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認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

健康 サイト 復活

認知症介護とまるっきり関係ない話です。アメブロさんがメンテナンス中だったので、昔作ったサイトでも新たな記事をアップしようとしたら・・・サイトが、なくなっていました。汗・あせ・アセ!!!

理由は、サーバー会社にお金を払っていなかったのです。母のことでいろいろあったので、つい忘れていました^^レンタルサーバー会社にお金を払って、はじめてサイトは、表示されるようになります。

それなりに時間をかけて作ったので、サイトがインターネット上から消えること。それは、愛情をかけた子供たちを失うようなものです。

サポートの方と何回かメールでやり取りして、ようやく復活しました。万歳!!!

ついでだから、復活させたサイトのURLを書いておきます。


トイレ 工夫 認知症介護

認知症介護は、トイレの問題に悩まされますね。認知症の方は、意思表示すること。それが難しくなっています。だからトイレで難儀することは、介護する人が思いやって解決することになります。

トイレの工夫は、認知症の方の体の状態にあわせることです。

例えば、トイレに手すりを付けたり。車いすなどが入りやすくするなど、トイレを改造することも必要になってきます。改造が無理なら、ポータブルトイレで対応する。

高齢者の方は、年々身長が低くなるので座高が低くなっていきます。その上、足の筋力も弱ります。だからトイレから立ち上がる時は、年々苦労することになっていきます。

私の認知症の母も、そうでした。トイレの手すりだけでは、自力で立ち上がることが難しくなっていました。そこでケアマネさんと相談して、暖房便座を取り付けました。

便座の高さが高くなったおかげで、トイレの時の腰の上げ下げがとても楽になりました。そのうえ冬場は、暖房で温かくなっいるので、トイレが楽しそうにしていました。

トイレの問題は、在宅だけでなく外出の時も悩ませられます。車いすの方などは、特にですね。

ただし最近のコンビニのトイレ。入口も広くなっているし、手すりも完備されています。昔ほど、外出先でトイレを探す手間が少なくなっていますね。そんな理由で、新しいコンビニを日ごろからチェックしておくのもいいですね。
会話 楽しむ 認知症介護

認知症の人は、感情まで失うのでしょうか?決してそうではありません。記憶の障害はありますが、その人らしい思いやりの感情は、しっかり残っています。

母の認知症介護していて、そのことをしっかり意識したエピソードがあります。


ある日私は、ブログの更新のためパソコンで作業していた。「う!う!う」と、変な声がした。鳩が、ベランダに巣をつくっているので鳩の声だと思った。

ブログ記事を書き終えたので、昼寝をしようとした。しかしまた同じ鳩の泣くような声。さすがに気になってベランダに歩いて行きました。

途中でトイレで倒れこんでいた母を発見。「かあちゃん」応答がない。息をしてない。顔が青ざめている。救急車を電話で要請。

とにかく口をあけて呼吸さしてやろうと思った。指を突っ込む。そこに、糸こんにゃくが。さきほど母は、おでんを食べていたのだ。

食べながらトイレに行きたくなったので、糸こんにゃく1個を丸ごとほおばり移動したのだろう。

それが何かの拍子にのどに引っかかり、呼吸困難になったのだった。 指を入れて異物を取り出した。母が苦しそうに呼吸再開した。一安心。そこに救急車のサイレン。


病院について、看護師さんが「お母さん?ここはどこか、わかりますか?」

「よくわかりません。お布団がふかふかで気持ち良く寝れて幸せ」

お医者さんが「もう少しで、死ぬところでしたよ」

「あれま。閻魔さんにお会いするところだったんですね」

緊急治療室なので、普段は緊張感あふれる場所。母なりに皆さんをほぐそうとの精一杯のユーモア。

認知症になっても、人間らしさをすべて失うわけではない。そのことを意識した母のエピソードでした。
二度童 イライラ 認知症介護

わたしは、認知症介護ブログを更新しています。更新の合間にほかの方のブログを見る。それが、楽しみのひとつです。

私の知らないことが書かれた記事を見つけると、一日中の疲れがとびます。

「おばあちゃん、認知症の入り口に立ってます」さんのブログでおもしろい記事をみつけました。二度わらべという記事です。

二度わらべという言葉。はじめて聞いたので検索してみました。にどわらしとも読むみたいですね。中国語では、痴呆的老人を意味するみたいです。

痴呆とか認知症と言わずに、二度童と呼ぶ。そうすると認知症介護のイライラが解消しませんか?

認知症なんだからと思うより二度わらべだからと思うと、優しい気持ちになりますね。

私が見つけた参考記事は、かわいい言葉ですね。老いて認知症になって、その世話は今も昔も大変なことに変わりはないでしょうに、愛情のある表現です。




ひとり 認知症 24時間介護

認知症介護でつらいことは、要介護者から目を離せないこと。つまり一人にさせられないので、24時間気が休まらないことです。

レビー小体型認知症の母の主治医に、認知症介護するときの注意点について聞いたことがあります。

「いついかなるときも、最大目を離せるのは、5分間だけと思って介護されてください」
「難問ですね」
「暮らし向きは、大丈夫ですか?在宅介護でいけますか?」

その時の、おやさしい目を、今でも思い出します。

「何とかいけるでしょうから、やってみます」
「こちらも出来る限りの、お手伝いさせていただきます」

そのアドバイスでしてみると、買い物に行くのも大変でした。シングル介護ですので、家を出ると母一人になってしまうからでした。

ある時、レビー小体型認知症の母が、寝入っているのを確かめて、切らしていた醤油を買いに出かけました。

家に帰ったとき、トイレの前で失禁している母を見つけました。

「ごめんね、おもらしして」
「洗濯すればいいから、いいさ」
「ちがうの!」
「なにが?」
「自分がどうなっていくのか、わからないの」

最愛の母の心のうちを、はじめてのぞきました。母を一人にさせないことの意味が、たいへんなことを知った時でした。
リハビリ体操 認知症介護 大田仁史

リハビリは、病気などで失われた体の機能を復活させることを目的とします。

認知症介護のリハビリは、記憶力の復活の目的もありますが、日常の生活を維持するために行うことが大事です。

大田式介護予防リハビリ体操:著者大田仁史は、そうした日常生活のリハビリをする時に参考になることが書かれています。

大田式 介護予防リハビリ体操 (介護ライブラリー)/大田 仁史

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大田式介護予防リハビリ体操の目次

「介護予防の考え方」「誤嚥予防体操」「方マヒの基本動作指導法」「生活機能の改善へ向けて」「老化と病気・障害」「資料編」


◆ 「介護予防の考え方」に、守るも責めるもこの一線として、背もたれなしで座れるのが大事と言われています。


寝たきりから脱出するには、起き上がって、背もたれなしで座れるようにする。寝たきりにならないためには、背もたれなしで座れるのを、死守するということです。


背もたれなしで座れれば、骨盤が立っているので排便しやすく、自力でトイレに行くことも可能になるといわれています。


◆ 「生活機能の改善へ向けて」では、動かない、動かさないことによって起こる症状を廃用症候群と説明して、体操を無理せず毎日続けることで、廃用症候群になるのを防ごうと書かれています。


◆ 寝たまま、座ったままできるリハビリ体操が、図解入りで解説されています。どんな状況になられておられる方でも、できるリハビリ体操が見つかると思います。毎日少しづつリハビリ体操をしてみて、生活の一部に取り入れることができれば、なお良いと思います。


◆ 大田式介護予防リハビリ体操の本のなかで、人間のあらゆる基本姿勢の変換には、背骨のひねりが必要と言われています。年をとると関節や筋肉の柔軟性が失われますが、背骨はひねりの動きから悪くなると言われています。


そうなると毎日のリハビリにすることは、背もたれなしで座らせて、背骨をひねることですね。これなら簡単に毎日できそうです。

リハビリは、毎日コツコツとできることをするべきです。難しいことは、毎日できません。毎日の生活の中に、自然と組み込むリハビリ。それが理想です。

大田式介護予防リハビリ体操:大田仁史は、そうしたリハビリのヒントがたくさん掲載されています。
寝たきり 原因 認知症介護

認知症介護は、要介護者・高齢者の方の寝たきり防止に努めなければなりません。寝たきりになられると介護負担が増すからです。

高齢者の方が、寝たきりになる原因。

認知症介護4

目を引くデータは、脳血管疾患が寝たきりになる原因が、年齢を減るにしたがって減っていくことです。その代わりに「老衰」「転倒・骨折」「認知症」が、寝たきりになる原因として多くなっていくことですね。

高齢者の方が、豊かに暮らすためには、寝たきりを防ぐこと。

脳血管疾患・老衰・認知症は、加令・病気などの要因が絡むので対策は大変です。しかし、介護する人が注意すれば、転倒骨折は減らせますね。
すぐ使える介護のコツとアイデア 認知症介護 参考本

すぐ使える介護のコツとアイデア/著者不明

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すぐ使える介護のコツとアイデアは、東芝けあコミュニティ株式会社さんが運営するサイトで、介護を経験された方の投稿記事を参考に編集された本です。

認知症介護のコツとかアイデア。新しい発見は、なかなか出来ることではありません。

それならば、介護経験者の方からの知恵からお借りしましょう。すぐ使える介護のコツとアイデアには、そうした先人の知恵がたくさん掲載されています。

介護者の方が、その本の中から使えそうなものを見つけたら、すごに介護生活に取り入れましょう。介護されている人の反応が良かったものは、継続して介護生活に取り入れるのです。

介護者が、本の中から新しいヒントを得ることもあります。ヒントから編み出した介護方法も、すぐに実践しましょう。

実際の介護生活に取り入れなければ、介護のコツとかアイデアは、生きた知識とはなりません。使ってみてうまくいかない時は、あきらめて違う方法を試せばいいのですから。
認知症の知りたいことガイドブック 長谷川和夫

認知症って、何だろう。家族が、認知症みたいだ。認知症介護に行き詰った。そんな、疑問が解決できる認知症の入門本です。

認知症の知りたいことガイドブック―最新医療&やさしい介護のコツ/長谷川 和夫

¥1,680
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認知症の知りたいことガイドブックの目次を拾ってみました。

「何かおかしい!?」「相談に行きましょう」「自宅でお世話するには」「介護サービスを利用したい」「認知症の知りたいこと」「これからの認知症の人のケア」

著者の長谷川和夫先生いわく。

認知症とは、成人になってから起こる認知機能(物事を判断する能力)の障害のこと。そのために普通の日常生活が困難になった状態をいいます。

長谷川和夫先生が、認知症の知りたいことガイドブックで認知症かどうかのポイントをいくつか挙げられています。

・記憶の低下
・認知障害
・今までの生活を続けること、暮らしていくことが難しくなる

介護家族が気づく認知症の初期症状で、多いものの上位は。

・同じことを言ったり聞いたりするようになった。
・物の名前が出てこなくなった。
・置き忘れやしまい忘れが目立つようになった。
・興味や関心を示さなくなった。

認知症を疑う注意が必要な変化は。

・何回も同じことを尋ねたり、言ったりする。
・よく知っている人の名前を覚えていない。
・住所や電話番号を覚えていない。
・周りの状況、物事の善悪などの理解や判断ができない。
・計算やお金の勘定ができない。
・日付「今日は何月何日か」がわからない。
・場所の見当がつかない。道に迷ったりする。
・簡単な事柄や質問の意味がわからない。
・普通に会話ができない「話が通じない」。
・好きだったことをやらなくなった。

認知症介護のポイントは。

・要介護者の欲求を満たす、なじみの生活環境作り。
・要介護者の方らしさを大切にする。
・してあげる介護よりもできることを支える。
・寝たきりを防止する。
・不安感を和らげる。
・穏やかに対応する。
・今を大切にする。
・完全主義はやめる。
・明るい気持ちで笑う。
・説明よりも感情の交流をめざす。
・わかりやすい言葉で、近くでゆっくり話す。
・孤独にさせない。

認知症の知りたいことガイドブック(著者:長谷川和夫)。認知症の基礎入門編として最適な本の一冊です。
口腔ケア 認知症介護

口腔ケア、歯磨きは、小さいころから教えられた毎日の生活習慣。自分の歯をきれいにして、虫歯の予防に努めます。

口腔介護には、歯をきれいにすること以外の効果があります。それは、口腔介護が認知症対策になることです。

認知症の方の口の中をきれいにすること。それで、表情が明るくなり、元気名になられる。つまり口腔ケアが、認知症の改善になるのです。

高齢者の方の、口腔ケアは難しいものです。ユーチューブ動画にわかりやすい口腔ケアの方法を見つけました。



口元をきれいにすれば、人はきれいになります。元気になります。自信を取り戻します。

認知症の人も同じです。ご自分で歯磨きはできなくなっても、してもらえば、うれしいものです。

介護する人は、毎日のことなので大変です。しかし介護される人が元気になられるのを見て、毎日口腔ケアに努めましょう。