認知症の知りたいことガイドブック:長谷川和夫 | 認知症介護は思いやり

認知症介護は思いやり

認知症は社会問題です。介護の担い手のお嫁さんが働かねばならないなどのご自宅の事情から、在宅ケアもままならからです。しかも認知症の症状は複雑です。レビー小体型認知症の母の10年以上に及ぶ介護経験から介護保険利用の仕方、介護、症状をやわらげるやり方を教えます。

認知症の知りたいことガイドブック 長谷川和夫

認知症って、何だろう。家族が、認知症みたいだ。認知症介護に行き詰った。そんな、疑問が解決できる認知症の入門本です。

認知症の知りたいことガイドブック―最新医療&やさしい介護のコツ/長谷川 和夫

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認知症の知りたいことガイドブックの目次を拾ってみました。

「何かおかしい!?」「相談に行きましょう」「自宅でお世話するには」「介護サービスを利用したい」「認知症の知りたいこと」「これからの認知症の人のケア」

著者の長谷川和夫先生いわく。

認知症とは、成人になってから起こる認知機能(物事を判断する能力)の障害のこと。そのために普通の日常生活が困難になった状態をいいます。

長谷川和夫先生が、認知症の知りたいことガイドブックで認知症かどうかのポイントをいくつか挙げられています。

・記憶の低下
・認知障害
・今までの生活を続けること、暮らしていくことが難しくなる

介護家族が気づく認知症の初期症状で、多いものの上位は。

・同じことを言ったり聞いたりするようになった。
・物の名前が出てこなくなった。
・置き忘れやしまい忘れが目立つようになった。
・興味や関心を示さなくなった。

認知症を疑う注意が必要な変化は。

・何回も同じことを尋ねたり、言ったりする。
・よく知っている人の名前を覚えていない。
・住所や電話番号を覚えていない。
・周りの状況、物事の善悪などの理解や判断ができない。
・計算やお金の勘定ができない。
・日付「今日は何月何日か」がわからない。
・場所の見当がつかない。道に迷ったりする。
・簡単な事柄や質問の意味がわからない。
・普通に会話ができない「話が通じない」。
・好きだったことをやらなくなった。

認知症介護のポイントは。

・要介護者の欲求を満たす、なじみの生活環境作り。
・要介護者の方らしさを大切にする。
・してあげる介護よりもできることを支える。
・寝たきりを防止する。
・不安感を和らげる。
・穏やかに対応する。
・今を大切にする。
・完全主義はやめる。
・明るい気持ちで笑う。
・説明よりも感情の交流をめざす。
・わかりやすい言葉で、近くでゆっくり話す。
・孤独にさせない。

認知症の知りたいことガイドブック(著者:長谷川和夫)。認知症の基礎入門編として最適な本の一冊です。