「陰摩羅鬼の瑕」京極夏彦(講談社ノベルズ) | 水の中。

水の中。

海外小説のレビューと、創作を。

花嫁が次々と命を奪われるという、由良伯爵家。
五度目の婚礼を前に、関口と榎木津は凶事を防ぐために屋敷へ招かれた。
犯人は何者なのか。



何者なのかもなにも、最初の章で百人が百人、ことの真相に気が付いてしまうので、その後のあいかわらず長い本編を読みきるのがツライ、というシリーズ最大の問題作。

このワンアイディアでやりたいのなら、あんなに書きすぎてしまってはダメだろ……。

中禅寺の憑き物落としは、いつも常識を解体してみせるので感心するのですが、相手がこんな特殊なキャラだと、どうでもいいような。

というわけで、紹介しようのない本作ですが、おなじみのキャラクター達に会えるので、いっそ事件は抜きにして楽しめばよいのではないでしょうか(そうもいかないか……)。

しかしです!京極夏彦はバレバレな作品ばかり書いているわけではありません!
私がこのシリーズで一番面白く読んだのは「絡新婦の理」なのですが、どうもいまだに織作茜の父親が誰だったのかが分からないのです。
一読して分からなかったので、家系図までつくってみたのですが、やっぱり分からない。
そして今も分からないまま……。

だれか教えてください。

(評価★)