仕込み風景 その2
みなさま、こんばんは!
連日風の強い日が続いています
そして11月も残すところ、あとわずかとなりました。早いですね
さてさて、「仕込み風景 その2」をご紹介しますね
「仕込み風景 その1」 からの続きです。
11月14日(木)。
仕込み2日目です!!
昨日組み立てられた足組みに、パネルが乗りました。
パンチカーペットを貼る前の舞台です。
「ムジナの橋」も見えますね!
(私の第一印象…想像を越えるでっかさだ!!)
男性陣が舞台と格闘している間、
女性陣にも様々なミッションが与えられます
『雑草植え替え作業』
(N也さんがご自宅から持って来た雑草デス)
舞台を彩る大事な役目があるのです。
『単管パイプに暗幕を巻く作業』
(一直線になるように黒ガムテープを貼り、
客席から見えないようにします)
「雑草娘」「単管娘」と名前を変え、地味にせっせと大活躍です
ここで会場スタッフの方に「バトン」を降ろしてもらいます。
舞台に合わせて幕の位置を決めて行きます。
「ムジナ」の橋の微調整を行うN也さん。
続いて「パンチカーペット」を貼って行きます。
強力な両面テープを貼ります。
(会場備え付けの舞台に貼る時は、養生テープから)
両面テープを剥がし、たるみのないように
ビシッとパンチを貼って行きます。
(ベタベタを踏まないように注意です)
余ったパンチを調整しています。
舞台の上や下、あちらこちらで作業を進めて行きます。
(ブレてしまってすみません)
袖幕を設置中です。
(舞台上手側:2階ギャラリーから見たところ)
「仕込み風景 その3」へ続きます。
(くまはち)
仕込み風景 その1
みなさま、こんにちは
今日も朝からいいお天気です。
日がさしているとうれしくなりますネ
今回は「仕込み風景」をご紹介しますね
11月13日(水)。
公演会場である、登米祝祭劇場 小ホールにて
仕込みが始まりました。
※ よろしければ11月14日の記事 と併せてご覧ください。
会場に設置されている可動式舞台が姿を現し、
新たにパネルの舞台を設置しています。
(舞台正面:2階ギャラリーから見たところ)
今回は舞台の仕かけの関係上、小ホールの可動式舞台は
下手側(向かって左)と上手側(向かって右)のみ使用しました。
舞台の後ろから足組みを組んで行きます。
舞台の前に向かってどんどん伸びて行きます
(舞台下手側:2階ギャラリーから見たところ)
(舞台上手側:2階ギャラリーからみたところ)
同じ長さの釘をそろえつつ、作業を見守るY子さん。
長さを調整するK則さん&サポートするK昭さん。
「仕込み風景 その2
」へ続きます。
(くまはち)
芸術銀河2013ミュージカル 常長の祈り
みなさま、おはようございます
夜のうちに雨が降ったからか、今朝は暖かかったですね。
とても強い風が吹いています
さてさて、観劇レポをお送りしますね。
11月23日(土)、「芸術銀河2013ミュージカル 常長の祈り」を
観て来ました
場所は「東京エレクトロンホール宮城」でした。
(あれれ、東京?宮城?)
「芸術銀河」は平成9年度から開催している事業とのことです。
今回は支倉常長ら使節団を題材とした“県民参加型のミュージカル”で、
仙台藩の侍役や諸外国の人々の役など一般公募で募集したそうです。
(約100名の方々が出演されたとか!)
400年前、1800名もの犠牲者を出した慶長の大地震。
そのわずか2年後
木造大型帆船を建造し、使節をヨーロッパへと派遣した伊達正宗公。
そして
海外での困難な外交交渉に、粘り強く挑み続けた
“サムライ”支倉常長ら「慶長遣欧使節」。
伊達正宗公ではなく、「支倉常長」という人を描いたということに
感銘を受けました。
(正宗公役の一村正親さんは声のみの出演でした。渋くて重みのある素敵な声でした)
私は初日の18:00開演の回を観て来ました。
席は1階の下手側で11列目。
目の前には生演奏をするバンドの方々がいらっしゃって、
そちらの迫力もすごかったです!!
役者さん達のしなやかでダイナミックな動きに、度々釘づけになりました。
歌もダンスも、衣装も効果も素晴らしかったです。
どんちょうの会の川田清太郎さんは、
物語の最初に出てくる「米州使節団」の「木戸孝允」役と、
「慶長遣欧使節団」に同行する幕府側の役人「向山忠憲」役で
出演されていました。
(幕府と仙台藩の間に立ち、熱い使命感を持つサムライです)
川田さん演じる「真面目なのにお茶目なサムライ」は
独特の存在感があって、何度も笑いを生んでいました。
(もちろん歌も踊りもかっこよかったです)
川田さんの背中です。(左から二番目)
「木戸孝允」と「向山忠憲」の衣装がドッキングしていました
※会場内は撮影禁止だったので、会場の外からパチリ
東日本大震災からまもなく2年と9カ月。
自分の使命を全うするため奔走したサムライ達の姿は、
復興へ取り組む現代の私たちに、元気と勇気を
与えてくれたのではないかと思います。
とても贅沢な時間でした
川田さん、お疲れ様でした!
(くまはち)
舞台写真その5~おせきと沢ガニが倍返し!?~
みなさま、おはようございます
曇り空が広がり、肌寒い朝です。
さてさて、舞台写真を少しずつご紹介していきたいと思います。
(※ネタバレ多数!)
からの続きです。
回を追うごとにボリューミーになって行く「舞台写真」
いよいよ今回で完結です。
それではどうぞ~。
橋は「ムジナ」が化けていたことを知った「おせき」ちゃん。
「心配だから試しに渡ってみよう」
「ムジナ」が「おせき」ちゃんに気付きます。
「沢吉さんのためならどんなことでもします。
沢吉さんがこの橋を無事渡れますように」
弁天様にお祈りします。
「今いうたこと嘘ではないな?
沢吉の命は助けてやるから、わしの嫁さんになれ」
「ムジナ」が「おせき」ちゃんに詰め寄ります。
「ほれ、弁天様もわしのものになれというとる」
弁天様に置いてあった“うるしばち”がコロコロと転がり落ちたのです。
「おせき」ちゃんが弁天様についた傷に気がつきます。
どこからか「母ガニ」の声が聞こえました。
またしてもうるしばちが「おせき」ちゃんの元へ転がります。
何事か思いついた「おせき」ちゃん。
「ムジナどんの橋さん。せっかく村の衆やお殿様に
見てもらう晴れの日じゃ。お化粧をした方がええ」
「うるしを塗ってしんぜよう。つるつるとつやが出て
見事な化粧じゃ」
「なんと、もうわしの女房になった気でおる。かわいいのお」
優しく献身的な「おせき」ちゃんに、「ムジナ」はすっかりメロメロです。
あけて翌日。
「好きで通えば千里も一里~♪」
かゆいのも治り、大好きな「おせき」ちゃんをいよいよ嫁にできると
ごきげんの「殿様」が歌いながら登場します。
「どうにもかゆくて一晩中眠れなかった。
早く渡って終わりにするようにいうてくれ。カユイー」
全身にうるしを塗られた「ムジナ」は、頭のてっぺんから
しっぽの先までかゆくてたまりません。
「すぐに渡るのはもったいないというとる」
「もし沢吉さんが無事に渡れなかったら、わしは殿様のところへ
行ってしまうからね。あんたの嫁ごにはならんから」
昨夜とは打って変わってそっけない「おせき」ちゃん。
じわじわと、そしてしっかり釘をさします。
その間…
「殿様」は歌を詠んだり「役人」にちょっかいをかけたり、
「ムジナの奴が無事渡らせるわけがない」
弁天様への恩を忘れて、沢ガニの仲間に
むごいことをしようとしたことを悔やみ、
「おせき」ちゃんは殿様のところで贅沢な暮しができると
自分に言い聞かせる「沢吉」。
「実は橋はムジナの奴じゃ」
「ありったけのうるしできのうの晩に橋を塗ってしもうた」
「どうか渡って下さいな。あんたの命だけはなんとしても助けますから」
「おせき」ちゃんの言動に、「沢吉」はただただ驚くばかりです。
「さあ沢吉。見事にこの橋を渡れ」
「殿様」が命じます。
「おせき」ちゃんが見守り、「村人」が見つめる中、
「沢吉」がおそるおそる橋を渡り始めます。
「早う渡れ早う!カユー」
「おせき」ちゃんを嫁ごにするために、かゆみに耐える「ムジナ」。
「それっ、今だ。どうしたムジナ、今じゃ…それっ!」
「殿様」が叫びます。
一方「ムジナ」はかゆくてそれどころではありません。
「沢吉」はなんだかんだと渡ってしまいました。
喜び合う二人。
「あれっ、話が違うではないか…ムジナ?」
「殿様」は腹を立てて橋の上で暴れます。
「火をつけてみよ。燃えるかどうか火をはなて!」
「これでもかこれでもか!!」
「殿様」ご乱心です。
「殿!殿!殿―!」
役人に止められて、我に変える「殿様」…。
「沢吉とおせき、幸せに暮らせ。さらばじゃ」
高らかに笑いつつも、
次第に泣き声に変わりながら退場する「殿様」。
残された人たちは何のことやら分からず、ポカーン。
「村人」達も散って行きます。
「アッハハハ!おせき、これで約束通り、わしの嫁ごじゃ」
思わずすくみあがる二人。
ところがいくら呪文を唱えても、元の姿に戻れない「ムジナ」。
うるしを塗られて、体が動かなくなったことに気がつきます。
「ムジナを化かすとはどういう女ごじゃ!」
「おせき」ちゃんに向かってわめきます。
「でも、そのおかげで燃えずにすんだ」
にっこり笑う「おせき」ちゃん。
「沢吉」の正体(沢ガニ)を、「おせき」ちゃんに明かそうとする「ムジナ」。
「実はな、おせき。わしは…わしは・・・・・」
「アッハハハ、ざまあみろ。アッハハハ…」
「沢吉がどうしたと?」
「言うてみよムジナ」
「この川にかかっとるうちはお前さんのいいようにはならんぞ」
「沢ガニ衆」が現れ「ムジナ」に迫ります。
「弁天様」が身代わりになって助けてくれた「母ガニ」の姿もあります。
「沢吉はいい人じゃ」
「いい人で、いいうるし職人で、おせきさんが幸せになるなら
わしは それが一番うれしいに決まっとろうが」
「ムジナに戻りたい。戻りてぇよー!」
「ウフフ…おせき戻ってきたぞー」
「母ガニ」が強く言い放ちます。
そして「劇中劇」を演じた役者は「ほいと衆」に戻り、
歌いながらそれぞれが喜捨を申し出ます。
「十とや峠を今日も越えてゆく」
歌に始まり歌に終わります。
・・・幕。
大変、大~変、長くなってしまいました。
読んでいただき、ありがとうございました
仕込み風景なども、おいおいご紹介して行きたいと思いますので
よろしければお付き合いくださいね
次回は「芸術銀河2013ミュージカル 常長の祈り」の
観劇レポをお送りしたいと思います。
(くまはち)
舞台写真その4~物語はいよいよ佳境を迎えます~
みなさま、こんにちは
いいお天気であたたか~な日です
まさに「日本一晴れ」!!
今日は11:00から楽天の優勝パレードがありましたね
21万人もの人々が集まったそうです。スゴイ!
見に行かれた方いらっしゃいますか
(私はテレビで見ていました)
さてさて、舞台写真を少しずつご紹介していきたいと思います。
(※ネタバレ多数!)
からの続きです。
「大変だー。沢吉のやつが沢ガニをつかまえにくるぞー」
「つかまえてすりつぶして殿様の薬にするつもりだ」
「沢吉」の行くところ、「ムジナ」が先回りして
大声で叫んで回ります。
「これっぽっちじゃ足りねえ」
「母ガニ」が「沢ガニの薬」を渡してくれましたが
“人”に塗るにはとても足りません。
「沢吉…」
心配する「母ガニ」。
「お願いじゃ、誰ぞ。誰ぞ…」
「おせき」ちゃんを人質に取られ、心配でたまらない「沢吉」。
精も根もつき果ててしまいます。
仲間をすりつぶすそうじゃ…」
「本当に恐ろしい奴じゃ…」
ヒソヒソと話をしている「沢ガニ衆」。
沢ガニの仲間にむごいことをしようとしていることは
「おせき」ちゃんのことを想うあまり、
「沢吉」の頭から飛んでしまったようです。
「幸せから不幸のどん底。ルンルンルルン…」
大喜びの「ムジナ」。
飛んだりはねたり、舞いあがっています。
「沢吉」のことを心配する「おせき」ちゃんの前に
突如「ムジナ」が現れ、求婚します。
「こんな時、冗談は顔だけにしておくれ!」
「ムジナ」を張り飛ばし、ねじふせる「おせき」ちゃん。
(ひょっとして一番強いんじゃ…)
しかし
「沢吉の本当のことを知りたかったらこの手を離せ!」
という「ムジナ」の言葉に、おもわず手がゆるんでしまう「おせき」ちゃん。
結局「ムジナ」はそのまま逃げてしまいます。
「どうか私を元の沢ガニの姿に戻してください」
弁天様の元へやってきた「沢吉」。
自分の身をすりつぶして、「おせき」ちゃんの命だけは
助かるようにして欲しいと祈ります。
その頃…
「殿様に頼んでみるか、じきじきに」
何やら取引を持ちかける「ムジナ」。
「母ガニ」も「それはありがたい」と感謝の面持ちです。
「祝言のために今までためた金全部で、沢ガニ一匹世話してやるぞ」
「沢吉」にも取引を持ちかけます。
「沢ガニが手に入るなら喜んで」とすがりつきます。
太鼓の音がして城の中。
「ここに沢ガニが入っておるのだな」
「ムジナ」の合図で「母ガニ」の入ったカゴから
ハサミがニョッキリ出ます。
「ムジナ」の申し出により、「沢吉」と「おせき」二人の手で
「沢ガニを殺せ」と「殿様」から命じられてしまいます。
「ギャー」
二人でカゴにヤリを差し込むと悲鳴があがりました。
「ムジナ」がいやがる「沢吉」の手をとって
カゴの中をのぞかせます。
「!・…」
中にいた沢ガニが「母ガニ」だと知り、言葉を失う「沢吉」。
それを見てニヤリと笑う「ムジナ」。
不思議に思った「おせき」ちゃんもカゴをのぞきます。
今度は「殿様」に取引を持ちかける「ムジナ」。
「私が弁天様の川にかかる橋に化けます。その橋を沢吉に
渡るように申し渡すのです。もし落ちたり渡れぬ場合は、
沢吉はおせきを嫁にしてはならぬという弁天様のお言葉じゃと言うのです」
「殿様」もこの方法ならば、「おせき」ちゃんを嫁にできると大喜びです。
「役人」が書状を読みあげ、「沢吉」「おせき」にも
申し渡します。
「沢吉」の耳に、どこかで「ムジナ」の笑った声が聞こえました。
がっくりとくずれる「沢吉」。
困った「おせき」ちゃんは家を出て、弁天様の近くまで行きます。
「あっ、ムジナの奴」
そこで見たものは「ムジナ」が橋に化けたり元に戻る様子でした。
全てを悟った「おせき」ちゃん。
ここから「おせき」ちゃんの逆襲が始まります。
いよいよ本領発揮です
「舞台写真その5」 に続きます。
(くまはち)