今回は左の全切開の修正症例です。
修正手術は必ず成功するものではありません。そのため、許容できるのであれば、手術はしない方が安全です。
修正手術では、100点を目指して手術をすると、50点が70点、70点が80点となっていっても、どこかでまた50点、最悪のケースとしては40点まで落ちることもあります。
そのため、あまり気にならないけど、少し治しておこうというのは、リスクが高いと考えます。
今回の患者さんは、右は許容範囲内とのことでしたので、左だけの修正としました。
左の伏し目のときの目頭側の線状の凹みと、左の軽度開瞼不良を改善する目的で修正をしました。
目線隠ししててわかりにくいですが、左の内側が軽度下垂しています。(目隠しが同じ大きさなので睫毛下に見える黒目が小さいことで想像してください。)
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手術内容は陥凹部の皮膚を1mm程度切除して、二重の引き込みをすべてリセットして、柔らかく引き込み直しをしました。
そして、前医の癒着を解除するため、挙筋腱膜上を広範囲に剥離して、内側と中央だけ挙筋腱膜のみで前転しています。
スムーズに手術ができたので、手術直後でも内出血や腫れがほとんどありません。
下は抜糸時です。少しだけ内出血が生じましたが、顕微鏡下縫合で抜糸直後でも、傷はほとんど目立ちません。
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術後3ヵ月の状態です。
正式なモニターさんではなくご好意でお写真を使わせていただいているので、目隠しや、お化粧のある状態となっています。
すみません。
見開きの左右差は改善し、メイクがあっても隠せない下方視での線状陥凹も消失しています。
リスク:感染、血腫、形態不全、機能障害
費用:片側全切開他院修正:30-50万円程度(内容により増減)
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