと思います。


私は今でもこのサイトとは
そういう付き合い方をしています。



Japan Cooling Artist

POT製作中2 POTの呼吸

POTと言っても世界中には実に様々な種類が存在します。
その殆どがOver Clockerによるハンドメイドなモノですが、
一部の冷却メーカーがリリースしてるモノも存在しています。



Japan Cooling Artist


http://www.xtremesystems.org/forums/showthread.php?t=182161&highlight=Container


その全部を試した訳ではございませんが、
レスポンスに優れたPOTは形状を見る限り、
そんなに多くは存在しないでしょう。


POTの使用方法として大きく区分けして2種類あります。


1)

ただ常温から温度を下げていき、目的の温度まで下がったら
あとは液体を入れっぱなしにして使用する。


2)

上の1)の作業の後、目的の温度より極端に低い温度まで下げます。
そして今度は暖めて目的の温度まで温度をもどします。
それを繰り返すうちにPOTは安定状態になります。
安定状態になったPOTはとても敏感で
LN2数滴でも極端に温度を変えることが
可能で、もちろん微調整もききます。



POTの点滴作業を経験したことのある御方ならご存知でしょうが、
LN2たった数滴で温度が時間にして2~3秒で

一気に10℃から15℃くらい
変動してしまうことがあります。

POTの温度計では速度が追いつかず拾いきれてませんが、
CPU側の最適温度はもっと細かい瞬間、一瞬の出来事
で最適温度の上昇下降を繰り返してます。


例えばPOT温度計の表示は同じでも、上の1)と2)の状態のPOTでは
全然結果が変わる場合が多いのです。

なのでPOTとCPUの間の熱移動のスピードはとても重要です。
熱のやりとりを繰り返し、生き物のようにその大きさも変化してる
状態・・・それを私はPOTの呼吸と呼んでます。


それと反対に、POTがある一定の温度より下がってしまうと、
POT自体冷え切ってしまい
レスポンス調整が効かなくなるPOTも多いです。
それはPOTが死んでる状態です。

お手軽なモノや安物POTに見られる現象です。


レスポンスの良いPOTは2)の状態までしなくとも、
液体入れっぱなしでも十分に性能を引き出せます。
特に3Dベンチ時など、
他にビデオカードも面倒見なきゃいけないので、
重宝します。



レスポンスと同様、重要なことにPOTの温度キープ力があります。
いわゆる保冷力ですね。
ベンチマークの局面では、
ある一定の温度で温度をキープしたい場合もあります。
レスポンスばかり重視すると保冷力は失われます。

レスポンスと保冷力・・それを同時に兼ね備え、
色々な温度域で使用可能なPOT・・
それが優れたPOTだと思います。




と・・・ここまでいつものようにウンチクを書きましたが
今回提携している企業さんの意見は・・・



(Q) duckさんのお話は理解できました。
しかし、何で?そこまで高性能なモノに拘らなきゃいけないのか?


(A) duckの名前を使うからです。


(Q)そんなにレスポンスで違うのか?


(A) 世界ランクの一位と百位くらいの差が出ます。


(Q)頭で理解は出来ても目で見るまでは確信がもてません・・・
一度我が社で会長以下集合しますので、実演していただけますか?



ふ~ん・・・


流石は技術屋の集まりですな。
技術屋ならば見れば早いでしょう。
お望みどおり、パイや3Dを皆さんにやって
もらうことにします。
どれだけ違うか?実感していただきましょう~


ということで・・・


今日新宿某所にてレスポンス検証会をしに行ってきます。

その重要な任務を任された板は



Japan Cooling Artist



再びBioです。


いや・・コマンドに何か起こるとP4とか出来なくなるので
それだけです(笑)






OverClock専用温度計

Over Clockers K|ngp|n

Over Clockersブランド というからには
今すぐは無理ですが、近い将来的には

国内外の色々なOver Clockerの
ノウハウや商品を取り扱う・・と以前書きました。

どのジャンルもそうですが、

造り手さん側の努力は凄いものがあります。


しかし、一番商品を知り尽くしてるのは毎日毎日、

何年も使い倒している
Over Clockerだと思っております。


野球を知り尽くした評論家が理論に基づきバットを製作販売するのも
必要だと思いますが、イチローが作ったバットが欲しいと思うのは
もっと必然的だと思います。今まで無かったのが不思議なくらいです。


いっぺんに大勢は無理ですが、

海外からもOver Clockerの自作商品の輸入、
そしてイベントの時に招待出来たらと思ってます。
国内のOver Clockerの刺激にもなりますし、
イベント自体の厚みも増します。


私達Over Clockerにはもはや常識な有名Over Clocker達も
今回このBlogは一般の方達の方が多くみて下さってることもあって、
私の友人で国内で一緒にイベントをやりたいOver Clockerを
少しづつ紹介していきたいと思います。


まず第一弾は K|ngp|n (キングピン)でしょう。
米国デトロイト在住の37才、イタリア系の白人です。



Japan Cooling Artist


本名からちなんで普段はビンスと呼ばれてます。
趣味はボードやロック全般、
ずっと昔から日本のOver Clockerに注目してたようです。

大の親日家で、自分のブランドがドラゴンなせいもありますが、

海外の巨大掲示板などでは自分のアバター(マーク)に

漢字の”龍”を使用したりしてます。


私が・・・それは日本のNo1サムライ Uesugi Kenshin のマークだよ。

彼は生涯、殆ど戦に負けることが無かった、ビンスにピッタリだな。

と・・お世辞(爆)を言ったら大変嬉しかったらしく、

ず~っと使い続けてました。

子供みたいに真っ直ぐでカッコイイ奴ですな。




世界中のover Clockerの数は空冷や軽くやってる人達も含めると、
車などのレース界にも匹敵する程いると思われ、
特に海外(北欧など)ではン万人規模のイベントも開催されてます。

これは以前、大佐のBlogでも取り上げてましたが、

北欧数カ国のOCの代表がバトルしてるイベントです。



Japan Cooling Artist


そういう海外Over Clocker達の代表といっても過言ではなく、
特に3Dベンチの分野ではまさに帝王です。

K|ngp|n自身もオリジナルパーツを販売しており、
http://kingpincooling.com/
ビデオカード用のPOTは現在でもメーカーが参考にしてるくらいです。



彼は私がPentiumMを廻してる頃からリスペクトしてる・・

と言ってくれてましたが、
私も絵描きでは最初っから参考にしまくりです。
http://overclockingpin.com/projects.html
前回会って最後別れる時も”今度は日本で会おうな”
と大口を叩いてしまったので、
是非近いうち実現したいカードです。


液体窒素配達サービス

冷却ネタ 1 CPUの研磨

皆さん、こんにちは。

研磨評論家です。

このブログ、製作日記?がメインなのですが、

横道にそれたりもします。




Gyrockさんもブログで取り上げられてましたが

http://gyro-in-black.blogspot.com/2009/07/728.html

効率を上げる手段の一つに研磨があります。


私も馬鹿ではないので、さすがにi7-975とかは磨いていませんが

Core2までなら色々磨いてまいりました。

結論から言うと鏡面加工までいってしまうと必ずといっていい程

耐性は落ちてしまいます。

その一歩手前・・

鈍く顔が映る段階でビシッと面を出して決めるのがベストだったです。


それを過ぎると結果的にはコレになってしまいます。



Japan Cooling Artist


コレになってしまうとグラファイトシートじゃないと

元の性能を出せませんし、

グラファイトシート自体が高価ですぐ駄目になるので、

ベンチ経費も大変なことになっていきます。


スプレッダの剥がし方ですが、薄刃と厚刃のカッターを使い分けて

少しづつ剥がていき、最後はカチンカチンに凍らせて

ベンチテーブルを使い締め上げ、

CPUを湾曲させます。

湾曲した状態のまま、手で少しづつ

内部のコアとスプレッダを引き離します。


私はまだ失敗はないのですが、

海外の方で最後にスプレッダを剥がすとき

CPUのコアごとくっついてきた例があるので注意が必要です。

ベンチテーブル1 SledgeHammer Table

組み込みPC 1 ASUSとEVGA

POT製作中 1

Over Clockers ブランド

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