当時まだ50代後半の義父の浮気騒動。
「旦那の親の浮気話なんて知るかよ」というのが正直な気持ちだ。
実は、義父の浮気疑惑はこれが初めてではない。
正直、ブルドックのような見た目の義母と、釣り合わない容姿の義父。
若い頃は、相当モテたのだとは思う。
グハグハと鼻息荒く義母が20代の頃のアルバムを我が家に持ち込んで見せてくるわけだが、なぜ、義母なんかが結婚出来たのか不思議なほど。
義母がいい年をして常に義父にまとわりついているのは、過去に何度も異性との疑惑があったからなのだろう。
義母は嫁の私にですら義父と接点があることを警戒し、会話されるのを嫌がるだけでなく、すぐに浮気を疑った。
義父の会社に抜き打ちで出入りしているのも、社員との関係を心配してのことだろう。
興奮してギャーギャー電話口でしゃべる義母は、以前は自分の弟の嫁と義父を疑って私に連絡してきたことすらある。
今思うと、葬儀で常に弟の嫁に高圧的な態度を取るのもそれが理由か。
義父の浮気。
義母の被害妄想なのか、トラウマから来るものなのか、実際起きているのか私には判断がつかないが、
義母の気持ちが落ち着くまでは我が家に家出してきたり、延々と電話でしゃべられて私が巻き込まれるのだ。
この電話を受けて、義父の浮気なんかどうでもいいのだが、臨月近くにまた義母が暴れだし、その処理に自分が巻き込まれることが目に見えて憂鬱で仕方なかった。
「今度の相手は誰なんですか。
私はまだ正期産の周期ではないから穏やかに過ごしたいんです。
親戚以外に相談相手はいないんです?
こういう時こそ、義母さんの一番のお気に入りの次男のお嫁さんに話を聞いてもらってください。」

