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水の中。

海外小説のレビューと、創作を。

花嫁が次々と命を奪われるという、由良伯爵家。
五度目の婚礼を前に、関口と榎木津は凶事を防ぐために屋敷へ招かれた。
犯人は何者なのか。



何者なのかもなにも、最初の章で百人が百人、ことの真相に気が付いてしまうので、その後のあいかわらず長い本編を読みきるのがツライ、というシリーズ最大の問題作。

このワンアイディアでやりたいのなら、あんなに書きすぎてしまってはダメだろ……。

中禅寺の憑き物落としは、いつも常識を解体してみせるので感心するのですが、相手がこんな特殊なキャラだと、どうでもいいような。

というわけで、紹介しようのない本作ですが、おなじみのキャラクター達に会えるので、いっそ事件は抜きにして楽しめばよいのではないでしょうか(そうもいかないか……)。

しかしです!京極夏彦はバレバレな作品ばかり書いているわけではありません!
私がこのシリーズで一番面白く読んだのは「絡新婦の理」なのですが、どうもいまだに織作茜の父親が誰だったのかが分からないのです。
一読して分からなかったので、家系図までつくってみたのですが、やっぱり分からない。
そして今も分からないまま……。

だれか教えてください。

(評価★)

わー、なんだかここ、なつかしいですね。
しばらく入れなかったので、故郷に帰ってきたようだ……(おおげさ)。

もう年末なので、まだ明日も仕事だとか明後日も仕事だとかもういいかげん御用納めしたいだとか皆ミレナリオ見にくるなよとか、そういう個人的怨嗟は置くとして、雑感を。←すさんでる

11月半ばくらいから、こちらでお世話になってます。
本・書評ジャンルがあるということでアメブロさんを選んだのですが、ここはレビューがたくさんあって、活発ですね。
ランキングがついているのも、「オイオイ更新しろよ~」と言われているようで、なかなかイイです。

ここで書くこと自体は楽しかったのですが、更新だけで精一杯で、あまり交流が持てなかったのが残念。
せっかくブログなのになあ。

そういえば、トラックバックを一度もしていない……。

へっぽこ書評ばかりで、よそとの関連のある記事なんか書いてないから仕方がないんですが、なんかこー、トラバってブロガーぽくて憧れる……。


年内はまだまだ更新したいと思ってますが、12月31日から1月3日まで旅に出てしまうので、ここの更新は未定です。
まあ、旅は旅で、脱日常したほうがいいのかも。
高松で讃岐うどんを食べて来るですよ!

ではでは、今年はたくさんお世話になりました!
顔も知らない皆さんですが、書いてるものだけでつながっている、というのも、実はとても親密な関係ではないかと思ってます。勝手に。

これからもよろしく。
聖夜にお届けする作品、だそうで、えーと要するに
「御手洗さんがセントニコラスのダイヤモンドの靴を取り戻してくれる話」
でございます(やべ、もう終わっちゃった……)。

2002年に発行した同名の作品の加筆訂正版らしいのですが、もっと古い作品のような気がするのは、作中時間の設定だけではなく、このスタイル(突飛な出来事が起きる→それは実は事件だった)のせいでしょうか。
かつての短編集の一篇のような雰囲気です。

これ一作について、どうこう言うような内容は、正直なところ見当たりません。三作くらいある作品集の一篇としてなら、心あたたまる素敵な物語、と言えるかも。
このサッパリ気味な作品を読んでいて思ったのが、最近のこのシリーズは、かなり長編で凝った設定で書かれているんだなあ、ということ。

レオナさん主役の「ハリウッド・サーティフィケイト」も続きがあるような内容でしたが、あの臓器を扱ったヤバイ話はどこへたどり着くんでしょうね……。
いかん、呟きになってしまいました。

というわけで、メリー・クリスマス! ←これがやりたかった。

(評価★)

人生を降りかけていた、元警官・桃山が拾った若い男女は、複数の敵に追われていた。彼らが握っている「アポクリファ」とは、一体何か。再び姿を消した二人を追いかけ、桃山は国家規模の陰謀へと巻き込まれて行く――。


本作は、デビュー前に江戸川乱歩賞の最終候補作に残った作品を加筆訂正したもの。
事実上のデビュー作は「Twelve Y.O.」になるわけですが、デビュー作には作者の全てが詰まっていると言われるように、この「川の深さは」には、その後の福井作品の要素すべてが入っています。

しかし何と言っても、この作者の作品が愛される理由は、登場人物たちの熱さ、情熱と誇りにあるのではないでしょうか。
作中で何度も言及される「あなたの目の前に川が流れています。その深さは?」という問い。
読んでいるこちら側にも、問いかけられているようです。

ラスト近くに「Twelve~」へと繋がるような加筆がありますが、この作品は「Twelve Y.O.」「亡国のイージス」の原型と見るべき作品です。
福井ファンにとっては読む価値のある一冊ですが、最初の一冊として読むのであれば、先に挙げた二作をおすすめします。

(評価★★)

ちなみに私自身の川の深さは「腰まで」でした。バランスがとれた人間て、つまんなそーな……。
来年は、福井作品を原作とした映画がたくさん公開されるようで楽しみです。でもなんとなくトンデモ作品になってしまいそうな、そんな予感……(外れてくれ)。


ハワイ島の高級スーパー・リゾート「マウナペレ」。オープンして間もなく、宿泊客が次々と失踪するこのホテルへ、高校教師エレノアは、ある目的を持って訪れた。古代の神々と過去の冒険が交錯する、この事件の行末は――。

「カーリーの歌」が最近また書店に並んでいますが、あちらがインドならこちらはハワイ、ダン・シモンズ得意のご当地ホラーです。

高級リゾートを舞台に展開するこういう物語は、たいてい素敵なロマンスが待っていたりするものですが、ここでエレノアが出会うのは、懸賞で当選して招待されたという、どこから見ても平凡な主婦のコーディ。
しかし、この人がタダモノではない。
クセのあるオーナーのトランボ、その愛人たちの存在も巻き込んで、このリゾートはとんでもない騒ぎになっていきます。

正直なところ、神々がどうしたこうしたとかいう話の筋はどうでもよく、リゾートへ出かけちゃった気分で楽しませてくれる作品です。いろいろな要素を詰め込みすぎて、なんだかわけがわからない怒涛の展開になっていきますが、ラストの気持ちよさも含めて、シモンズ作品の中では、これが一番明るいのでは。
古い読者の方も、旧知の人々が出てきて楽しめます。

(評価★★★★)

しかしさー、どうしても気になっているんだけど、コーディが子供のころスキだったのって、マイクじゃないじゃんよ!!たしかあの太った男の子だったじゃんよ(「サマー・オブ・ナイト」参照)!過去を改変しないでくれよ神様!
(「恋したことがある?」と聞くあそこ、いいシーンなのに……)


世の中には、いろいろな種類のダメなひとがいると思います。

私もわりと立派に頼りない人間で、そういう大会があったら、たぶん 関東で8位 くらいに入るのではないでしょうか。社会的にちょっとアレなので、他人からはそう見えないように振舞う技術は身につけましたが、たぶんかなりの実力派です。

そんな私が、今よりもっとしっかりしていなかったころのこと、友人と一緒に、知人の住む小笠原諸島のある島へ旅に出ました。

いえ、旅に出ようとして、ひこうきにのりおくれました。救いがたいことに、この遅刻には、さして深い理由があったわけではなく。
ちょうど朝の通勤ラッシュの時間帯で、なんとなく山の手線に乗り負け続けていたところ、いつのまにか飛行機が飛んでしまったわけなのです。

午前に一便、午後に一便しかない飛行機が。

羽田空港に着いた私は、困り果てました。
どうしよう、やることがないよ……! (←反省は?)
そんな時にひらめいて、空港の本屋で、いちばん厚い文庫本を買いました。
「これを読んで待とう!!」
本読みというのは、素晴らしい。
どんな時でも、読む本さえあれば、何時間でも幸せに過ごせるのです。
というわけで、楽しく待ち時間を過ごし、午後の便で島へ到着した私は、当然ながら待っていた友人にメチャメチャ怒られました。しかし悲劇(悲劇だっけ?)はここで終わらなかった!

滞在中、島の人々にずっと、
「ああ、こっちのひとが飛行機に乗り遅れたひとね~!」とか

「ああ、あなたが飛行機に乗り遅れたひと!」

などと言われ続け、島社会のおそろしさと、自分のダメっ子ぶりをつくづく思い知らされたのです。
以来、空港には予定より早く到着する真面目な(ふつうだろ)人間になりました。

それにしても、島の海の美しさや、風の強さなんかはよく覚えているのに、あのとき空港で読んでいた本だけが、どうしても思いだせない……。
お世話になった作品なのに。
こんばんは、真名です。

アメブロさんへやって来て、一ヶ月ほどたちましたので、雑感とかそういうものを書こうかな~、と思っていたのですが。ですが。
仕事帰りにお茶をした店で、隣にいたカップルがすごいケンカを始めてしまい、何を書こうとしていたのか、あらかた忘れ去ってしまいました……。

だってさ!
最初はそんなに気にならなかったんですが、そのカップルの女の子のほうが、ムッとしている彼に対して、小首をかしげて
「ねえ、笑って?」
って言うのですよ。

「笑えるかよ!」
彼女「だって、コワイ顔してる~。ねえ、笑って?

この会話を何度か繰り返し、とうとう頭にきた彼が怒鳴りました。

「笑うとか笑わないとかいう問題か!おまえオカシイよ!!」

まったくだ。


そういうわけで、明日には「まるで愛のような」その6を更新したいと思います!
政治犯としてチベットの強制労働収容所へ送られた、北京の元エリート捜査官・単道雲(シャン・タオユン)、ひたすら死を願っていた彼が、ラマ僧に救われ、別の生き方へ目覚めていく……という、書いてるだけで気が重くなるような、チベットと中国の現実を背景にしたミステリー。

シリーズ第三作目にあたる本作ですが、一作目の「頭蓋骨のマントラ」を読んだとき、「これはどこの世界の話……?」と、衝撃を受けた記憶があります。

こんな政治的にややこしい題材を、ミステリーに仕立てる、いえ、そもそもこれを扱おうと思うこと自体が、まず凄いです。
ドラマとして私が好きなのは、二作目の「シルクロードの鬼神」なのですが、ここ三作目にきて初めて「よ、読むのに疲れた……」と挫折しかけました。
ラストあたりの大量死にも、がっくりきました。ああ。

物語としては、半分で書ける話だろうと思うのですが、この淡々とした描写にあらわされる、大地と空気、すぐに起承転結で終わることのない現実、というものを実感させるために、この長さが必要なのかもしれません。

作者がこのシリーズにどのような結末を用意しているのか、気になります。
三作目までたどりつかなくてもいいので、ぜひ一読を。

(評価★★★)
よく聞く言葉ですが、読書は他者への共感を育て、人生を豊かにしてくれますが、人生を変えたりはしないものだと思います。
でも、あえて思い出深い一冊を挙げるとしたら、何でしょう。
あなたにも、これだ!という作品がありませんか?

長年、本読みとして生きてきて、すばらしい作品にたくさんめぐりあえたはずなのですが、どう自分の過去をさぐっても、私の場合、こういう結果に。

1位 「魔獣狩り」 夢枕獏

次点 「竜の柩」 高橋克彦

これしか浮かんできません……。

このテーマで素敵な話をするはずが、どうしてもどうしても、この二作に!!
いえ、この二作が駄作だと言っているのではなく。

「魔獣狩り」。サイコダイバーシリーズの第一作目ですね。今もシリーズは続いていたかと思いますが(途中で脱落したので不明)、こどものころ読んだコレはとっても面白かった!
空海の即身仏をめぐる、エロスとバイオレンスの伝奇アクション。大傑作だと思います。

「竜の柩」。これは何回も読み返しました。小説としてではなく(エッ)、ここに出てくる仮説だけでゴハンが三杯食べられるくらいの大好物です。最近、続編の「霊の柩」を読んであっけにとられましたが(鹿角は帰って来ちゃダメだろ……)。

そういうわけで、やっぱりこの二作に人生を変えられなくて、本当によかったと思います。
(何の話だったっけ……?)
せっかく12月なので、自分なりの2004年ベストテンをやるべし!!

と思ったのですが、読んだ本は実家の父にあげてしまう(ヘンな親子……)ので、何を読んだのかどうしても思い出せない、そんな悲しい今日このごろ。

ここで書かせてもらっているので、来年はきっと!ベストテンをやれるのではないかと思います。

そういうわけで、仕方がないので目先を変えて、「上下巻あるのに、どうして下を買う気になれなかったんだろうベスト4」を発表しまっす(そうです4冊あるんです手元に)!

「カンビュセス王の秘宝・上」ポール・サスマン(角川文庫)
特に理由が思い当たらない。しいて言えば、上でのヒキが弱かったのか、続きが気にならないまま忘れてしまったんでしょう。たぶん。

「500年のトンネル・上」スーザン・プライス(創元推理文庫)
これは記憶にあるぞ。とにかくヒロインになじめなかったので、だれに共感していいんだか分からず、読むのがつらくなってしまった。

「フィーヴァードリーム・上」ジョージ・R・R・マーティン(創元推理文庫)
吸血鬼モノに興味がもてないのであります。それを抜きにしても、展開がかったるくて読めなかったのであります。でも、この四冊の中では一番傑作のニオイがしたような……。

「ブラック・ハウス・上」スティーブン・キング/ピーター・ストラウブ(新潮文庫)
すみませんけど、悪の力とか彼方の国とか、そういうおとぎ話なら先に言ってくれよ!犯人なんていないじゃんよ……。そういえば「タリスマン」を2回くらい間違えて買って、結局読めなかったんだった……。

余談ですが、ピーター・ストラウブの「ミスターX」はすっごい面白かったです。


読んでいない作品についての書評を書くのはイカンと思うので、なぜ読めなかったか?を考えてみました。
書いたらちょっとスッキリしたですよ。ハア。

ちなみに、しゃしんのカメは関係ありません。