あの日、なにが起きたのか。
朝、いつも通り登校班で学校に向かった
息子たち。
私は子どもたちがみんな家をでたので
朝の片付けをしていた。
一段落し、
仕事の準備に取りかかろうとして
私のスマホがけたたましく鳴った。
着信表示には
小学校の文字。
登校してすぐの学校からの電話は
嫌な予感しかなかった。
「○○小学校、保健室の✕✕です。
長男くんが転んでしまい、手が動かせないというので今からお迎えに来られますか」
血の気が引いた。
また長男が学校で怪我。
朝はあんなに元気だったのに
まだ見送ってからさほどたっていない。
「手が動かせないとは……すりむいたかなにかでしょうか」
「いえ……。申し訳ありません。
私はその場に居合わせなくて。
痛くて動かないみたいで」
埒があかない。
保険証とお薬手帳の入った
母子手帳ケースをつかみ、学校へ向かう。
車のなかが寒すぎて手が震えた。
ノロノロと走る前の車に苛立ちを覚える。
小3の長男になにが起きたのか