離婚後に働いていた洋菓子店であった出来事です。
その洋菓子店に初出勤した時
紹介された従業員の中に
「田中さん(仮)」という人がいて
どう見ても日本人には見えませんでした。
まぁ「お前が言うな」ですけど(笑)
そして田中さんの顔を見る度に
「もしかしてロシア人ハーフか
ロシア人クォーターかも」
なんて思っていたんですが
人の事を根掘り葉掘り聞くのは好きではないですし
自分も言われたらイヤなので何も言わずにいたんです。
ところがある日のこと・・・・
出勤したらラッピング用のテーブルの上に
紙が1枚置きっぱなしになっていて
「なんだこれ?」と見てしまったんです。
それは田中さんの
社内テストの申し込み用紙だった事が分かりました。
そして私の目に飛び込んできた
田中さんのフルネーム!!
田中ホロシェ!!
やっぱりロシア人ハーフだったんだ!
だから文字がヘタクソなんだ!
そっか~~
納得~~~
なんてそんなことを思っていたら後ろから
「アキさんどうしたの?」と声をかけてきた田中さん。
あ!田中さん!
ごめんね、コレ見るつもりじゃなかったんだけど見ちゃった
え?別に全然構わないよ~
でも田中さん、やっぱりハーフだったんだね!
「もしかしてハーフかな?」ってずっと思ってたんだ~
ハーフ??何のこと??
アタシ日本人だけど??
え?ウソ!?
だってホラ!名前!
田中ホロシェって書いてあるじゃない?
は?ホロシェ?
なんで??
私の名前『和江』だけど?
和江!?
でもさ「和」の「のぎへん」の「ノ」がなくて
「ホ」になってるじゃない
だから「ホロシェ」って読んじゃったのよ
え?ここにちゃんと書いてあるよ?
ホラ!
そこ!?
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